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2018年11月

2018/11/30

態文法:ら抜き擁護に真価を活かす

態文法:ら抜き擁護に真価を活かす
2018/11/30(金)
      
〇いわゆる「ら抜き言葉」は論理的に必然の動詞派生ですから、動作を完遂でき
 ると表現したいときに心おきなく使いましょう。 なぜなら、
-「られる」の「ら抜き」で「れる」だという見立ての概念自体が間違いで、
〇「rareru」の「r【ar】eru」=【ar】抜き=結果抜き=結果到達前の完遂尽力を表現
 する言葉です。 (書かれる:kak[]【ar[]】e[r]u→kak[]e[r]u:書ける)
     
     28.「ら抜き」偏見の氷解に真価を活かす
     〇動作可能態:D[・/r]e[r]u→書ける、食べれる:動作を完遂するの意。
     〇動作受動態:D[・/r]ar[]e[r]u→書かれる、食べられる:動作結果の
      事象に対応する事態描写の意。 動作主の能動的事態であれば、実績と
      しての可能・習慣動作を意味する。
      (関与する登場人・物の誰が構文主体になるかにより結果の意味合いが
      異なる。客体が構文主体であれば、受身を意味することになる)
     ・同じ可能でも、両者の意味(片や動作、片や実績・習慣)は異なるのです。
      両者とも一般形式で矛盾なく文法則化できる論理的な態の形態です。
     ・両者:動作可能・実績可能は併存でき、意味の差による使い分けをする必
      要がありますが、文化庁の最近の国語世論調査を見ると各世代とも大半
      が使い分けを実行できているように思えます。
     ★接辞構造も「ら抜き」ではなく、動作受動態:D[・/r]【ar[]】e[r]uの
      中間にある結果接辞:ar[]を抜いた→動作完遂を言う構造なのです。
     〇不規則動詞:来る、する、の態派生は、終止形:k[]u[r]、s[]u[r]、では
      なく、ko[r]、s[]、を基本形に据えると判りやすい。
     ・来る:-ko[・/r]e[r]u-ko[・/r]ar[]u-ko[・/r]ar[]e[r]u、
     ・来さす:ko[・/s]as[]u-ko[・/s]as[]e[r]u-ko[・/s]as[]ar[]u
      -ko[・/s]as[]ar[]e[r]u、という一般形式表記に合わせた形態で通用
      する。
     ・する:-s[・/r]e[r]u(文語的)-s[・/r]ar[]u-s[・/r]ar[]e[r]u、
     ・さす:s[・/s]as[]u-s[・/s]as[]e[r]u-s[・/s]as[]ar[]u
      -s[・/s]as[]ar[]e[r]u、という一般形式表記に合わせた形態で通用
      する。(使役態:させる:での利用が多いが、強制系:さす:も使える)
     ★不規則動詞:来る、する、の已然・連用形と已然・仮定形を比べると、
     ・已然連用:これて:ko[r]e[i/・]te、→ko[r]e[r]u:来れる:独立化。
     ・已然仮定:くれば:k[]u[r]e[+]ba、(仮定独立:くれる、ダメ)
     ・已然連用:?すれて、?せて:s【[]u[r]】e[i/・]te、→s[]e[r]u:せる?
     ・已然仮定:すれば、せば:s【[]u[r]】e[+]ba(仮定独立:すれる、ダメ)
     〇来る→来れて→来れる:は已然連用形から独立動詞化して「来れる」の
      可能表現になった。(已然:既に然る、が長い世代を経て独立化した)
      する→して(正然連用)→?せて(?已然連用が生まれなかった)。
      (するの可能表現は、「せる:わずかに」「できる:多く」が使われる)
     
-国語学・学校文法は問題の認識自体に「かな欠陥」を持ち、「ら抜き」的な解釈に
 陥っています。
 (国語学や学校文法では、可能の意味で「書ける」を認めるが、「食べれる」を認め
 ないで「食べられる」を勧める。なぜか理由を丁寧に説明することがない)
-おそらく、国語学では「書ける」の可能動詞(可能態とも説明できていない)とし
 ての説明も満足にできてないが、文献実例が「読む・る、知る・る」などからの発
 展として辿れるから、可能動詞を限定付きで認めただけかもしれない。
-(未然形に接続でない助動詞:e[r]uを国語学の論理では説明できないらしい)
     
     ★本来、態接辞は「動作事象:事象然→事然:D[・/r]、D[・/s]」に対する
      対応・反応をする「事態描写」の機能接辞だから、事然形(終止形):語幹
      に接続する助動詞(機能接辞)なのです。
     ・また、同時に可能接辞:e[r]u→已然・連用形:D[・/r]e、D[・/s]e、が
      独立動詞化の[r]uを後続させた形態と合致します。 已然・連用の独立
      動詞化で生まれる意味も「動作が(可能なら)完遂する事象、事態」と設定
      できるだろう。
     
〇「ら抜き言葉」は論理的に必然の動詞派生ですから、動作を完遂できると表現
 したいときに心おきなく使いましょう。 ただし、その可能表現の意味すること
 は、「動作を完遂できると言う」ことです。(完遂には本来たくさんの条件がある
 はずで、聞き手は話を聞きながら、完遂条件の折り合いを暗算で見積ります)
・可能表現ばかり使っていると、「それならここで、やって見せろ」、「条件が違っ
 たら不可能にならんのか?」とか、動作のやり方に議論が起きることも想定する
 べきです。
・「書けた」、「食べれた」「行けた」「来れた」「果せた」などの動作完遂完了形で語ら
 れると、動作完遂の回想場面を聞かされるような、またはもっと詳しく聞き出
 したいような感覚になります。(可能態表現が周囲との互律動作である所以で
 しょう)
・その点、受動態の可能表現は「動作結果、実績の可能、習慣動作」を語るのだから
 安定した結果状態との関係表現ができます。

2018/11/24

態文法:音素解析の効用を今に悟る

態文法:音素解析の効用を今に悟る
2018/11/24(土)
     
 前回の23節:原動詞が古語?ならば、死語?ですか、の設問に回答します。
前回の自他交替の図を見直しながらお読みください。
     問1.自他交替の③形式:立つ-立てる、④形式:割る-割れるのように、
      なぜ、已然連用(可能・完遂)接辞:e[r]u、は、③他動詞化となったり、
      ④自動詞化となったり、と両方向の機能を持つのか?
     問2.②形式:始まる-始める、求まる-求める、など、一番多い自他交替
      形式です。 しかし、②形式:結果(ar)-可能(e[r]u)の対向関係に
      対する認識度が、世間では想像以上に低いのです。 なぜか?
     (当態文法では、②形式を「求む-求める-求まる-求まれる」のように、
      「双対環」に組入れるほどに重要視する自他交替・態派生の構造です)
-国語学、学校文法ともに問1、問2に対して明確な答えを出していないように
 思う。「立てる」が他動詞と自動詞可能の二義、「割れる」が自動詞自発と他動詞
 可能の二義を持つことを説明しても、なぜ二義が生じるのかを説明しない。
     
     24.ローマ字解析の真価を活かす
      文法解釈に音素解析:ローマ字つづりを用いるのは動詞派生の機能接辞
      を正確に切り出すためですが、切出し後の検証方法が多くの場合、旧来
      と変らないから、成果が上りません。
     〇正確な接辞切出しで効果を発揮させるには、接辞の見掛け上の多義的
      事例に惑わされずに、それらを1つに収れんさせる得る深層の共通意義
      を探求・発見することです。
     
     25.可能態の解析に真価を活かす
     〇問1の場合、D[・/r]e:基本活用枠組の「已然形」と同一形態です。
      已然形が独立動詞化して、D[・/r]e[r]uとなるのです。この意味を考
      えることが接辞:e[r]uの真の姿を捉えることになります。
     ★已然=既に然る、が独立動詞化するとは、すなわち「動作がすでに完遂
      の域に達した状態だ」ということを強く表現する意味になる。
     →接辞:e[r]uが「動作を完遂する」の意味だと感得すれば、自動詞にも他
      動詞にも連結して「動作を完遂する」=主体の可能態となり、また、動作
      が対他、対物に向かうなら、対他や対物が受ける「動作が完遂する」こと
      を意味する。
     〇つまり、「ガラスが割れる」は主体の割る動作が完遂したから描写でき
      る事象であり、自発現象ではなく物理条件に適った結果である。
      (可能態の動作原理=動作律仕方を「互律=相互に律し合う」と定義した
      のは、動作完遂には主体・客体・対象物・周囲条件の相互律が不可欠だか
      らで、動作完遂のためなら客体にさせる動作にも手助けをします)
     ・「ピアノが弾ける」→主体もピアノも音楽法則に則る動作が完遂できる
      という互律動作を意味します。
     ・「入場券を見せる」→相手に入場券を見易いように提示する、という互律
      動作を意味します。
      (自他交替⑪形式:古語:見る-見す→見せる。同様例:乗せる、着せる、
       似せる、浴びせる。相互に手助けしながらの動作が描写できます)
     ・「互律」解釈は当態文法の特徴です。
     
     26.結果態(受動態)の解析に真価を活かす
     〇問2の場合、まず、結果接辞:ar、について考察しましょう。
      (前回:結果:arと完遂:e[r]uの意味は近いが交替がある、など短い説明
      をしました)
     〇結果接辞:arは、自他交替では①形式:つかまる-つかむ、②形式:休ま
      る-休める、重なる-重ねる、などの有対自動詞に使われる。
     →接辞:ar[]uは、自他交替ではDs[・]ar[]u、態派生でD[・/r]ar[]uの
      形態で使われる。 (現代口語の受動態では:D[・/r]ar[]e[r]uの形態
      で使われる)
     ★結果接辞:arの意味は「動作(の結果)がある」です。
      文字通り「ある、有る、生る、在る」の意味です。本動詞の「ある:存在」と
      補助動詞「~てある」と分別する必要もなく、結果・結果物あり、です。
     ・当態文法では、「結果がある」→結果が(登場人・物の)事態を律する、と
      解釈します。
     ★結果態(受動態も)の動作原理=動作律仕方を「果律(受動態:果互律)」
      と定義しました。 結果事態が登場人・物の反応を律する構図です。
     〇果律とは「動作結果による事象」が関与する主体・客体・対象物・周囲条
      件に対して「働き掛け:事態への対応を迫る」をする、という意味です。
     ・主体が動作結果を言及→書かる、書かれる、食べらる、食べられる:
      (動作実績の可能、習慣)←動作結果が有る、という意味。
     ・客体が動作結果を言及→立たる、立たれる、立たさる、立たされる:
      (動作結果の受身:間接受身・直接受身)←動作結果が在る、という意味。
     ・対象物が動作結果を言及→盗まる、盗まれる、偲ばる、偲ばれる:
      (動作結果の受身:直接受身・情景受身)←動作結果がある、の意味。
     ・他者が主体へ動作結果を敬語言及→~なさる、~なされる:
      (動作結果の美称化、尊敬表現)←動作結果があらる、あられるの意。
     〇動作結果に態応する意味であるから、自動詞にも他動詞にも結果態、
      受動態の形態が通用する。
     
     27.結果態と可能態の対向性解析に真価を活かす
     〇ローマ字つづりでの音素解析で接辞:ar[]uとe[r]uの「切出し」が正確
      にできた、と上述しました。
     ・次に両接辞の深層の意味をそれぞれ「掘り起す」こともできた。
     〇次に可能態と結果態の有意差が自他交替・態の対向関係を「引き起す」
      ことを解析したい。
     ★可能態:D[・/r]e[r]u:は、「動作を完遂する、成就する」という目標・
      実行行動を表現する。 主体と対象物の相互律で未遂/完遂が決まる。
      (已然形独立動詞:D[・/r]e[r]uも同形態であり、能動性がより強い)
     ★結果態:D[・/r]ar[]u:は、「動作結果が起す事態に直面する」という
      反応行動を表現する。関与する登場人・物がすべて構文主体になれる。
     〇可能・結果ともに「動作の完遂-結果」という近似した動作相:アスペク
      トに焦点が向いているが、実行志向(能動性)-反応志向(受身・所動性)
      という対向関係があり、自他交替の対向関係であると同時に、態構造と
      しても強い対向関係を認識できるのです。
     ★「態の双対環」では、原動詞態-受動態の対向軸に直交させて、可能態-
      結果態の対向軸を追加配置した構造により、態派生を漏れなく盛り込ん
      でいます。
      (当態文法では「態の三系四態」として、能動系・強制系・使役系の三系に
      それぞれ「態の双対環」を想定する。これで態派生の総体を把握するよう
      提起しています)
     
     28.「ら抜き」偏見の氷解に真価を活かす
(つづく)

2018/11/20

態文法:動詞古語は死語ではない

2018/11/20(火)
     
 1つの原動詞から機能接辞を連結して自動詞から他動詞を派生したり、逆に
他動詞を自動詞に転換したりすることを自他交替と言います。
・自動詞と他動詞が接辞を介して「対」構成になることを「有対」自他動詞と呼ぶ。
 「無対」動詞や「両用」動詞もあるが、日本語は「有対」が多い動詞構成になってい
 ます。
     
     22.自他交替と「態の双対環」
     〇「有対」化する機能接辞を基本概念に戻って復習しよう。
★動詞の造語派生の方法を示す概念図をご覧いただくと、
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 図では、態にも併用できる機能接辞の意味と対向関係を明示し、最下段には派
生後の動詞語幹の変化を区分けしました。
・現代口語で定着した姿で上一段、下一段活用(母音語幹)を見ると、派生後の動詞語
 幹では、已然連用:e[r]uが多くなり、正然連用:i[r]uは少ないことが一目瞭然
 です。
例:落つ⑨の自他交替形式=落ちる‐落す、立つ③交替形式=立つ‐立てる、砕く④
 交替形式=砕く‐砕ける、見る⑪交替形式=見る‐見せる、離す⑥交替形式=離す‐
 離れる、などを当てはめて見ることができます。
〇自他交替の接辞組み合せは①~⑫(省略⑫)まであり、
 自動詞化の接辞には、r、ar、i[r]u、e[r]u、r‐e[r]u、
 他動詞化の接辞には、s、as、os、e[r]u、s‐e[r]u、が用いられる。
・交替実例では、②形式:結果:ar/已然・完遂・可能:e[r]uの対向形式が
 一番多い。
-国語学、学校文法では、自他交替の概念図を教えていないので動詞派生、
 動詞活用に詳しい説明をしてない状態です。
     
     23.原動詞が古語?ならば、死語?ですか
     〇なぜ、已然連用(可能・完遂)接辞:e[r]u、は自動詞化と他動詞化と両方
      の機能持つのか?(後述:重要な共通意味から交替現象が必然に起きる)
     〇なぜか、②形式の結果:arと已然・完遂・可能:e[r]u、交替型の派生例が
      一番多いのに、インターネット上の問答例:求める‐求まる、の「求まる」
      に対する認識度が世間では想像以上に低いのです。
      (後述:結果と完遂の意味は近いが交替がある)
     〇また、「求まる」を判っても、解釈が問題。 自動詞だから、あたかも
      「解答が(自発で閃いたように)求まる」と気楽に解釈する方もいる。
     ★だが本来は、「主体が懸命に求む動作をした結果により、解答が受身結
      果として(目の前に)ある」という意味なのです。
     ・自他交替は態の交替でもあり、「態の双対環」で解釈できることもある。
     例:求む-求める-求まる-求まれる、たすく-助ける-助かる-助かれる
      抜く-抜ける-抜かる-抜かれる、休む-休める-休まる-休まれる、
      並ぶ-並べる-並ばる-並ばれる、つかむ-つかめる-つかまる-つかま
      れる、など、暗唱する修練が行われる時代はいつか来るでしょうか。
     (「抜けるな!」は脱退ダメ!、「抜かるな!」は受身的凡失がダメ!を喚起)
     ★当態文法で文語体の結果:ar、強制:as、可能:e[r]uを含めた「態の三系
      四態」を提唱する理由は日本語の動詞体系にこれらの接辞が深く浸透し
      ている構造を理解し、意味を感得することが必須だと思うからです。
      
-インターネットで「求まる」を検索すると、質問・応答が上記のように相当数あ
 るのが判った。
 質問者が通常使いの「求める」から原動詞「求む」を思い出せず、次の自動詞・結
 果態:「求まる」に辿り着けない現状は、「求む」が死語になっているということ
 なのか。 「態の双対環」練習の必要性を痛感する。
(つづく:後述分)

2018/11/14

態文法:「つ、たり、かり、なり」の今

2018/11/14(水)

     19.完了相:「つ、たり」の今
-古語時代から時制:テンスに対する日本語表現は、相対的な時間感覚であり、
通常の動詞活用形が「「非完了」の叙述であるから、先行事象を表わすには新たに
「完了の接辞」を連結して既に完了した動作として時間情報を加える。
〇古語時代の完了接辞には「つ、ぬ」が、また存続・持続の接辞に「り、たり」が使わ
 れた。変遷の末、今に引継がれた接辞は「つ→て、てる、たり→た」に一応は収れ
 んした。
-現代口語での完了接辞は「た」であり、持続接辞は「て、てる」が担っている。
 完了相:「た」の活用形態は将然、終止・連体と狭く、不足の部分は「て、てる」、
 「たる」の活用枠組を流用する。
★完了相:時制・テンスに関わる接辞に対して「相」を付けて呼ぶ。
 アスペクトを然相と名付けたのは、動作性の意味が強い「然」と状態性を含んだ
 「相」との混在を想定しているからである。
・それゆえ、活用枠幅が狭い完了相「た」には他の接辞から援用して、持続然:「て
 、てる」、存続然:「たる」との流用・混在がある。以下に練習解説を述べる。
     〇完了接辞「つ」の変化を一般形式で表記する。
・完了相:古語・つ:D[i/・](te、te、tu、tu[r]u、tu[r]e、te+yo):二段活用。
→現代口語・てる:D[i/・](te、te、te[r]u、te[r]u、te[r]e、te[r]o):一段。
 (注:イ音便による転調がある:書いてる、泳いでる、読んでる、渡ってる)
     ・「つ」が「てる」の一段活用に収れんしたことをまず認めておきたい。
      つまり、~ている、~てある、の複合動詞でなく、「~てる」の接辞単独
      で(完了相よりも、)持続然を表現できる。

     〇持続接辞「たり」の変化を一般形式で表記する。
     ・古語時代に二段活用の不便さを大幅に緩和して、逆に一段活用への
      転換を何世紀も遅らせたのが、「~てあり」の簡略形→「~たり」です。
     ・D[i/・]te[i/・]ar[]i→D[i/・]t【e[i/・]】ar[]i→D[i/・]tar[]i
      「たり」と簡略化して平安時代から便利に使われた。
・持続然:古語・たり:D[i/・](tar[a/・]、tar[i/・]、tar[・/r]i、tar[・/r]u、
 tar[・/r]e、tar[・/r]e):ラ変活用:書きたり、書けたり、食べたり、起きたり
 と表現できた。(見れたり、乗れたり、食べれたり、起きれたり、なども本来なら
 一般形式に合致するから、記録例が残ってるだろうか)
→現代口語・た:D[i/・]tar[・/r]u→D[i/・]ta【r[・/r]u】と簡略化した接辞:
 「た」で(持続然よりも)完了相を表現するように変化した。
 (「たり」が四段(五段)活用に変化すると並行して「た」接辞独立したのか、どち
 らかが先行したのか、未確認です)
 (注:イ音便による転調がある:書いた、泳いだ、読んだ、渡った、行った)
     ・現代口語では「た(だ:音便)」が完了の接辞として専用に使われる。
      ただし、「た」の活用枠組は狭く、冒頭に触れたように「てる」「たる」活用
      と混用する実態がある。(完了・持続・存続が混在している)
★現代口語の「た」「てる」「たる」の活用枠組を一般形式で一覧する。
・完了相:た:D[i/・](te、tarou、te、ta、ta、tara、tare):イ音便で転調あり。
・持続然:てる:D[i/・](te、te、te[r]u、tere、tero):イ音便あり。
・存続然:たる:D[i/・](tara、tarou、tari、taru、tare、tare):イ音便あり。

     20.形容然:「く、かり」の今
-古語時代の形状動詞の活用枠組には、「く/しく」活用の他、「かり/しかり」活
 用があった。(語幹解釈を直せば、「く」、「かり」活用に収れんする)
・形容詞語幹:K:(taka[s]i/kanasi[s]i→K[s]i)
・「く」:K(-、[k]u、[s]i/【[s]i同音省略】、[k]i、[k]ere、-)
・「かり」:K[k](ar[a]、ar[i]、-、ar[]u、ar[]e、ar[]e)
-現代口語の形状動詞の活用枠組は、
〇形容然:K[k](u/ar[a]、ar[]ou、u、【k0】i、【k0】i、ere、ar[]e)
 となり、[k]u活用と[k]ar[]u活用が混在する枠組である。
 (注:イ音便があり、K[k0]i、K[k]a(r[i]=Q)ta、などに習熟がいる)
     ★詳細は前回18節の[挿入音素:k]説明、形状動詞の基本活用枠組を
      参照してください。

     21.指定相:「たり、なり」の今
-古語時代の「たり」「なり」には2種類の区別があり、動詞に密に連結するものと
 体言(名詞、名容詞←形容動詞)に緩やかに連結する接辞があった。
・体言に緩やかに連結する:複合接辞が「たり←と(して)あり」、「なり←に(特徴
 )あり」である。体言の様態、様態から受ける感覚表現を指定する意味を持つ。
〇体言単語(M:名詞、My:名容詞)として一般形式で活用枠組を表記すると、
・指定相:たり:M[+]tar([a]、[i]、[i]、[]u、[]e、[]e、)、ラ変活用で、
・指定相:なり:My[+]nar([a]、[i]、[i]、[]u、[]e、[]e、)、と同じラ変だった。
〇現代口語では、「たる」「なる」で基本的には(五段活用か)、連体形のみを使用す
 る。
・指定相:たる:M[+]tar[]u:連体形で、
 例:経営者たる者、堂々たる建物、など文語体と同形なので硬い感じである。
・指定相:なる:My[+]nar[]u:連体形で、また[+]na【r[]u省略】→「な」:助詞的
 な形態で使われ、
 例:盛大なる歓迎式、元気な子、静かな車内、など名容詞の連体接辞で活躍。
      現代口語では活用枠組を意識するほど活用されていないが、「な」だけは
      名容詞(形容動詞)の連体修飾に欠かせない接辞(複合接辞、格助詞的)と
      して使われる。
     比較:元気の子、元気のある子→元気な子、元気なる子、元気にある子、
      元気がある子、元気たる?子、通常の意味では「元気な子」が簡単で的確
      な表現と思える。

〇今回の記述で、接辞の今昔を比べるなかで意識的に「然」形態と「相」形態の区
 別を試してみた。
・接辞の基本活用枠組が全幅(未然~命令)にわたり活用できるものを、「然」とし
 、限定幅でしか成立しない(他の接辞活用を混在させる)ものを、「相」とした。
・この区別概念が有効・有益なものであるか、まだ明確ではない。

2018/11/08

態文法:[挿入音素]で古語時代を振り返る

2018/11/08(木)

 日本語の原初時代を想像しつつ現代との結合を辿ってみる。その手掛りに
[挿入音素]を観察対象にしてみよう。

     16.[挿入音素]とは:その2
     〇動詞派生=動詞語幹[挿入音素]接辞語幹[挿入音素]接辞語幹、、、
      のように、語幹末と接辞語頭の間に[挿入音素]を挟み込む。
     ・[挿入音素]構造条件:動詞語幹:Dの子音末/母音末に合わせて調音
      挿入の必要性の有無を決めるのは、後続する接辞の語頭音による。
     ①D[連結母音b/無音]子音s語頭のS接辞:Ds[b]sS/Db[]sS
     ②D[無音/連結子音x]母音b語頭のS接辞:Ds[]bS/Db[x]bS
     ★原初時代に[挿入音素]の法則はすでに始まっていたかもしれない。
      開音節の単語が多かった時期には、Db[]sS、Db[x]bSの形態が溢れて
      いたか。しかし、動詞語幹については子音語幹:Dsが大勢を占める状態
      が始まったから、Ds[b]sS、Ds[]bSも必要な法則になったろう。
     〇かな記録が始まる上代では、文法則の成文化文書がないから暗黙知と
      して普及していたのだろう。

     17.動詞派生を一般形式で表記する:その2
     〇[挿入音素]を採用して動詞派生を一般形式で表記する利点は、上代か
      ら現代までに変遷してきた様子を検証できることです。
-動詞活用形の文法則を成文化したのが江戸期であり、上代の暗黙知である文法
 則をおおよそ正確に採録考察できたのだが、未然形の解釈に問題を残したと思
 う。(現代国語文法もそのまま誤解釈を引き継いで問題を見過している)
-まず、未然形の変遷で合理的に移行を果せた例:(未然から将然への変化)
・推量・願望の接辞:muの連結:D[a/・]mu:書かむ、食べむ、の変化を考察。
 D[a/・]m→D[a/・]n→D[a/?]u→D[・/y]au→D[・/y]ou:書こう、食べ
 ようとなり、接辞が子音語頭:muから母音語頭:au→ouへ変化するのに合せ、
 [挿入音素]の形態も[a/・]→[・/y]に変化している。
-江戸期?に失敗した例:(未然形での仮定は消滅)
・未然(仮定)の条件法:D[a/・]ba:書かば、食べば?、不具合なので、試しに、
 D[・/r]a[+]ba:書かば、食べらば?、としても浸透せず、接辞:abaは意味が
 不明確で無理な形態だった。
・一方、已然の確定条件法:D[・/r]e[+]ba:書けば、食べれば、は已然接辞:eが
 しっかりとした意味を持っているから、汎用的に成立する。
-江戸期?以降、大失敗し続ける例:(態接辞は未然形接続ではない)
・国語学、学校文法では、受動態接辞:る/らる(文語)、れる/られる(口語)と
 異形態で示すのが通例であり、使役態接辞:す/さす(文語)、せる/させる
 (口語)でも異形態で示す。(かな分析の方法では異形態を生み出すしかない)
     〇態の派生を一般形式で表記すれば、異形態はなくなり統一される。
     ・結果態:D[・/r]ar[]u:書かる、食べらる:接辞はarで統一。
     ・受動態:D[・/r]ar[]e[r]u:書かれる、食べられる:接辞はareで統一。
     ・強制態:D[・/s]as[]u:書かす、食べさす:接辞はasで統一。
     ・使役態:D[・/s]as[]e[r]u:書かせる、食べさせる:接辞はaseで統一。
     ★態の派生が未然形と無関係であることが明確に判ります。
     ・態接辞は事然:終止形(基本形)に連結とするのがふさわしい。

     18.[挿入音素]の[・/y]と[・/k]の由来
     〇明確な由来を見付けてはいないのだが、古語時代の接辞のなかに痕跡
      がありそうだ。
-上代での造語接辞には、-a始まりの接辞が多かった。未然形と見まがう。
・例:ar受動、as使役、←態接辞で汎用あり。 古語時代での造語用で、af継続、
 ay可能・自発、ak動名詞化(ク語法)などがあった。推測であるが、ay、akが名
 残りとして[挿入音素]の[・/y]と[・/k]の形で生き延びているのか。
     〇将然:意向・勧奨:D[・/y]ou:書こう、食べよう、でしか登場しない。
      (推定:D[・/r]u[・/y]ou?→D[・/r]u[+]youda:こじつけか)
     〇ク語法の接辞:ak、は汎用的ではないが、現代でも健在である。
     ・古語:散らく:tir[・/r]ak[]u:散り敷く状態→散らかる、散らかす:
      tir[・/r]ak[]ar[]u、tir[・/r]ak[]as[]u、を派生。
     ・古語:遊ばかす:asob[・/r]ak[]as[]u:遊ばす(強制・律他)を避けて、
      対他の他動詞化(無律)する接辞として使用した。
     ・古語:わらはかし:warah[・/r]ak[]as[i/・]Ø:笑わす(律他)のうえを
      目指して対他(無律)他動詞化の笑わかす→現代の笑かす:wara[k]as
      []u:のような使い方。(寝かす、だまかす、など 強制・律他を避けて、
      対他(無律)他動詞化を意図して現代でも使われる。 あまやかす、おび
      やかす、やらかす、ずらかる、などにも接辞:akが含まれている)
     ★[挿入音素]の[・/k]は、接辞:akの「k」ではないかと推測する。
     ・形容詞が用言として形状動詞化するために選択する構造は、
      形状動詞の構造=形容詞語幹[挿入音素]接辞語幹[挿入音素]接辞、、、
      を想定してみた。 おそらく60~70%以上の確率で形状動詞も[挿入音
      素]を持つと法則化するほうが合理的ではなかろうか。
     〇形容詞語幹:K、で一般形式表示すると、語幹はすべて母音末であり、
     ・形状動詞の派生=K[・/k]i→haya[k]i、tanosi[k]i、samu[k]i、など
      [挿入音素]は連結子音[k]だけが使われる。
     ・現代口語では用言活用でのイ音便があり、早い、楽しい、寒い、なので
      形状動詞の派生=K[k0]i→haya[k0]i、tanosi[k0]i、samu[k0]i、と
      表記する。
     〇形状動詞の活用形を基本枠組みで示す。
・未然:打消:K[k]u[+]na[k0]i、K[k]ar[a/・]zu、
      →早くない、早からず、 (接辞:ない、もイ音便で[k0]i無音)
 将然:意向勧奨:K[k]ar[・/y]ou→早かろう、楽しかろう、寒かろう、
・正然:連用:K[k]u(Ø、[+]te、)→早く、早くて、寒く、寒くて、
・事然:終止・連体:K[k0]i→早い、楽しい、寒い、
(事然:完了:K[k]ar[i/・]ta→K[k]a(r[i]=Q)ta:早かった、楽しかった、
 寒かった:イ音便でrita=促音:Q+taに調音転化する)
・已然:連用:K[k]ar[]e[+]Ø、→早かれ、楽しかれ、寒かれ、:対句で使用。
     仮定:K[k]ere[+]ba→早ければ、楽しければ、寒ければ、
・已然:命令::K[k]ar[]e[+]Ø、)→早かれ、楽しかれ、寒かれ:願望程度?
     〇形容詞型の助動詞も活用形に形状動詞化の[k]を付加する。
     ・打消:ない:na[k0]i、希望:たい:ta[k0]i、推定:らしい:rasi[k0]i。
     〇強制動詞由来の形容詞も[k]を付加(無律化)してから形状動詞化する
      と考えると[挿入音素:k]の役割が理由付けできる。
     ・望ましい:nozom[]as[i/・]Ø[k0]i、
     ・疑わしい:utagaw[]as[i/・]Ø[k0]i、など。

2018/11/02

態文法:態動詞の意味の仕組を学ぶ

2018/11/02(金)

 「態の三系四態」の概念を基にすれば、態動詞の全体を見通しやすくなる。
〇三系四態のうち、古語・文語時代の接辞①、②を意図的に組み入れてある。
①強制系:as接辞:文語文法で使役の助動詞だった。
②結果態:ar接辞:文語文法で受動の助動詞だった。
★現代口語文法では、これらに(已然・連用)可能態接辞:e[r]uを付けて、
③使役系:as[]e接辞:を使役(強制可能形態)に充当し、
④受動態:ar[]e接辞:を受動(結果可能形態)に充当している。
⑤可能態:e接辞:を可能(已然・完遂、成就・願望表現)に当て大活躍させて、
 使役・受動を口語的に使えるようになっている。
〇もっとも、文語時代も已然形:ase、areの形態で使用するのが常のはずだろう
 から、①~⑤の接辞を全部揃えて「三系四態」で態全体を示すのは当然のこと。
 と思える時代が早く来ると良いのだが。

     15.態の動作律仕方(律しかた)とは:とても重要な概念です。
     〇能動動詞が12個の「態」動詞に派生展開するのだから、態動詞が果す
      はずの動作の意味をしっかり理解して、識別できるように練習するこ
      とが肝要です。
     ★態の動作律仕方とは:態動詞(の構文主体)が果す動作規律を区分する
      概念である。 第一段階は自己動作での「律仕方:動作を果す規律:自分
      や他者を如何に律するか」と想像して理解してほしい。自己動作が使役
      や受動の場合にも如何に律するのかを想像してほしい。
     〇三系四態の律仕方と言えども、3系+基本4態-原態=6個の律仕方を
      しっかりと理解しておけば、組み合せで12個分の律仕方も推測が十分
      つくはず。
     ・実際の文章では「構文主体」が省略の場合もあり得るから、想像力を働か
      せ、態動詞に対し基本の6個の律仕方を駆使して文意を汲み取れるはず
      だと思う。

     ★態の基本6律(動詞語幹:D:自・他動詞の区別せず)
〇態の三系原形態の基本律:
「自律」 ①能動態:D[・/r]u:主体の「自律」動作と定義する。例:書く、食べる。
「律他」 ②強制態:D[・/s]as[]u:指示命令して他者に自律動作をやらす。
       これを「律他」動作と定義する。
       命令-服従、許可-要請、許容-依願、放任-依存など、主体と他者の
       強制度合は動作内容の軽重による。
       例:書かす、食べさす。:指示だけで、被強制者の動作完遂に関与せず。
「律他  ③使役態:D[・/s]as[]e[r]u:指示命令し他者に自律動作をやらせる
互律」   が、もし、動作完遂に必要なら手助け・配慮をする。
       これを「律他互律」と定義する。ただし、短縮略語で「使役律」も可。
       例:書かせる、食べさせる。:相手の動作完遂に気を配る。 

〇態の四態基本律:(原形態の律は上に掲示済)
「互律」 ④可能態:D[・/r]e[r]u:動作完遂に尽力する律仕方をする。
       主体と対象とが自然・物理法則などに則った相互自律動作をする。
       これを「互律」動作と定義する。(追加説明を後節に記する)
       例:書ける、食べれる。:動作完遂を表出。(尽力の様子を聞きたい感じ
       になる) 已然連用から可能動詞に発展したものと推定する。 
       「ら抜き言葉」と称して排除する概念自体が無用の誤解である。
「果律」 ⑤結果態:D[・/r]ar[]u:動作(の結果・結果物)が「ある」ことを表現。
       結果自体が関与する登場人・物に態応を求めるような律仕方であり、
       これを「果律」と定義する。
「果互律」⑥受動態:D[・/r]ar[]e[r]u:動作成就の結果に各実体が如何に関わ
       るのか、結果との相互自律動作を言う。これを「果互律」と定義する。
       動作結果が誘発する互律動作であるから、自動詞も受動態を持てる。
      ・主体-実績可能、客体-受身、対象体-受身・習慣、対主体へ発話-丁寧
       自然体-自発?回想?互律、など動作結果に対する対応意味を表す。

     ★律仕方の使い方
     〇態動詞の解釈に困ったときに、「基本6律」を思い出して意味を確認する
      ことをお勧めしたい。 態の接辞が一つ一つ意味が違います。なるべく
      違いが際立つような「律仕方の命名」をしてあります。
     〇三系四態の構成ですから、通常は一系四態のどれかの態動詞で表現で
      きるが、二系四態に飛び移る使い方もあります。
     例:「滝に打たれさせられて、、、」:受動・使役受動=果互律・律他互律果互
      律=果互律・使役果互律という構造になる。(あまり例文がない)
     ★なお、「基本6律」のほかに「無律化」接辞:akがあるが、別紹介します。

     ★可能態を「互律」と定義する理由
     〇可能態接辞:e[r]u、または、已然連用接辞:e、を正式に定義した。
     -国語学では「可能動詞」の接辞として認めるものの、正式な態接辞と
      認めていない。 学問の歯車がどこかで止ってるままだ。
     ★接辞:e[r]uの由来例を通時的に辿ってみると、
     ・古語時代人は、已然連用:D[・/r]e:立てて、割れて、見れて、見せて、
      書けて、読めて、などの使い勝手の良さを感じてたと推察する。
     -文語時代での変化:已然連用を已然仮定に重点を移し、連用を独立動詞
      化する道を選択した。 立てる、割れる、見れる、見せる、書ける、読める
      、へ独立化にする際に如何なる文法則を立てたのだろうか。
     ・自他交替:立つ→tat[]e[r]u:他動詞化、割る→war[]e[r]u:自動詞化
      の派生は已然連用が独立化したのだという認識があっただろうか。
     -旧来は、自他交替:e[r]uが自他へ両方向の意味を持つと解釈されて、
      不思議扱いであった。(深層の共通意義を説明できないでいた)
     ★已然連用:D[・/r]e、が「すでに然る」→動作が成就する、完遂する、
      完遂尽力する、完遂を目指すの意味を内包する、と想像力を膨らます。
      それゆえに、「動作ができる」「可能である」=独立動詞化:可能動詞とな
      り得たし、本来、已然連用は一般形式で扱えるから、可能態として汎用
      化できる形態なのだ。 「動作完遂」で自動詞に変化するか、他動詞に変
      化るかは、二の次、三の次で良いのです。

     ★可能態を「互律」と定義する理由は、まさに、「動作完遂」にあり。
     〇動作完遂の状態は主体・客体が同時主役を演じる状態になるから、
     ・可能態に関与する人・物・条件が相互に律し合うという意味を込めた
      命名です。(人も物も条件・法則に適合する動作であるはずの意味)
     例:ガラスを割る→ガラスが割れる:人と物と物理条件の互律です。
     例:ピアノを弾く→ピアノが弾ける:人と物と音楽条件の互律です。
     例:やっとランチが食べれたよ:人と物と周囲条件の互律です。
     例:あの難問がやっと解けました:人と問題と考察条件の互律です。
     〇これらの例文で物が/を動作完遂できると表現しているが、各種条件
      の内容はいろいろなのでしょう。 難問解決ならば是非とも周辺条件を
      聞き出したいのが人情です。 条件に適合しないのに可能態表現しても
      誰も信じてくれないでしょう。
     -国語学、学校文法では、已然形を仮定形(確定条件の提示)と呼ぶばかり
      で、確定条件=動作完遂の状態を想定する、と言う根源の意味を教える
      べきなのに、とっくに忘却しているようです。

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