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考察=思考実験(PDCA高速回転)へ

2013/08/02(金)

 前回、まず「悉皆考察」が大切です の後段では、「誰でも皆考えている」と述べました。

(1)「考える」を一歩進めて

 誰でも考えます。自分の不便や不利益をなくすために考えます。
自分の要望を自分の考えだとして発言します。
また、他人の不便や不利益をなくすためという「うまい口実」で自分の考えを発言する人もいるでしょう。
○「うまい口実」は一方的な前提条件に基づく場合が多い。
○「うまい口実」を使い、組織の資源を費やしても、その成果の判定には長期の時間がかかることがあります。
○悪意や善意や不注意やいろいろな考えがどんな結果をもたらすのか? 簡単には判別できません。

 しかし、前回、実例として大規模修繕の場合で、二人の人物:施工元請現場所長と下請会社担当者が行った「考え方」や「判断法」に対しては、簡単に判別してしまいました。
○二人は「仕事に対する考え方」が未成熟のまま育ってしまった人達ですと。
○二人とも「考える」、「言い繕う」ことしかできていない。
○一面的な前提条件ですべてを考えてしまう人達です。
○条件化したとき好都合になる場面と不都合となる場面があるはずで、両面を考える習慣がないと悲劇です。
○前後左右上下を「考察」し、「思考実験」することができない人達です。
○「PDCA:段取り/実行/反省/改革」を頭の中で回転させる「思考実験」をしたことも、訓練したこともないらしい。
(PDCAはどんな職場、立場でも応用できる手段です)

 つまり、「言い繕うために考える」では役に立ちません。「うまい口実を考える」では役に立ちません。通常の「考える」では役に立ちません。
「考える」を一歩進めて、「考察のための思考実験をする」までに目標をあげるべきでしょう。

(2)考える原点がしっかりした会社

 日本の中小企業のなかで、ユニークな経営方針で堅実な実績をあげている例がある。
○長野県長野市:中央タクシー株式会社
 社訓要点:お客様が先、利益は後。
○岐阜県輪之内町:未来工業株式会社
 社訓要点:常に考える。「報・連・相」禁止。
○愛知県豊橋市:株式会社樹研工業
 社訓要点:世界一の極小精密部品作り、自己管理で一貫開発。
(各会社の詳細は省略)
これらの会社に共通するものは、
・お客の要望に応えるサービス、製品を作り出す社員が第一、会社組織エゴは無し。
・人が先、組織は後。
○JAL再建で稲盛和夫の「アメーバ経営方式」が有効だったのは、大企業でもアメーバ細胞に小分けしたからでしょう。
・アメーバが先、組織は後。
・思考実験ができるアメーバ単位を形成するには、その中の人が先、アメーバは後。

 最近、大切だと思う次の3点。
○組織は後、人が先。多勢の意見に迎合するだけでは「考える人」になれない。
○どれほど的確な「前提条件」でも、すべての事象を包含できない。必ず前提条件から外れる事象がある。それへの対応も併せて考えるべきだ。
○あらかじめ「前提条件の表と裏の両面」を考えるのも訓練の近道か?

(3)人と組織=粒子と波動

 最近読み終った2冊:
・「宇宙は無数にあるのか」:佐藤勝彦:集英社新書:2013年6月19日
・「宇宙137億年の歴史」佐藤勝彦 最終講義:佐藤勝彦:角川選書:2010年3月10日

 現代の素粒子物理学と宇宙論・天文学とが相互に密接な影響力をもって研究されている。
○宇宙開闢の一瞬は「真空の相移転:超高エネルギーの実相変化:急速膨張」が起きて「ビッグバン」へ続いた。
○一点の超高エネルギーには粒子も元素も質量もない。とてつもないエネルギーが集中してあるだけ。
○それが相移転を起し、10の-34乗秒の瞬間に、体積が10の43乗倍に急速膨張した。
○この瞬間やビッグバンの間でも「粒子や元素、質量」が少しづつしか生れておらず、単純な元素ガスのクズが集合して星になり、灼熱の星群のなかで複雑な元素が徐々に生まれた。それには宇宙的な長い時間が必要だった。

 受け売り話をやめて、思考実験に入ります。
○宇宙はすべてがエネルギーだった状態からいまの無数の銀河系の姿に変容して、いまだにゆっくりした加速膨張のなかにある。
○アインシュタインが直感したように、宇宙の姿を統一した理論で表現できるはずだという夢はいつか新しい科学者たちが実現するだろう。 期待したい。
○一般相対性理論と相性の悪い量子力学も素粒子物理学のなかで補い合う成果が出ているから、マクロとミクロの統一的説明が可能になる日が来るだろう。
○人と属する組織との関係は、粒子とその波動との関係に類推できるだろう。
(人は活動するとき、属する組織の責務を背負って、考え、行動し、影響を与える)
○人間世界での統一哲学に向けて梅原猛の「人類哲学」がスタートしたわけですね。

(以下次回へ)

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