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日本語動詞:可能態からも「態の双対環」派生!

2013/11/20(水)

(1)先人の智恵は「暗黙知」、掘り起して「公開知」へ(追加)

 前回の図3「態の双対多重環の図」に図4を追加組み込みしたので説明します。(参照:図3、4連結図)
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○思考実験した結果、「ら抜き言葉」や「さ入れ言葉」が世の中で問題になっている背景がわかってきました。
○前回の「図3:態の双対多重環」で奇しくも気づいたように、
「ら抜き」も「さ入れ」も「可能態」言葉に属しています。
○図4に示す「可能態」には、「可能の性状」を言う場合と「可能の動作をする」を言う場合の二面性があります。
○いわゆる「可能動詞」を「一般化」したような「可能動作」を表現する。(例えば、赤ちゃんが立てるようになった/そこに柱を立てる:自動詞・他動詞の二面性)

○図3の強制系統の「強制可能態」から飛び出して、図4の「使役態・語幹」(能動態)のように新たな「双対環」を作り出せます。
・「態の双対環」の「可能態」は可能態動詞と見なして、新たに「能動態:態の双対環」を作り出せるのです。
・一方、「結果態」では可能接辞が加わっても「受動態」になるだけで、新たな「態の双対環」を生み出せません。
(古語段階で「結果態→能動態」変化した動詞などでは例外がありそうですが、態の対立性が目立たずに、ぼんやりした意味合いになるでしょうね)
・しかし、「結果態(→能動態)→強制能動態」に変身すると、とたんに意味がはっきりします。
 例:「わかる:wak・aru→わからす:wak・ar・asu」

 現在の国語文法の「使役態」の扱いは、図4の「可能態から派生した子世代の双対環」だけを選定してしまったものでしょう。
(日本全体の古来文法から見ると、図3の用法が各地でひろく使われていて、図4の用法は少数派だったのでは?)
○「さ入れ言葉」として問題になる「休ま(さ)せる」は、図3の二重強制態で現れる用法ですから、図3の文法論理が生み出したものでしょう。それだけ、図3の「態の双対多重環」に浸透度があります。
やはり、図3の「強制系統」がある親世代の「態の双対多重環」のほうが格段に迫力がありますからね。
○日本語文法として、図3と図4の両方を教えることが、日本語上達の近道でしょう。
○今までも国語審議会では「ら抜き言葉」の問題が取り上げられて、表現の合理性や「可能動詞形」としての扱いに有用性を認める議論もあったらしい。
○しかし、「態・ヴォイスの問題としての背景事情」まで整理された論議ではないらしい。
○「使役態」「さ入れ言葉」との関連がどのように把握されているのだろうか。これはこれ、単独に問題提起されているのだろうか。

(2)動詞の態が双対であり、双対環状であること

 思考実験では、問題を整理するために「双対状態」を考える。
(二分合体思考法なのかもしれない)
○自動詞/他動詞の双対を生み出す原動力は「システムを生み出す力」を内に秘めている。
○能動態-受動態、可能態-結果態、能動態-強制態(新たな能動態)、可能態→可能動詞(新たな能動態)などの要素が整然と組み合さって「日本語の動詞体系」ができ上がっているのではなかろうか。
○佐久間鼎が動詞分析を続けた理由がそれだろう。
○「能動系:態の双対環」と「能動系→強制系:態の双対環、二重強制系:態の双対環」、「可能態→重合的能動系:態の双対環」が存在しているのだろう。
○日本語文法で整然と体系化されるときが待ち遠しい。
追記:
 次回に「態の生成」(佐久間鼎の自他動詞分析の追加)で記載しますが、
・口語受動態=文語受動態(-aru:る/らる)+可能態(-eru:れる)=(:れる/られる)
・口語使役態=文語使役態(-asu:す/さす)+可能態(-eru:れる)=(:せる/させる)
という構成法による「態の生成」が行われたのですね!
・結果態←文語受動態、強制態←文語使役態ですから、新しい名前で文法規則化したいものです。

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