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ドラッカー『計画と実行は1つの仕事の2つの側面』

2012/09/30(日)
 今回参考にしているのは、図書館で借り出した書籍、
『20代から身につけたいドラッカーの思考法』:藤屋伸二:中経出版:2010年7月17日
です。

(1)ドラッカー:『計画と実行は1つの仕事の2つの側面である』

 PDCAサイクルの関連で言えば、ドラッカーの言葉に
○『計画と実行は1つの仕事の2つの側面である』があり、即座に気に入りました。
 この至言は、企業経営のトップから現場作業員に至るまで、それぞれの果すべき仕事への取り組み姿勢を真摯に指導するものだろう。

(2)社会での応用は?

・東日本大震災で福島第一原発事故が発生した際に、菅前首相が東電本店に乗込んで「撤退はまかりならん!」と言ったのは、この至言に合致する。
・反対に、復興庁が発足して第3次復興予算が走り出した。NHK放送番組での検証報道によると、災害復興予算が被災地復興以外に全国の不急?防災工事などに差し込まれているケースが散見するようだ。
 復興庁が内閣直属の組織である半面、スタンスが『復興の直接施行者・責任は該当自治体に発足した復興局にある』という二重構造がある。
・復興庁の要員配置や予算配分に『1つの仕事(被災地の早期復興)』に仕上げていく姿勢が弱い。
 復興庁設立法の中身にも官僚エゴが入り込んだものだから。
・『計画と実行』を被災地の現場で、見て、話して、考えて、試して、決断して、予算を確保し、段取りを確認して、・・・
 本来的に、行政機構では「1つの仕事」を「1つの仕事」として実行する気質が弱いのだから、もう少し知恵を働かせる指導力が必要だ。

(3)団地管理組合理事での応用は?

○設備営繕理事を担当した時、前任者との引継ぎで意外な一言を聞いた。
○前任者は「唐突に消防点検業者から定期消防点検実施の周知文案が届いた」(勝手に作成してきたことを憤慨したらしい)
・消防点検作業の契約に基づく業者からの周知文案であり、「憤慨すべきでない事柄」のはずだが。
○また、任期を終えて後任者へ引き継ぐときに受けた質問に
 「営繕工事を業者に頼むとき、工事立会が必要か?」があった。
○「工事前に現調、見積明細、理事会決定、それから工事実施となるので、工事の手順難易を判断して対処したらよいでしょう」「工事に立会えない場合でも、補修結果を必ず自分の目で確認した上で良否を判断して支払処理するのがよい」と答えた。
○これは「当然のやり方」だし、PDCAサイクルそのものである。
○管理組合という組織が、点検業者、工事業者という対外組織と契約行為を実行し合うということ。

・ドラッカー流の「1つの仕事:感覚」で言えば、
○計画(実施工程を作りだし)、実行(工程を確実に実施)するのに責任をもってやりなさい」ということだろう。
○さらに大事なことは、
「管理組合:組織」の「責任感」と「工事業者:組織」の「責任感」の果し合いが倫理的に正しく成立することにも責任を持ちたい。

(4)大規模修繕工事での応用は?

・施工業者は、設計仕様書をもとに公開募集して選抜した数社から見積明細書を提出させ、書類選考を経て3社を選び、修繕委員会による公開質疑:ヒアリングを行って1社を選び出して契約した。いわゆるゼネコン企業だった。
○建物本体の修繕工事の『計画と実行』は元請業者も気合を入れて、下請業者と連係よく進めたが、外構設備や追加工事では残念な結果が起きやすかった。
○計画:現調が不十分で工程不良だったり、手直しでは手戻り工程を組むべきところを無視したり、
 (マンガ的に表現すると、床板の手直しで、畳の上から釘を打つような無茶な工程!)
 実行:下請に丸投げし、施主検査前に一度も元請業者自身が完了検査をしていないなどがあった。
 (当然ながら施工ミスがある)
○企業の現場体質がこんな風になってしまったらしい。

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