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2013年1月

日本語の動詞:「物、行為、事態の授受」表現

2013/01/25(金)

 態(ボイス)表現のなかで、「やりもらい動詞」の文法則も重要な部分で、
日本語の特長がでている。
原沢本:『日本人のための日本語文法入門』原沢伊都夫:講談社現代新書
:2012年9月20日 に記述があります。

(1)「物の授受」表現
記載の例文:(物の授受表現)
○太郎が 花子に 花を あげた。○花子が 太郎に 花を もらった。
○太郎が 私に 花を くれた。 ○私が 太郎に 花を もらった。

 (「差し上げる/いただく」丁寧語は別にして)
○(あげた/やった)はいくぶん丁寧度が違うが同義扱い。
 だが「くれる」は受ける相手が話者(私、私ども、身内にあげる行為)の場合
 だけに使われる。

(2)「行為の授受」表現
記載の例文:(行為の授受表現)
○花子が トムに 日本語を 教えてあげた。
○花子が 私に 日本語を教えてくれた。
○トムが 花子から 日本語を 教えてもらった。

動詞:「教える」を連節形「教え~て+」にして補助動詞的に「あげる/くれる
/もらう」を活用させたもの。

(3)「事態の授受」表現
 原沢本にこの語句(事態の授受)を使って表現したものはないですが、当方
の思考実験を加えて、原沢本から抜き出します。
①受身形には2種類あり。
・直接受身文:(~を格語が主格扱いになる)
 ○スリに財布が盗まれた。○満員電車で足が踏まれた。
 (日本語の場合、通常は「物」を主格扱い にしない)
・間接受身文:(被行為者が主格扱いになる)
 ○スリに財布を盗まれた。○満員電車で足を踏まれた。
 (日本語では普通。印欧語では邪道扱い)
②使役形には2種類あり。
・積極的関与文:
 ○子供に部屋を掃除させる。
・消極的関与文:
 ○生徒に好きなことをさせる。

 考察するに、間接受身文には、
○津波に家を流された/雨に降られた/先生に息子の絵をほめられた/本
 を贈られた/など、たくさんあり、日本人ならば無意識の言語運用メカニ
 ズムとして活用しています。
〇また、間接使役文(正確には二重使役文、下請け使役文)を誤用してしまう
 無意識発話は防ぎたいですね。
・親が教師に電話して「こどもが発熱したので休まさせてください」と連絡す
 るのは、正しい二重使役文の使い方です。
 こどもを休ますのを親にさせてくださいと2人分の許可要請です。
 「こどもが発熱したので休ませてください」というと、教師が学童を家まで
 連れ戻るように要請されたのかと思う場合もある?

(4)「行為、事態の収まり」表現
 私考するに、
○「物の授受」に倣って「行為の授受」表現が発達して文法則になった
 わけですね。
○「行為動作の結果物を授受する」ような感覚になり、有難みが増すし、収ま
 りがよくなります。
○即物的な「目的物」を主格扱いにする直接受身よりも、「被行為者」を主格
 にする受身形ほうが、はるかに合理的だろう。
○「行為者/被行為者の間での行為の収まり具合」が均等、公平に表現できる
 から合理的と言える。

 金谷本でも「自/他動詞/受身/使役の連続性」を詳細に述べているが、
○「日本語の動詞:語幹+各種接辞で自/他動詞、受身、使役形を派生してい
 く」メカニズムを古来より文法学者が研究してきた。
○同じ動詞語幹で「行為者/被行為者」の行為、心情を表そうとする発想が古
 代から現在までつながっている。

 「事態の収まり」表現とは、
思考実験のなかで感じていることですが、
○(事故で電車が遅延した)んです。 ○(母が北海道から出て来た)んです。
 遅刻や休みの理由を説明するとき、(カッコ内の行為文)のままで話しても
 、「聞手:被行為者」が「その行為」に対応する「公平な反応行為の表現を思い
 つけない」ので違和感が生じます。
○(カッコ内行為文)+(の:名詞化)です。
 と名詞文に翻訳して報告すれば、「事態の収まり」がつくのでしょう。
○反対に、「(整列完了しました)んです」
 などと、号令の応答に名詞文を使うことはないはずですね。

日本語の動詞:言語運用メカニズム

2013/01/21(月)
 (1)自動詞/他動詞/受動/使役の言語運用メカニズム

 金谷本に強い思いで述べられた
○日本語文法(学問)の三大欠点とは
①明治以来、外来の概念で日本語では不要な「主語」を使い続けていること。
②日本語本来の自動詞/他動詞/受身/使役の言語運用メカニズムが全く誤解、忘却されていること。
③平仮名分析に固執していること。(音韻分析にこそ西洋音韻学の手順を取り入れるべきだった)
 である。

 著者は、また、受身/自動詞/他動詞/使役の順に連続線上に「自然の勢い←・→人為的意図的行為」の度合が高くなると言う。
○人為行為の強さ度合の並びを説明する方法としては十分理解できる。
○ただし、受身は自動詞/他動詞/使役からも派生させられる。使役は(受身)/自動詞/他動詞からも派生させられる。
○それが理由で「一本の連続線上に並ぶ」という概念がしっくり納得できないでいます。

 その反面、文法学の②言語運用メカニズムが全く誤解、忘却されている
という欠点を早く克服することが大事な事だと共感する。
「ら抜き言葉」、「さ入れ言葉」など本質的には正しい運用メカニズムに従った表現だと早く認められる時代になるとよいですね。

(2)言語運用メカニズム:ミクロ活用とマクロ活用

 思考実験で数日前に気づいたこと。以下、言語運用メカニズムを文法則と呼びます。
○ミクロ活用メカニズム:
 前回の自動詞/他動詞対応図表に示したように、個別の動詞活用を学習する。この図表では受身形/使役形への文法則が確実に身につくはず。
 +受身接尾辞、+使役接尾辞などの使い方を体感し文法則として納得できる。

○マクロ活用メカニズム:
 日本語文法の本質に関わる重要な法則かもしれない。思考実験で気づいた表現なので、未熟なところはご容赦をお願いします。
○マクロ活用:(一まとまりの文節)に対して、受身活用/使役活用を付加して表現する法則。
 文節全体を考えて態(ボイス)を変換する。
○例:
 (子どもを休ます)+使役活用=(子どもを休まさせる)←(子どもを休ませさせる)
 (球を打たす)+使役活用=(球を打たさせる)←(球をたせさせる)
 (足を踏む)+受身活用=(足を踏まれる)
 (本を贈る)+受身活用=(本を贈られる)
 (雨が降る)+受身活用=(雨に降られる)
 (男が女の顔をなぐった)+受身活用=(女が男に顔をなぐられた)
 (警察犬が泥棒を追いかける)+使役活用=(警察犬に泥棒を追いかけさせる)

○マクロ活用の特徴は
 動詞の受身/使役(ボイス)活用の段階での文節です。
①(カッコ内の文節)に行為者/被行為者があれば、格変換が必要になるが、「~を格語」は格変化しない。
②通常、日本語の受身/使役活用では、「~を格語」を主格表現するのではなく、「行為者/被行為者の間で視点を転換する」ものですね。
③使役の使役形では、さらに「指示者/使い役/許可者」など、使役の倍量の配役陣がいるので要注意です。
④さらに重要な文法則は?
 活用前の(カッコ内の文節)と活用後の(カッコ内の文節)両方に(カッコ)をつけた理由:次のマクロ活用(テンス、アスペクト、ムード)へも文節として使えることです。
⑤さらに(カッコ内の文節)が、そのまま連体述語修飾や擬似的名詞化した「状態」として使われます。
○④⑤は飛躍しました。
 日本語の言語運用メカニズムの本質かと思いますが、いったんここで区切ます。

(つづく)

日本語の動詞:日本語文法学問の3盲点

2013/01/20(日)
 (1)自動詞/他動詞/受動/使役の活用法則を解明しきること

 『日本語文法の謎を解く--「ある」日本語と「する」英語』金谷武洋:ちくま新書:2003年1月20日
のなかに、著者のつよい思いが書かれている。
○日本語文法(学問)の三大欠点は
①明治以来、外来の概念に引きずられて、日本語では不要な「主語」を使い続けていること。
②日本語本来の自動詞/他動詞/受身/使役の言語運用メカニズムが全く誤解、忘却されていること。(動詞の自・他の派生方法、動詞態の使い方の深層原理が忘却されている)
③平仮名分析に固執していること。(音韻分析:ローマ字つづり:にこそ西洋音韻学の手順を取り入れるべきだった)
 と指摘がある。

 この学問分野の欠点を超えて、日本語の日常活用は進んでいる。
○「明日、(((休m+as)+as・e)+て)+ください」の例文ひとつ考察しても「三大欠点」が実感できる。
①例文でも「主語」なしで通用している。
②動詞語幹に+各種接辞を付加して活用する。「(子を休ます)ことを(親の私にさせる許可を、先生、お願いします)」というのが、「明日、休まさせてください」(母親が子の休みを教師に願い出る連絡構文)です。 普通の人が言語運用法則に則って話す「3者間使役態」の文章例です。
 逆に本来の動詞活用を忘却した方々は、これを「さ入れ言葉」などと誤解してしまいます。
③日本語などの膠着語では、+接辞の付加結果は語幹と連結してしまう。音韻分析で子音/母音の組み合せを解明して、接辞の姿を調べるべきでしょう。それで法則が理解できるのですから。

(2)なぜ「主語なし」で通用するのか?

 金谷本では、副題に「ある」日本語と「する」英語とあります。
○日本語では、ものごとの状態や存在、行為の結果を「+ある」で表す。英語では「する」行為を表すのが得意。
○日本語では自動詞を多用、英語では他動詞が多用される。
○日本語では受身形の意味範囲が広く多用される。使役形は限定的。
○英語では自動詞/他動詞と受身/使役に形態上の関連が少ない。
 日本語では自動詞/他動詞から受身/使役が派生し、「+ある」と「+する/+す」が接辞として使われている。
と考察している。

 すばらしい考察ですが、大きな疑問点:
○なぜ、例文が「主語なし」で通用するのか?
 それにつながるヒントは見つかりますか。
○「主語」だけでなく「登場人物」がだれも表現されてないのです。
○動詞「休ます」の活用だけで通用する例文です。
 「休む」(自動詞)を「強制態:他者に動作をさせる」他動詞化した「休ます」です。
(文法扱い者が「休ます」を二重に活用したものだと見抜けないのが残念ですね)


 こういう「主語なし」の大きな仮説を丹念に説明できるかどうか、こころもとないかぎりですが、
○端的に言えば、「動詞の活用」のなかに「凝縮された人間模様がある」と思うのです。
 まずは、日本語の自動詞/他動詞の対応図表をもう一度じっくり見てください。
(添付図表では、自動詞を他動詞化する使役的な接辞にしぼって変換例をのせてあります)
(辞書形:常体終止形と同じ。参考辞書:新版国語辞典:講談社学術文庫:昭和61/4/25:2刷)
○さらに、日本語の動詞:活用俯瞰図の例に示した「全体俯瞰」も参照してください。
 どれも思考実験中のもので、間違い部分も多いかも知れません。

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(つづく)
参考:日本語文法の論理8

日本語の動詞:「さ入れ言葉」の正しい理解法

2013/10/29(火)
 日本語の自・他動詞ともに態(ボイス)は「自発能動系統/動作強制系統」が鏡像関係、双対性があるとの考察に思い至りました。
どうぞ、日本語文法:ら抜き・さ入れ言葉の存在証明日本語動詞:態の双対図表(後半)日本語動詞:態の双対図表 をご参照してください。

○「動詞の態双対環」模式表記:(思考実験の結論として追記挿入)

    能動態   ・・・・・   強制態     ・・・・・・・   二重強制態
   /   \         /   \(使役態)   二重 /   \二重
 結果態  可能態  強制結果態 強制可能態    強制結果態 強制可能態
   \   /         \   /             \   /
    受動態   ・・・・・  強制受動態   ・・・・・・   二重強制受動態

2013/01/18(金)
 (1)「休まさせてください」の正しさとは

 もう一度、『日本人のための日本語文法入門』原沢伊都夫:講談社現代新書:2012年9月20日
にもどって、「さ入れ言葉」を考察しましょう。
日本語の自動詞/他動詞の対応図表を作成していると、使役/受身の変換法則に注目させられます。

添付図表では、自動詞を他動詞化する使役的な接辞にしぼって変換例をのせました。
(図表の「休む/休ます」の欄を見比べてください。 「休む」の活用でなく、
 使役形の「休ます」活用の 二重使役形:「休まさ+せる」を使っているのです。
 無理やり「さ」を入れたと考えることが間違いです)

 原沢本で
○「休ませてください」/「休まさせてください」の対比調査にふれています。
○また、選挙キャンペーン中「頑張らさせてください」/「政権を取らさせてください」などの
「さ入れ言葉」を聞いたとのこと。
○「さ入れ言葉」には丁寧度をあげる効果があるのではないか。
という部分が気にかかったのです。

 単に丁寧度があがる、さがるの問題ではなく、人間模様の違いを表現しているのですから。
使役/受身を考えてきて、
○「さ無し言葉」と「さ入れ言葉」では登場人物の背景が違います。それを正確に把握すれば、
「さ入れ言葉」が正しく理解できるものと思います。
○(言外に:私の都合・意志で)「明日、休ませてください」という。
○(言外に:医者の指示により私を、または我子を)「明日、休まさせてください」という。
 (その時の「私」の頭には、「休ますべき」という医者の指示が鳴り響いているはず)
○(言外に:私の決意により)「頑張らせてください」
○(言外に:皆様の支持・一票により私を)「頑張らさせてください」
○(言外に:皆様の支持・一票により私に)「政権を取らさせてください」という。
 (選挙期間中には、立候補者に「頑張らす」「政権を取らす」という思いが一杯だから)
 つまり、使役形が持つ「第三者の存在」を想起させる言語表現であり、日本語の動詞述語の便利さ、多様性なのでしょう。
○ただし、(自分の意志で)やるべきことを、(第三者の指示で)やらされたと言い逃れる用法・場面には十分に気をつけたいですね。 不適切な使用、乱用を戒めて。
 (メディア的に問題になるのは、第三者におもねるような責任逃れの「~させていただく」の
 連発だからなのでしょう)
○学校、大学の日本語専門家が「さ入れ言葉」について、正確に理解されていないのが不思議です。
 使役文語体が基本で、活用形が「スマート」なので定着しているのです。
 「さ」をわざわざ挿入したのではありません。

(2)日本語の自動詞/他動詞の対応

 次回には、図表をもう少し詳しく考察してみます。
(辞書形:常体終止形と同じ。
参考辞書:新版国語辞典:講談社学術文庫:昭和61/4/25:2刷)
○見出し語に載らない使役形動詞が、それなりに活用され定着している。
○使用禁止というわけではない。

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道路拡幅工事での縁石不連続

2013/01/09(水)

 縁石不連続のまま、手直し工事なし!

 本日、当該箇所を通りかかると、歩道部分のアスファルト舗装工事がはじまっていた。
すでに、曲率不連続の縁石箇所を済ませて10m先まで舗装が進んでいる。
○この部分の横断防止柵は外されて、歩道幅いっぱいにアスファルト舗装されている。
 思い切って作業員に問いただした。工事名黒板を持っている方なので責任者かもしれない。
○応答:曲率違いで縁石接続しているのは、図面指定による。県道だが、市区の建設担当で
 何度か確認したが、図面指定でよいと判断をもらっている。
割り切れない気持で謝辞を言い、工事脇を通って100m先へ歩いていくと、メジャーと手帳で
縁石列の長さを計測している作業員がいた。この方が工区の責任者に近いかもしれない。
尋ねてみた。
○応答:図面指定です。区の都市基盤整備の図面で何度も確認しているけれど、、、
 謝辞を言ってから考えた。区の道路公園センター、北部基盤整備事務所はもう目の前です。
意を決して道路公園センター受付で尋ねると、奥の別棟に基盤整備事務所があると案内された。
○応答(20代?氏):(住宅地図をめくり)この場所ですね、工事の担当は(ふりかえる)
○応答(30代?氏):交差点近くのゆるい曲りの所ですね。曲率の違いで接続している?
 工事業者が図面通りだといっているんですか?不連続ではないはずですよ。
○応答(20代?氏):あとで確認してみます、、、
 謝辞を言いつつ、役所側の図面指定ではないとの明確な口ぶりが判ったので、業者にぶつけ
てみようと考えた。手帳の作業員はもう姿がないので、最初の場所へ戻ってみた。
○最初の作業員応答:そう言ったの?(手帳の作業員を呼ぶ。手帳氏が責任者だ)
○手帳の作業員応答:図面指示なんだけど。役所の誰と話しました?背の高い人?電話してみる。
 (電話):一般の人が問い合せに行ったでしょ?誰が応答したの?電話に出て話してくれる?
 そっちにもう一度行ってもらおうか?あ、来る?5分後ね。
○手帳氏:5分待ってください。え、そう縁石の下はずっと排水溝だ。それも中間検査でOKが出
 ているよ。
○北部都市基盤氏(30代?):(到着し、厚い工事図面帳を開いて見せながら)交差点先の道路
 幅が2車線になるので、ここ4車線だが手前で2車線にしぼりこむための車道幅調整をした
 ところ。曲線部分なので、曲線同志でつながるのでこうなっている、、、・・・、、、

 道路拡幅工事の発注者(役人官僚)が智恵のない図面を書き、業者が指摘しても修正せずに
強行してきたのだから、通りすがりの一般人が問い合せても本当のことを言うはずがないか。
4車線/2車線の幅調整のことも、片方直線にする方法も採りうることも口をつぐんでいた。
「業者に責任あり」のような言い逃れをしようとしたが、そうは行かなかったわけだ。
現代日本のピラミッド構造形骸化の縮図ですね。(ピラミッド構造を壊して水平構造にすべきだと
どなたか識者が提言しているはずだが、空洞化したままなんですね)
物理法則の無視が深く進行しています。

 問題は、北部都市基盤整備事務所の担当者がこの仕事のやり方に自己反省して立ち直ること
ができるかどうかです。 今後、PDCAの「創造資源のサイクル」がうまく回らず、「反省して
次に活かすことが難しい」とすれば、彼は責任逃れの仕事しかできないままで進む可能性が高い
のでしょうね。

2012/12/24(月)

物理法則を無視ですか?

 建設工事で新しい構造物ができ上がることは、部外者の立場から見ても興味深いものです。
しかし、自然災害や交通事故で発生する構造物の崩落状況や損壊状況をニュース映像などで見るたび、
○建設、製造に関わった責任者、設計者は、損壊の原因をどれだけ掘り下げて反省しているのかなと疑ってしまうことが多い。
○原発の水素爆発事故、高速道路トンネル天井板崩落事故、各地で発生している橋桁崩落事故、自動車アクセル・ブレーキ踏み違い事故、各種追突事故、踏切事故など、
どれを見ても物理的構造、機能設計に基本的な不満足状態が放置されているから、事故が繰り返されてしまうのでしょう。
(つまり規定を超える事態が発生したときに、または、規定と異なる方向から外力が発生したときに必ず惹起されると容易に想定できることに対処できる方策をそなえておくべきだと言いたい)
○制度設計から見直すのが不得意な?日本人?は、対症療法的な手直し策の創造が得意なのかもしれない。
○素人ながら事故状況のニュース映像を繰返し見ているだけでも、「構造設計が物理法則に順応していなかったのが根本原因ではないか?」と考えてしまう。
(同じことを繰り返して書き込んでいますね)

身近な例:道路拡幅工事での縁石不連続

 この夏以降、最寄り駅近くの県道では拡幅・電線地中溝化工事が続いています。
写真は工事中の車道縁石の一部区間を撮影したものです。
○工区・工期が曲り区間で分断されていたので、こんなにも見事に縁石の曲り曲率が不連続にできあがっている。
○1カ月以上、この状態のままですが、最近その脇の歩道寄りに横断防止柵がきれいな曲率で建てられました。 余計に縁石の不連続が気になります。
超高速回転PDCAサイクル:万有資源活用が活かされる組織体制でないのが一目瞭然です。
○さて、今後、不連続曲率の縁石並びの修正工事がいかになされるか、なされないかが見ものです。
○本当はこんな現実を見たくはありません。
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日本語の動詞:使役/受動の接尾辞

2013/10/29(火)
 日本語の自・他動詞ともに態(ボイス)は「自発能動系統/動作強制系統」が鏡像関係、双対性があるとの考察に思い至りました。
どうぞ、日本語文法:ら抜き・さ入れ言葉の存在証明日本語動詞:態の双対図表(後半)日本語動詞:態の双対図表 をご参照してください。

○「動詞の態双対環」模式表記:(思考実験の結論として追記挿入)

    能動態   ・・・・・   強制態     ・・・・・・・   二重強制態
   /   \         /   \(使役態)   二重 /   \二重
 結果態  可能態  強制結果態 強制可能態    強制結果態 強制可能態
   \   /         \   /             \   /
    受動態   ・・・・・  強制受動態   ・・・・・・   二重強制受動態

2013/01/07(月)
 (1)使役動詞の受身形:「打たされる」

 すべての動詞が受身形を派生できると広言したので、使役動詞も受身派生させようと、前回に思考実験してみました。

 実験して発見したことは、
○動詞の文語体使役形から派生させて、それを口語体受動形に派生させると「スマートな使役受動形」になる。ということ。
○文語体使役形:「打たす」から
 文語体使役受動形:「打たさる」をへて
 口語体使役受動形:「打たされる」に到達できる。
○なんの違和感もなく、聞いたり使ったりしていたが、すごいことですね。

○口語体使役形:「打たせる」から直接の派生で、
 口語体使役受動形:「打たせられる」を
 使ってもよいのだが、なんとなく「うさんくささ」がある。
○「打たされる」/「打たせられる」:どちらも同じ状況を表現しているのだが、
 「打たせられる」には「打たせる者」の心理が透けて見えそうな感じがある。

(2)また、中島本に助けられました。(動詞の文語体との関係)

 「日本語の構造-英語との対比-」:中島文雄:岩波新書:1987年
を見直すと、動詞の文語体、口語体の使役、受動の接尾辞についてていねいな説明が記述されてあります。
○中島本では、使役、受身の接尾辞(助動詞)を別々に説明してあります。
○「使役受動」と連結した接尾辞については記述がありません。
○下図に中島本の記述説明を図表化しました。(使役受動の接尾辞を試行追加してあります)

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(3)日本語の動詞:中島本

 自他動詞の連続性や能動形/受動形の双対性など思考実験していくうえで、これからも中島本を参考にしたいですね。

(4)「打たされる」「立たされる」「書かされる」の定着度

 ネット上を検索してみると、日本語学習者のなかでも
○「立たせられる」---OK、 「立たされる」---NG
○「食べさせられる」---OK、「食べさされる」---NG
という意見が多いようです。
ただ、「使役受動形」の必要性や存在自体への異議はないようなので、
日本語感性はしっかり定着しているわけですね。
 日本語教師など、律儀な方ほど「食べさされる」には拒否反応があるようですが、
「立たされる」にも耳が慣れていないのでしょうか?
○わたしとしては、「立たされる」が十分定着していて、言語活用法則(文法則)にもかなっていると思います。
 ちょっと「考えさされてしまいます」

日本語の動詞:能動使役・受動の双対性と法則性

2014/06/10(火)
 態の双対多重環の図をリンク追記します。
日本語動詞:「態の双対多重環」図

2013/10/29(火)
 日本語の自・他動詞ともに態(ボイス)は「自発能動系統/動作強制系統」が鏡像関係、双対性があるとの新しい思考結果にいたりました。
どうぞ、日本語文法:ら抜き・さ入れ言葉の存在証明日本語動詞:態の双対図表(後半)日本語動詞:態の双対図表 をご参照してください。

○「動詞の態双対環」模式表記:(思考実験の結論として追記挿入)

    能動態   ・・・・・   強制態     ・・・・・・・   二重強制態
   /   \         /   \(使役態)   二重 /   \二重
 結果態  可能態  強制結果態 強制可能態    強制結果態 強制可能態
   \   /         \   /             \   /
    受動態   ・・・・・  強制受動態   ・・・・・・   二重強制受動態

2013/01/03(木)

(1)文例:「ゆるいカーブを打たされたよ」

 日本語の動詞は一つの動詞語幹に対して、各種の助動詞を選択して連結することですべての活用形を派生していける。
文例の動詞:「打つ」の場合、
○打つ/打たす/打たせる/(能動→使役)
○打たれる/打たされる/打たせられる/(受動=上段の能動・使役と双対をなす)
○打って/打たして/打たせて/(能動の~て連節形)
○打たれて/打たされて/打たせられて/(受動の~て連節形)
という活用法則を考えてみた。

 「打たす(文語形)/打たせる(口語形)」は使役の助動詞であり、おおよそ意味は同じです。
現代的には文例のように話し言葉としても文語形・口語形が混用されている。
さらに使役受動形:「打たされる」は、一語の表現の中に、使役文語形のうしろに受動口語形が組み合わされている。
○打T(動詞語幹)+AS(文語使役形語幹)+ARERU(受動口語形)の合体活用として定着したものなのだろう。
(文語体使役助動詞:+(S)ASU、文語体受動助動詞:+(R)ARU と辞書凡例文法にある)
(口語体使役助動詞:+(S)ASERU、口語体受動助動詞:+(R)ARERU と辞書文法にある)

(以下の動詞例を思考実験してみて、混用が定着しているのに気がつきました)
○驚く/驚かす/驚かせる/(能動→使役)
○驚かれる/驚かされる/驚かせられる/(受動=上段の能動・使役と双対をなす)
○驚いて/驚かして/驚かせて/(能動の~て連節形)
○驚かれて/驚かされて/驚かせられて/(受動の~て連節形)

○見る/見さす/見させる/
○見られる/見さされる/見させられる/
○見て/見さして/見させて/
○見られて/見さされて/見させられて/

○見せる/見せさす/見せさせる/(能動・使役の有意差が小さい?)
○見せられる/見せさされる/見せさせられる/
○見せて/見せさして/見せさせて/
○見せられて/見せさされて/見せさせられて/

○歩く/歩かす/歩かせる/
○歩かれる/歩かされる/歩かせられる/
○歩いて/歩かして/歩かせて/
○歩かれて/歩かされて/歩かせられて/

○食べる/食べさす/食べさせる/
○食べられる/食べさされる/食べさせられる/
○食べて/食べさして/食べさせて/
○食べられて/食べさされて/食べさせられて/

○書く/書かす/書かせる/
○書かれる/書かされる/書かせられる/
○書いて/書かして/書かせて/
○書かれて/書かされて/書かせられて/

○浴びる/浴びさす/浴びさせる/
○浴びられる/浴びさされる/浴びさせられる/
○浴びて/浴びさして/浴びさせて/
○浴びられて/浴びさされて/浴びさせられて/

○浴びせる/浴びせさす/浴びせさせる/(能動・使役の有意差が小さい?)
○浴びせられる/浴びせさされる/浴びせさせられる/
○浴びせて/浴びせさして/浴びせさせて/
○浴びせられて/浴びせさされて/浴びせさせられて/
(まだまだ、動詞を思いつく)
漕ぐ/漕がす/漕がせる/
立つ/立たす/立たせる/
踊る/踊らす/踊らせる/
着る/着さす/着させる/
着せる/着せさす/着せさせる/

(2)使役形の種類を増やしたい

 「打たす/打たせる」文語形と口語形が明確に区別できる形をしているけれども、意味的には同義なのはほんとうに残念ですね。
つまり、「(さ)す/(さ)せる」の構造=SAS+U/SAS+ERUは、ちょうど「さす」の可能形:「させ得る」を想起させるので、意味の対立性が弱く同じ使役形態に感じてしまう。

 使役の2形式:
○話者→相手間使役の形式
○話者・代行者→相手間使役の形式
を何らかの助動詞で区別できるようになるとすばらしいと予測しているのだが・・・

(3)見る/見せる、着る/着せるの違い

 今回の思考実験で、今までにわたしが思考提示していたことに間違いがあることがはっきり自覚できました。
○見る/見せる:両動詞ともに辞書形(辞書見出し語)と見なされている。
○着る/着せる:も同様です。
○見せる(=見さすこと:)--推測-見r/見s→見s+eru→見seru。
 着せる(=着させること:)--推測-着r/着s→着s+eru→着seru。
 と意味説明されてあります。(使役化でr/s交替あり)
○文法則による派生活用形である(と誤解した辞書編さん者により)
 見さす/見させる--推測-見s+asu/見s+aseru。
 見せさす/見せさせる--推測-見se(r/s交替)→見ses+asu/見ses+aseru。
 着さす/着させる--推測-着s+asu/着s+aseru。
 着せさす/着せさせる--推測-着se(r/s交替)→着ses+asu/着ses+aseru。
などは、辞書見出し語になっていません。

日本語の動詞:能動形・受動形の双対性  に掲載した思考実験図表は、
まさに「見る/見せる」2動詞語幹の活用を混用して、二つの使役形を無理やり創作したようなものですね。

2012年主要記事一覧表

2012年主要記事一覧表

12月
道路拡幅工事での縁石不連続
11月
日本語の動詞:活用俯瞰図SD手帳エアペン取付可動シートの工作
スマートシステムダイアリーの下敷
10月
日本語の動詞:受身形と使役形の考察
日本語の動詞「ら抜き/さ入れ」言葉の考察万有資源4理法則:大規模修繕例
万有資源4理法則経営資源=「万有資源」と「創造資源」
9月
ドラッカ:計画と実行は1つの仕事の2側面超高速回転PDCAサイクル:万有資源活用
SD手帳:B22バインダ試用中
8月
日本語の助詞:金田一春彦日本語の動詞:「動詞連続線」に
日本語の動詞:能動形・受動形の双対性 
7月
再読「日本語の構造」:中島文雄日本語文法に期待する
6月
「目から鱗の日本語文法」読了
5月
連体述語修飾:内と外(文で修飾)行為反転の述語修飾句
「入れ子構造文」の解析「こざねツール」で短文推敲
4月
日本語文の構図:盆栽型から熊手型へ人・組織を導く:万有資源が育つ
3月
人・組織を活かす:万有資源が活きるわたしの哲学練習帖4:12/03/15
’12/03/04続・福島原発事故の本質
2月
microSDホルダー工作
1月

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