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『人類哲学序説』梅原猛を読んで-2

2013/07/09(火)

 読了しての思考実験を続けます。

(1)仏教の宇宙観

 「宇宙まるごと、地球まるごと、環境まるごと悉皆成仏」を考えるには、どういう宇宙観を持つべきかをはっきりさせる必要がありそうです。

○久しぶりにネット上で仏教に説かれる世界観、宇宙観を調べた。
○ヒンディ教や、釈迦仏教の基底にも、大きな数量、長大な時間、広大な空間を言い表す概念がいろいろと教典にでてくる。やはり、宇宙の姿を表すには無量無辺の数値システムが必要となるのでしょう。
○重要な宇宙観として次の二つの事柄が説かれている。
①一つの宇宙世界の生滅期間
・成劫(じょうこう)・・・宇宙が形成されていく期間。
・住劫(じゅうこう)・・・その宇宙が持続される期間。
・壊劫(えこう)・・・宇宙が消滅していく期間。
・空劫(くうこう)・・・何もなくなった状態が継続される期間。
この4つを合せて一大劫(四劫)という。
②多数宇宙の広がり/全宇宙の広大さ/如来寿命の長さ
・例えば、太陽系もしくは銀河系を一つの宇宙(三千大千世界?)と考える。
・もし人ありて銀河系を一点に集めて全部すりつぶし砂粒にしたとする。東方へ一宇宙飛ぶごとに一粒の砂粒を落す。砂粒がなくなったところで、また、それまで通過した宇宙全部を集めてすりつぶす。その全砂粒の総数を「無量無辺百千万億阿僧祇」と呼ぶ。
・「無量無辺百千万億阿僧祇×劫」という長い時間の久遠の過去に釈迦は悟りを開いた。それ以来ずっと衆生に法を説いてきたと法華経にある。
○以上の宇宙観の概念は、莫大な数字を定義した上で、空間の広大さと時間の長大さをはっきりと想起させるものです。
○すでに多重宇宙の生滅四劫が無量無辺回も行われたはずだと想起させる。
○西洋流の宇宙観にはほとんど真実味を感じないが、仏教の多重宇宙観ならば現代科学が説き明かすであろう「宇宙の終り」にも対応できるかもしれない。

(2)火星移住計画?

 最近の報道では、火星に行ったきりになる「火星移住計画」が怪しげに進展をしているようだ。
従前から、夢物語として「火星移住」の話は身近な人も語っていたが、まったく本気にはしていなかった。

○太陽系のなかで火星は地球に一番近い外側を回る惑星であり、岩石の表面層を持つ地球型の星で、何億年前には生命体がいたかもしれない。
○火星探査機「好奇心」による火星地表上からの情報が届いているが、現状の火星は人間が生存し続けられる環境ではない。

 一方、地球上の国々でも、
○国土が砂漠化して困っているところや、岩山ばかりで緑の植生が見当らない環境の国もある。
○日本のように山河草木生き物にあふれる環境は「住劫」の長大な時間をへて形成されてきたのだろう。
○日本人の感性としては、自然環境の姿を「枯山水の庭」や「盆栽」のなかに見つけ出すことを好んでいる。小さな構成で大きな自然風景を再現することが好きだ。
○こういう感性を「砂漠地緑化改善」や「岩山緑化改善」に向けていく努力が「悉皆成仏」へつながるだろう。
○反対に、不完全な原子力発電設備を再稼働させたり、国政の柱にして輸出攻勢をかけたりすることは許されない。

(以下次回へ)

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