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日本語文法に期待する

2012/07/15(日)
 櫻田氏から再メールをいただきました。
鈴木氏がネット条件が悪い場所にいて、詳細なやりとりができないので、「個人の理解の範囲でまとめた図解だとの注釈つきでならOK」と言伝があったとのこと。
全体図解も見ていただけたのだが、先生のご意向の部分を櫻田氏のメールから引用させてもらいます。
***引用******
>こうして私たちの本を読み、考えを深め、理解を頂いたことは、非常に光栄です
>し、嬉しいことです。
> しかし鈴木明氏としては、JUMPsystem全体を考えたとき、あなたからのPDF図解のまとめ
>について、いくつか検討したり整理したりしたいところがあるとのことです。
***引用終り****
 さて、前回に記述の内容は、公開したかった図解部分を含んで説明していますし、
すでにわたしの誤解を振りまいているかもしれません。図解の公開を控えることにします。
うまくいけば、一年後に鈴木先生にご面談できるかもしれませんから、もっと勉強しておきます。

2012/07/09(月)
日本語文法に期待する
 前回紹介した本:
『目から鱗の日本語文法~新しい日本語教授法JUMPsystemによる~』:鈴木明、櫻田淳一郎:文進印刷株式会社:2010年5月13日発行
の感想を続けて記述します。

(1)読書理解を深めるために図解した。
 本書のなかにも、文法説明に図表や図解が用いられています。
わたしも「この教授法」に感銘を受けて、各章の文法説明を図解・図表化してみた。
書全体をA4五枚で図表化できました。
(著者お二人にメール添付済ですが、ご返事はまだです。夏期講習プログラムでお忙しいのでしょう)
著者お二人とのご了解がとれれば、私見を交えた一部図表を公開してみたい。

(2)文法ルールは誰のもの
 この書籍で述べる文法は外国人に日本語を「論理的な最小ルールで教える」ことを主眼としたもの。
論理的であるから、日本人にも「目から鱗の」文法書になっている。
本書は「初級編」なのだが、日本語の本質をうまくつかみ取れるように順序立てられてある。

 逆の例をみると、知識の詰込みを想定した受験参考書:小学「国語文法」/まとめ上手:受験研究社が網羅する範囲は広い。品詞や文節をこまかく分析して定義細分化をしている。
手際よく「まとめ上手」なのだが、無限に文法ルールを作り続けているようにみえる。

(3)日本語の基本文型
 日本語では、主語(や目的語、繰返し語なども)が省略されることも多く、基本文型を意識することがほとんどないでしょう。
本書では、初級段階で6種類の基本文型があると述べている。
・基本文型の基礎3種類は、
 述部になり得る自動詞述部文、
 形容詞述部文、
 の名詞+「だ」(な名詞+「だ」)述部文。
これは妥当ですね。
・次の3種類には、
 「Xが Yを する(他動詞)」
 「Xが Yに/へ 行く/来る(移動動詞)」
 「Xが Yが できる/わかる/きらい(特徴説明述部:私見で命名)」
を提起している。
(さらに私見を述べると、「Xが Yに Zを 教える/あげる/もらう(授受動詞述語)」
も基本としたい。ただ、著者は中・上級編にゆずる判断をされているのだろう、言及していない)

(4)主語が二つの基本文型!!
 『日本語に主語はいらない』:金谷武洋:講談社選書メチエ
を読了して、(基本文型は基礎3種で十分だ)趣旨にわたしも敬意を寄せています。
しかし、『目から鱗の』著者は
 「XがYができる」文型を含めて、3種の文型を追加して基本文型に据えられた。
これは、外国人に日本語文法を確実に教授するための方法として、素晴らしい発想だと感じます。
一見して、「主語が二つ存在するような文型!!」を印欧語文法では説明がつかないでしょうから。
応用文例に
「太郎が英語ができます」
「猫が犬がきらいです」
「象が鼻が長い」
「花子が肌が白くて、羨ましい」
「営業第二が成績がずっと一番です」
「熊さんが饅頭がこわい」
など、簡単に思いつきます。
「が」が二つ続くのを避けたいなら、「は」に置き換えてみるとよいでしょう。

 この文型は、Xが持っている特徴を陳述説明するのに重宝なもの。
(「象の鼻が」部類と「太郎が英語を」部類との違いを述べる前に、両方を含めて基本文型だと捉えるという発想がすごい。著書の説明では「ここでは深入りしない」とあり、動詞の種類により最適な文型があるのだというヒントだけが述べられています)
いすれにしろ、日本語の文型が印欧語の文型や文法によって直ちに推し量れるものではないと早く気づかせる教授法が望ましいとのこと。

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コメント

櫻田様
 コメントありがとうございます。
わたしも日本語教育や古典にはまったくの素人ですが、語学の関心だけで記述している状態です。
また、別便で鈴木様の動向をお知らせいただきありがとうございます。
ご連絡がつくのをお待ちします。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

JUMPsystemの櫻田です。
 このようにJUMPsystemを御紹介して頂いていることに、驚くと共にとても感動しました!
 ありがとうございます。
 私は共著者でありながら、日本語には素人ですので、JUMPsystemの価値も十分に理解できないままの執筆を担当しました。ですので、こうして様々な方から喜んで頂けていることを知ることによって、今更ながら、このプロジェクトに参加して良かったと思っているところです。
 今後ともどうぞよろしくお願いします。取り急ぎ、お礼まで。

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