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態文法:動詞活用の歴史に真価を活かす1

態文法:動詞活用の歴史に真価を活かす1
2018/12/08(土)
 音素解析の効用・真価を活かす事項に記述したい項目として、動詞派生の歴史
的変遷の意味を現代に引き当ててみたい。 つまり、面倒な「ローマ字解析」をし
て獲得する新しい動詞文法が、「かな解析」で足らない部分を如何にして補うこ
とができるのか、具体方策を考えてみたい。
〇浅学非才の者が為す考え言なので、歴史に対する実証の伴わない仮説です。
 概略的に要点を述べる形式で提起します。

     29.動詞語幹[挿入音素]=活用形に、等価扱いとする
     ・動詞派生=動詞語幹[挿入音素]接辞語幹[挿入音素]接辞語幹・・・
      の構造で一般化できる。
     ・さらに、動詞語幹=D、接辞語幹=S、と一般化して表記すると、
      動詞派生=D[挿入音素]S[挿入音素]S[挿入音素]S・・・となる。
     ・[挿入音素]=[連結母音/無音]または[無音/連結子音]の構造で
      Dの末尾音(子音/母音)と、Sの語頭音(母音/子音)の連結に合わせて
      連結母音を挿入か連結子音を挿入か、または無音で直結かを選択できる
      ことを示したもの。
      (次項で子音/母音の組み合せを一般形式化して示す)
     ・この[挿入音素]の一般形式化の工夫により、動詞の四段活用/一段活用
      を一行で表現できるようになる。
     例:規則動詞活用表:一般形式表記(未然・連用・終止・連体・已然・命令)
      D([a/・]bS、[i/・]bS、[・/r]u、[・/r]u、[・/r]e、[・/r]e/o)、
     (注:bS=子音語頭の接辞、またu、e、e【yo】/【ey】o=母音語頭の接辞)
     
     ★ローマ字解析による動詞活用の一般形式化の効果・真価は、あるのか、
      ないのか。真価を活かすか、無視するか、学習法の選択に懸ります。
     ①動詞派生=(動詞語幹[挿入音素]接辞語幹)→3項一体化の学習法
      (かな文法より後退:助動詞が目立たない文法学習法)
     ②動詞派生=動詞語幹([挿入音素]接辞語幹)→動詞語幹優先?の学習法
      ([挿入音素]を接辞側に寄せる:接辞の異形態を認めるような概念)
     ③動詞派生=(動詞語幹[挿入音素])接辞語幹→接辞語幹優先の学習法
      (接辞を同一形態で示せる。動詞語幹[挿入音素]の2項が「かな文法」で
      の「活用形:未然形:D[a/・]、連用形:D[i/・]、終止形:D[・/r]、、、」の
      位置づけに相当する)
     ☆真価を活かすには、③の「動詞語幹[挿入音素]=活用形」扱いの学習法
      が優れてると提起したい。
     例:未然形:D[a/・]に接続できる接辞は、ない:na[k0]i、まい:mai、
      ず:zu、などの子音語頭の打消接辞、打消推量接辞である。
     ・なお、将然形:D[・/y]ou(書こう、食べよう)の意向・推量・勧奨接辞:
      おう:ouは、古くは未然形:D[a/・]mu(書かむ、食べむ)だったが、
      母音語頭の接辞に→au→ouへ変化したので、挿入音素[・/y]と連結
      する将然形になった。

     30.辞書見出し語の「新しいかな書き形式」
     ★当態文法では、活用形の構成を「動詞語幹[挿入音素]」と考えようと提
      起する。 かな書きの辞書見出し語では、ハイフンと・点を使い分ける。
     ・未然形:D[a/・]nai:書‐か・ない、食べ・ない、(接辞:ない、が明白)
     ・将然形:D[・/y]ou:書‐こう、食べ‐よう、 (接辞:おう、が密着する)
     ・正然連用形:D[i/・]te:書‐い・て、食べ・て、
     ・事然終止形:D[・/r]u:書‐く、食べ‐る、
     ・事然連体形:D[・/r]u:書‐く・、食べ‐る・、
     ・已然連用形:D[・/r]e[・]te:書‐け・て、食べ‐れ・て、
     ・已然仮定形:D[・/r]e[+]ba:書‐け・ば、食べ‐れ・ば、
     ・已然命令形:D[・/r]e【yo】/【ey】o:書‐け、食べ‐ろ、
     〇語幹と挿入音素の密結合や接辞内の密結合をハイフン区切りで示す。
     〇連結内の接辞が緩やかな疎結合ならば、中黒:・点区切りで明示する。
      こうすれば、かな書辞典の新形式も比較的導入しやすく、貴重な文献財
      産との違和感も少ないと思う。

     →★「かな書き見出し語」への変換方法を一般形式で詳細に検討します。
     〇設定条件:動詞語幹:D=子音語幹:D’s/母音語幹:D’b、
     ・[挿入音素]=連結母音:[b]/連結子音:[s]、無音:[]、
     ・接辞:S=子音語頭:sS’/母音語頭:bS’、と表記して考察する。
     ★動詞派生の一般形式:「かな書き見出し語」の法則
     ・子音語頭の接辞が子音語末動詞に連結:D’s[b]sS’→:D’‐s[b]・sS’、
     ・子音語頭の接辞が母音語末動詞に連結:D’b[]sS’→:D’b・sS’、と変換
      して見出し語を表現する。
     ・母音語頭の接辞が子音語末動詞に連結:D’s[]bS’→:D’‐sbS’、
     ・母音語頭の接辞が母音語末動詞に連結:D’b[s]bS’→:D’b‐[s]bS’、
      と変換して見出し語を表現する。
     〇かな書き見出し語:「暫定見出し法」の要点
     ①子音末動詞は子音末音素の前にハイフンを入れる。
     ②母音末動詞は(語幹の)母音末音素の後にハイフンを入れる。
     ③派生連結内で既知の接辞や助動詞が疎結合するなら、中黒:・点を入れ
      て結合する。(例:~・て・あ‐る、~・らしい:見出し語より長いが)
     〇「暫定見出し法」の利点:
      ・母音語幹動詞では語幹が正確に示せる。
      ・子音語幹動詞はハイフン後の1音素を繰り込めば正確な語幹を示唆で
       きる。
      ・子音語頭の接辞は形態を正確に示唆できる。
     ●「暫定見出し法」の欠点:
      ・母音語頭の接辞は、[挿入音素:連結子音]や語幹子音末と密結合して、
       接辞分断となるので、「かな書き」では示唆できない。
      ・態の接辞がまさに母音語頭の接辞であり、一番の「かな悲劇」を被る。
      ・態接辞を異形態扱いにしては義にもとる、とはおおげさだが、さらに
       接辞分断を回避する工夫が必要になります。
      〇やはり、ローマ字への「音素戻し方法」を検討しよう。
(つづく)

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