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態文法:動詞強制形由来の形容詞語幹

2017/07/31(月)

 前回の投稿、形状動詞に[挿入音素]が必要か?の中で、形容詞語幹の説明に不足
したところがあり、今回は不足の3項目を掲げて補完説明したい。
①形容詞語幹と形状動詞語幹
②動詞強制形由来の形容詞語幹
③動詞受動形由来の形容詞?

(1)形容詞語幹と形状動詞語幹
 ローマ字つづり解析で語幹を求める現代式の方法に則り、かつ、派生の一般式
を求める方法から語幹を検証します。
★形状動詞の派生一般式=形容詞語幹:K+[挿入音素:k]+接辞語幹+(二次派生
 へ)
例:形容詞語幹:はや、かわい、つよ、さむ、たのし、うれし、おかし、くるし、のぞ
 まし、なつかし、などを形容詞語幹と見なす。
★形状動詞の派生一般式で導かれる形状動詞語幹は、各種の派生結果で拡散する
 が、基本の終止形・辞書形は次のようになる。
例:形状動詞基本語幹:haya[k=0]i、kawai[k=0]i、tuyo[k=0]i、
 samu[k=0]i、tanosi[k=0]i、uresi[k=0]i、okasi[k=0]i、kurusi[k=0]i、
 nozom・as[i]0・[k=0]i、natuk・as[i]0・[k=0]i、などの形態となる。
〇この解釈でク活用/シク活用を統合した解釈ができ、[挿入音素:k]で共通語
 幹を定義できる。

(2)動詞強制形由来の形容詞語幹
 動詞由来の形容詞のうち、強制動作をさせる動詞からの形容詞を考察する。
例:望む→望ます→望まし:nozom[]as[i]Ø、強制態連用中止形で動名詞化。
 なつく→懐かす→懐かし:natuk[]as[i]Ø、強制態連用中止形で動名詞化。
事象や自然物が人に望ます/懐かすと言うことを描写する意味だが、自然物を
主格に立てないで、形容詞に変換してよく使う。
★このため、動詞強制形由来の形容詞語幹は、
例:望まし:nozom[]as[i]Ø、懐かし:natuk[]as[i]Ø、などの他、
 疑わし:utagaw[]as[i]Ø、痛まし:itam[]as[i]Ø、、、つらい現実に対応する
 語幹も多い。

(3)動詞受動形由来の形容詞?はない
 動詞由来ならば受動態からの形容詞があるのか。
・望まれ:nozom[]are、×望まり:nozom[]ar[i]Ø、
・懐かれ:natuk[]are、×懐かり:natuk[]ar[i]Ø、
・偲ばれ:sinob[]are、×偲ばり:sinob[]ar[i]Ø、×偲ばし:sinob[]as[i]Ø、
抽象的な事象や自然物を主格主語にする受動態は違和感があり、個人対個人の
受身行為に適用なら意味を理解しやすい。その場合でも、形容詞でなく動詞受動
態の表現で通用する。
〇また、(1)で示したように、形容詞語幹末は~a,i,o,uのどれかであり、~e音の
 単語はないのが、実態らしい。

以上。

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