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万有資源4理法則:大規模修繕例

2012/10/11(木)
(1)組織資源の構造:長期修繕例
・①団地管理組合←団地住民
 ↓↓↓
 ↓↓ ↘・②長期修繕委員会(維持保全委員会)
 ↓↓
 ↓↓(契約:管理組合総会)
 ↓ ↘・③建築設計業者(修繕設計仕様/施工監理)
 ↓
 ↓(契約:管理組合総会)
  ↘・④施工業者(元請業者)
     ↓(工事期間中:現場事務所)
     ↓(業者間契約)
      ↘・⑤下請業者(複数)

この組織資源(人的資源の集合とも重なる)が修繕工事を目的に活動するとき、「4理法則」すべてにかかわる問題が起こりうる。

(2)組織資源と組織「倫理」
 構造から生じる問題点だけに着目し、「倫理法則」の考察を目指すので、すこし厳しい推測になるかもしれません。
・団地住民の視点では、④(元請業者)+⑤(下請業者)の機能関係と同じようなものとして、②(委員会)と③(設計業者)の関係を類推してとらえている。
・②(委員会)視点でも、③(設計業者)に修繕仕様作成/施工監理を任せるが、②(委員会)、③(設計業者)の任務達成の評価尺度について双方に合意がない。
・②(委員会)内部での要望形成が不十分のまま、③(設計業者)を過度に依存していないか。
・③(設計・監理業者)が②(委員会)への説明を遅らせ続けると、意図的に④(元請業者)へ設計図面を隠れて売る行為をするのではないかと憶測させる。
(別建屋、外溝部の追加工事など)
・②③④三者会議(総合定例打合:3週ごと)での意志疎通が浅くて上滑りになる。
・④(元請)が中途半端な理解で、下請設計に図面を描かせて打合に提出する。誰も図面上の「的外れ」に気づかない。
・②(委員会)が詳細内容を質問しても、④(元請)が応答をきらい、「お任せください」を言う。
・④(元請)⑤(下請)追加工事の見積明細、作業手順、工程確認など、③(設計・監理業者)が厳しく調査し、②(委員会)に助言するケースはほとんどない。
・④(元請)が⑤(下請)に丸投げして、詳細工程を指示していない。
・これを反面教師ととらえるなら、②(委員会)が③(設計業者)や④(元請)に対して、適時に的確な詳細指示を繰返し出さなければならない。

 共同作業する組織数が多ければ多いほど、相互関係が複雑になります。
各組織が得意とする部分と不得手な部分があり、他の組織から見ていても意外によく分ります。
(ただ、共通の評価尺度がないうえ、「倫理法則」を泥縄方式で組み上げるわけにもいきません)

(3)物的資源と「物理法則」
 修繕工事で使用した建材や外灯柱の移設などでも、組織間で「物理法則」が驚くほど食い違う。

・⑤(下請業者):「渡り板」をネジ1本で固定した:施主検査。
「物理法則:ネジ1本では物体が回ってしまい固定されない」
残念ながら、立ち会った②、④、⑤の誰もが「法則に合点しなかった」気づかなかった。

・③(設計業者)は、集会所玄関前のアプローチや小さく急勾配な階段を改修設計した。しかし②(委員会)の要望が無視され、階段照明の外灯柱を階段上部脇に配置した。
「物理法則:階段正面を照らすには、階段下(の脇)に外灯柱を立てる」(←従前の状態)
残念ながら、③(設計業者)から謝りも言訳もなかった。
補修で階段勾配をゆるくしたので、段差影が出ても辛うじて許容できる状況だった。

 本来ならば専門組織のほうが、建材や設備の扱いに、また「物理法則」に長じているはずだが、不思議なことだ。
○「思考の硬直化」、「責任の硬直化」がすべての硬直化を招いてしまう。
○これを解消するには、「思考し続けること」、「責任を果し続けること」が一番手っ取り早い。
○万有資源の4資源には論理的法則があるとの概念だけでも思い出してほしい。

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