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日本語の動詞:「動詞連続線」に

2012/08/20(月)
 日本語の動詞:「動詞連続線」に
 中島文雄著作『日本語の構造』を再読している。
中島本:日本語の自動詞/他動詞が印欧語文法と大きく異なるもので、同一語幹から自動詞/他動詞ができている例を多数あげている。その一部を引用する。
○行為動詞/自発動詞=他動詞/自動詞という考察を述べており、
さらに自然発生的な動作を表すものとして自発動詞を使いたいようだ。
○自然発生的な動詞表現の例:
見える/聞える/煮える/燃える/消える/絶える/栄える
など。
○他動詞の自動詞的な用例:(再帰的他動詞→自動詞化の例)
(寄る/寄せる):岩に寄せる荒波/敵が寄せてくる/お宅にも寄せていただきます。
○可能表現の例:
(文法が)できる/わかる。
○結果状態の表現の例:(自動詞を好む傾向)
植わっている/助かった/受かった。

 前回に「能動/受動の双対性」、「動詞連続線」で提起した用語は、
・「状況動詞」←「自然発生動詞、状態表現に専用する動詞」/(中島本:自発動詞)
・「自発動詞」←「自発的行為動詞(自動詞、他動詞とも)」/(中島本:行為動詞)
の区分けをおこない、左端の「状況動詞」、「自発動詞」を採用して図表化したものだ。

 すべての動詞が「動詞連続線」上のすべての態様に乗る活用がなされることはないかもしれない。
まだまだ、思考例が少ないですからね。
日本語の動詞文法として、まずは
・能動形/受動形の双対性
・双対の「動詞態様連続線」
を基本法則におくことがよいのではなかろうか。

○「動詞の態双対環」模式表記:(思考実験の結論として追記挿入)

    能動態   ・・・・・   強制態     ・・・・・・・   二重強制態
   /   \         /   \(使役態)   二重 /   \二重
 結果態  可能態  強制結果態 強制可能態    強制結果態 強制可能態
   \   /         \   /             \   /
    受動態   ・・・・・  強制受動態   ・・・・・・   二重強制受動態

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