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態文法:解説4:一般式で「態の双対環」を記述する

2017/08/23(水)

 膠着語である日本語の動詞(などの用言)は、動詞「語幹」に「機能接尾辞」を順次
「連結していく」ことで新しい意味を「派生」する。
〇「派生一般式」は、動詞語幹+[挿入音素]+機能接辞語幹+、・、・+[挿入音素]+
 統語接辞で表現する。

★当ブログ提唱の「態の双対環」全体を一般式で表示する。
 現代の態派生では、1つの動詞語幹:Dから、3系統(能動系、強制系、使役系)、
各4態(原形態、可能態、結果態、受動態)の態動詞を派生させる。

〇能動系 ★「態の形態」と「動作の律仕方」を併記する。
①原形態:D[・/r]u:★「自律動作」(自他動詞ともに)自己意思で動作する。
②可能態:D[・/r]e[r]u:★「互律動作」自律で対象の動作法則に従い動作する。
③結果態:D[・/r]ar[]u:★「果律動作」動作結果に対する動作叙述。
④受動態:D[・/r]ar[]e[r]u:★「果互律動作」動作結果に応じる動作叙述。

〇強制系 ★「態の形態」と「動作の律仕方」を併記する。
⑤原形態:D[・/s]as[]u:★「律他動作」他者にD動作をやらす。(指示、命じる)
⑥可能態:D[・/s]as[]e[r]u:★「律他互律動作」他者にD動作をやらせる。
 (他者のD動作法則が不足のとき「手助け・介助」をする。使役態と同形態)
 (律他互律の互の意味は、被律者と主体律者の間で、律者に戻る動作だから、
主体が手助けや、介助、心理的な補助動作などをする意味となる)
⑦結果態:D[・/s]as[]ar[]u:★「律他果律動作」他者に強制したD動作の結果
 に対する動作叙述。
⑧受動態:D[・/s]as[]ar[]e[r]u:★「律他果互律動作」他者に強制したD動作
 結果に応じる動作叙述。

〇使役系 ★「態の形態」と「動作の律仕方」を併記する。
⑨原形態:D[・/s]as[]e[r]u:★「使役動作」←「律他互律動作」と同じ。
 (他者のD動作法則が不足のとき「手助け・介助」をする。強制可能態と同じ)
 (律他互律の互の意味は、被律者と主体律者の間で、律者に戻る動作だから、
  主体が手助けや、介助、心理的な補助動作などをする意味となる)
⑩可能態:D[・/s]as[]e[r]e[r]u:★「使役互律動作」他者にD動作をやらせて
 問題ない。(個別的な具体案件の可否を判断する)
⑪結果態:D[・/s]as[]e[r]ar[]u:★「使役果律動作」他者に使役したD動作
 の結果に対する動作叙述。
⑫受動態:D[・/s]as・e[r]ar[]e[r]u:★「使役果互律動作」他者に使役した
 D動作結果に応じる動作叙述。
★可能態:「互律動作」/結果態:「果律動作」/受動態:「果互律動作」に揃えた命名
 としたので、覚えやすくなった。

★「動作の律仕方」には、あと2つを追加する。([挿入音素]形態の追加)
⑬前望派生形:D[・/y]oo:★「互律動作」自律動作だが、他に呼び掛けて勧奨、
 誘導する動作(互に自律動作:互自律動作とすべきか)もある。(文脈依存)
⑭無律化派生形:D[・/r]ak[]u:動詞の自律/律他を無効化(属性概念化)する
 接辞-ak-や、[挿入音素:k]として特定の動詞に付いて機能する。
・無律化動詞の例:
 TIR[・/r]ak[]as[]u:散る→ちらく(概念化)→散らかす(単純他動詞化)
 TIR[・/r]ak[]ar[]u:散る→ちらく(概念化)→散らかる(単純自動詞化)
 NE[s]as[]u→NE[k]ase[r]u:寝さす(律他)→寝かせる(単純他動詞互律)
 寝かせる(寝せる:互律、より丁寧)赤児に添寝するような動作をいう。
・形容詞の属性概念化をして形状動詞にする。
 一般式=形容詞語幹:K+[挿入音素:k]+ar系接辞、のように必ず[k]を挿入
 する。(形容詞語幹はすべて母音末なので、挿入音素[k]で示す)
例:TUYO[k=0]i、TUYO[k]ereba、TUYO[k]a(r=0[Q])ta:強い、・・
  NOZOM[]AS[I]Ø[k]u[+]na[k=0]i、:望まし・く・ない、
  NOZOM[]AS[I]Ø[k]ar[]oo、:望まし・かろー、

★「動作の律仕方」の種類をおさらいすると、
 「自律」、「互律」、「果律」、「果互律」の他、「律他」、「使役:律他互律」、「無律」など
 を考え出した。膠着語の派生操作:機能接辞が次々に連結するとは、接辞の意味
 が連結して次第に膨れ上がっていくことなのだ。

 律仕方に対する知識を持つことが態動詞を使いこなす大事な鍵になるから、
次回に「動作の律仕方」の主要項目の意味をくわしく解釈したい。

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