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日本語動詞:学校文法の動詞活用表の問題点

2016/10/08(土)

 まもなく(10月中旬頃)、『日本語動詞 態文法を再生する』がネット注文、書店注
文できるようになります。何冊か印刷完了本を謹呈させていただきました。
そこで何気ない指摘があったのは、学校文法の動詞活用表の問題点にまったく気
づいていない人がほとんどだということ。
国語辞典の末尾付録でも動詞活用一覧表が載っていますが、これも同じ問題点が
あります。
 動詞活用=動詞語幹+活用語尾という建て前ですが、問題は発生します。
①ひらがな方式で音素分解するから、子音語幹を表せない。(語幹短尺や、切れず
 に語幹無しと言訳する) ーーー語幹分析に不都合。
②活用語尾の一覧で「何行何段活用」と命名したいがために、語幹語尾音を「活用
 語尾側に配置・表記する」方法を採用している。ーーー子音語幹、母音語幹ともに
 語尾音素が活用語尾側に持っていかれる。(正しい語幹は表示できないが、それ
 を語幹と認定する。矛盾がある)
つまり、学校文法では、語幹分析に不都合があり、かつ、何行何段活用と言うため
なら、語幹短尺や語幹無しでも構わない、それを「語幹」と見なすわけです。

例:子音語幹:歩く、母音語幹:食べる、を比較。
〇歩・く(←学校文法解析)、: aruk・u(ローマ字解析)、語幹位置が不一致。
・ある←語幹?、ka/ki/ku/ku/keba/ke:カ行五段活用と呼べる。
〇食・べる(←学校文法解析):tabe・ru(ローマ字解析)、語幹位置が不一致。
・た←語幹?、be/be/beru/beru/bereba/bero:バ行下一段活用と呼称。
こんな文法則が今後もつづくなら将来の日本語が悲しいものになります。
今、多くの国学者、教職者、児童、学生、社会人、が学校文法の修得者として
存在していることになります。
★<1日後、思考実験に入る:内容は次の★項に追記します>

 『態文法を再生する』では、態を自他交替の接辞から導き出し、動詞語幹との接
合点をローマ字つづり解析で音素解析しています。正しい語幹と態接辞をつなぐ
ための[挿入音素]もローマ字つづり解析で規定しています。
つまり、態の接続は、動詞活用未然形につなぐのではなく、自動詞・他動詞生成の
法則と同様に行うのです。態の接辞、意味ともに自他交替接辞の再利用だからで
す。
この方法は、ローマ字つづり音素解析で正しく動詞語幹を見つけるので、何行何
段活用の名称にこだわらず、正直に【動詞語幹+[挿入音素]】+機能接辞を実行
するならば、正しい動詞活用表の作成にも適用できるのです。

★<思考実験の追記:学校文法や国語辞典のひらがな解析による「短尺な動詞
  語幹」に惑わされずに「正しい動詞語幹」を把握する方法がある>

(1)国語辞典を見ているなら:(上記の単語例で解説)
 〇歩・く:カ行五段活用だから→「歩(k)-」が正しい語幹だと頭脳変換する。
 〇食・べる:下一段活用だから→「食(べ)-」が正しい語幹だと頭脳変換する。
 つまり、「ひらがな文法」の逆手をとって、活用語尾から(k)、(べ)を取り返して
 語幹にもどす:逆変換する。(頭脳変換することを学校文法で教えれば、
 文法自身が自己責任で間違いを避けれる:←意図的可能態)

(2)動詞活用表を見ているなら、五段活用か、一段活用かを見極めて、
 〇歩・か、き、く、く、け、・・・→「歩(k)-」が正しい語幹だと頭脳変換する。
 〇食・べ、べ、べる、べる、・・・→「食(べ)-」が正しい語幹だと頭脳変換する。
 つまり、「ひらがな文法」の逆手をとって、活用語尾から(k)、(べ)を取り返して
 語幹にもどす:逆変換する。(頭脳変換することを学校文法で教えれば、
 文法自身が自己責任で間違いを避けれる)

★文法自身が自己責任を果すことが重要だが、教育現場の智恵としても
 生徒が質問してきたら、逆変換の方法くらいは示唆してほしいものです。
 (正しい動詞語幹を必要とする「態文法」や「動詞活用、助動詞接続文法」は
  これから始まろうとしている。すそ野を広げるためにも教育が必要です)
〇正しい「語幹」と「何行何段活用向け語幹」との違いをきちんと説明しておけば、
 ひっかけ問題で「語幹:活用表記向け」を正解にはしないで済むはずです。

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