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2014年6月

コレトのペン軸を活用する

2014/06/24(火)

 SD手帳に書き込むときのボールペンとして、スタイルフィット(ペン軸)+ジェットスリトーム(インク芯)を使い込んでいました。
そのペン軸(5色芯用)の黒インク軸が壊れてしまいました。インク芯の後端に差し込む「芯を出し入れさせるためのスライドつまみ」が差し込む部分で千切れています。
このStyleFitは約3年間使い続けた結果、1番よく使用する黒インク軸の差し込み部分が切れてしまったのですね。
黒インクの差し込み軸を順番に替えていけば良かったのかもしれません。

 身近にあるボールペン軸を見渡すと、コレト:Hi-tech C の替え芯ペン軸があります。
替え芯ペン軸の先駆者ですし、替え芯とスライドつまみが揃いで交換できる構造です。
これを活用することにしよう。
○スタイルフィット芯はコレト芯よりも5mm程度長いので、切り詰めれば適合します。
○コレト用のスライドつまみをスタイルフィット芯(切り詰めた)に差し込み、ペン軸の巻きバネに通して装着する。
○手元にあるvicnyaのインクリフィルの「インク芯」も装着してみる。
(インク芯構造がつぶし部分で出っ張りがあります。これをカッターナイフで削り、ペン軸の巻きバネを通せるようにします)
○これで「コレト」ペン軸の再利用ができます。
(Hi-Tech C のインクは耐水性が低いので使用中止していたので、ペン軸だけでも再活用させましょう)

 インク芯の組み替え可能なペン軸構造で、スライドつまみを交換できるものは「コレト」しかないようですから、貴重な製品ですね。
(もっともペン軸の価格は¥280-程度ですから、素直に買い替えするのも順当な方法かもしれません)

日本語動詞:「使役交替」有対動詞

2014/06/15(日)

 国立国語研究所のwebページに6月10日付けで「お知らせ」記事が出ている。
~『使役交替言語地図』 (The World Atlas of Transitivity Pairs (WATP)) を公開しました。~

早速、中身を閲覧してみました。
○冒頭に:
>引用記事:はじまり
「使役交替言語地図」とは
「使役交替言語地図」 (The World Atlas of Transitivity Pairs (WATP)) は、世界の言語の形態的関連のある有対動詞を収集した地理類型論的なデータベースです。形態的関連のある有対動詞は、使役交替に参与し、例えば、日本語の自動詞「開く」と他動詞「開ける」では、「ドアが開いた」、「太郎がドアを開けた」のようにペアとなって現れます。40名以上の研究者から提供された約50言語のデータは、研究目的でダウンロードして利用することができます。
○データの分析法:
 使役交替動詞対データの作成にあたっては、Haspelmath (1993) で提案された31の動詞対と、
以下の表に示す5つの形式的関係のタイプに基づいて分析しています。
Photo
 Haspelmath (1993) の付録に挙がっている21言語のデータは、上記の5分類によって分析されていますが、なかには、上記のいずれの派生型にも分類できないデータもわずかながら存在します。他動性プロジェクトでは、各言語の専門家であるプロジェクトメンバーが、担当言語の有対動詞の形式的な関係を分析し、上記の5分類では分析できないペアを「O(Others:その他)」として分類しています。また、同じ言語でも研究者によって分析が異なる場合があることから、Haspelmath (1993) で採取された言語と重複する言語についてもデータを採取しています。
「使役交替言語地図」に収録されている使役交替動詞対データは以下の3つです。各言語のデータは、データダウンロードからダウンロードできます( (b)については対応予定 )。
(a)他動性プロジェクトの共同研究者から提供を受けたデータ
(b)Martin Haspelmath氏から提供を受けた Haspelmath (1993) の付録に挙がっている21言語のデータ
(c)Bernard Comrie氏から提供を受けたスウェーデン語、ツェズ語、マルタ語のデータ
>引用記事:抜き出しおわり

 以上の内容を閲覧して、研究内容の方向性を理解することができました。
当方も興味をひかれるものですし、データチャートを閲覧して各国言語でも自動詞・他動詞の有対構成が存在することが分かりました。(動詞の効率的使用につながる)
また、北京語のように「自他同形型」の多い言語も動詞効率性の観点で言えば同じ方向であるとも言える。

 思考実験中の「態の双対環」方式の導入を経験した視点からみて感じるところを個条的に書き出すと、
①「使役交替動詞」という分析法の選択軸:動詞全体を自動詞化/他動詞化の二分軸で分類するのは正しいだろうか?
 この二分法は、④に述べる「一本の連続線に動詞対を並べる」と同様の調査手法であり、新鮮味がなく、単に言語観の違いを調べるのに役立つだけと思われる。
②「自動詞/他動詞相互間への派生有無」を(派生接辞の)有標か無標かで判断するのは、論理的で便利ではあるが、接辞自身が深層意義により多様に使い回されることが多いことに配慮できない。
③「使役交替」の分析で各国言語を広く調べた後、「各言語固有の接辞」について各国語の研究が必要で、「自動詞の使役化→他動詞化」や「他動詞の受動態化→自動詞化」などの文法機能が存在する場合、注意深く整理すべきだろう。
④日本語文法では「自動詞・他動詞の有対性」が古くから論じられてきた。「自然発生的な人為の及ばない方向」と「使役のように人為的な動作の方向」を両極に持つ一本の連続線にすべての動詞が並ぶ姿を思い描いてきたようだ。残念ながら「一本の連続線」だけでは文法成果を見いだせていない。
具体的な成果は、①、④の動詞仮説では言語運用ルール:活用できる文法としての答えを出せないと思う。


日本語動詞:双方向視点2

2014/06/10(火)

(3)双方向視点とは

 思考実験の進捗状態を解説していますが、うまく伝わるのか心配です。そこで、図解を加えて復習してみます。
○原初の「態の双対環」、「態の双対多重環」の考え方を図解し直したものです。
Photo

○次に前節の投稿分に対する新しい図解をここに載せます。
Photo_3

図4:「態の双対環」で動詞を把握するとき、「動作・行為が発生するのを表現する動詞態」と「動作の結果を表現する動詞態」を識別する方法を考察したものです。
○「双対環」が動詞態を正しく表現しているならば、この中に「双方向視点」を示唆する方法が含まれているはずだと思ったからです。
○動詞態を区分する方法が図4の中に3つ重畳しています。
・能動態:受動態の区分法
・可能態:結果態の区分法
・動作表現:結果表現の区分法
○二分合体思考法と名付けた区分法ですが、「ある判断基準で二分し吟味したあと合体させて集合が成り立つかを調べる」ものです。
○図4の「重畳する3つの双対判断軸」に不都合はないようですから、「態の双対環」方式は相当役立つものと思えます。(早く、「思われます」と「言われる」ようになるとよいですが)
Photo_4

図5:文を考える手始めとして、登場人物と「態の双対環」の動作/結果の表現を当てはめてみたもの。
Photo_5
図6:日本語の構文を考えるときには、盆栽型文型(金谷武洋)で図解するのがよいので、格助詞つきの補語(登場人物)を表現してみました。
動詞述語の語順が最後尾になりますが、登場人物間の動作行為を正しく表現する「動詞系統」を選ぶことが必要です。
○動詞選択の順番は
①能動系/強制系/二重強制系か
②動作表現か/結果表現か
③能動態か/可能態か
④結果態か/受動態か
の4段階の判断結果として「動詞態」が決まります。
○もちろん前段階で登場人物・「補語の格助詞付け」が必要ですから、構文判断は進んでいます。
○最後に補語と述語の演算で構文内容の意味が決まります。

 登場人物が1者、2者までの構文は、能動形式/受動形式ともに安定して変換できますが、3者関係の構文では、能動/受動の構文変換の文法ルールが不安定なのではと思っています。
○視点が3か所、方向が能動/受動の2方向ですから、本来で言うと、少なくとも能動態構文が2種(能動者が2者)、受動態構文が2種(受動者が2者)必要になります。
○「を格助詞付き補語」を受動態構文に変換する場合が、不安定になり、特に3者ともに有情(人間)の場合に困ります。(旧藩、鳴雪、書生たちの3者関係)

○3者関係の構文の難しいところは、能動態構文の場合でも能動者が2人ですから、言い回し表現を注意深く考察しないと、命令者と仲介者の関係性を読み違えてしまいます。
3者関係では
・命令者の動詞態:使役態(自動詞では二重強制態) ならば、
・仲介者の動詞態:使役態(自動詞では二重強制態) ですが、
 間違えて仲介者を直接の命令者だと判断すると、仲介者なしの
・2者関係の構文になり、
・命令者の動詞態:他動詞の能動態(自動詞の強制態/使役態)
 を使った構文に変わってしまいます。

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