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2019/08/23

態文法:国語文法を正す方法4

態文法:国語文法を正す方法4
2019/08/23(金)
 まず、国語文法(学校文法)の動詞活用形の基本法則を再確認
します。
・「かな字単位」による語幹+活用語尾形の構成で、「未然形、
 連用形、終止形、連体形、已然形、命令形」の活用形体系を定
 める。
 (五段・四段活用/二段活用/一段活用/その他、など体系が
 ある)
・その活用形体系のなかで、未然形と已然形の意味付けが浸透し
 ていない。
 特に未然形は動作打消・否定に限定する勇断ができずに、態接
 辞との連結まで含めてしまった。(その大失敗が態の異形態で
 あり今も続いている)
 それに比べて、已然形は活用語尾の-e-音自身が機能接辞であ
 り、安定な形態なのだが、已然の意味が残念ながらぼんやりか
 すんでる。
  
国語文法の恣意的無視?:
④「已然形は可能動詞、可能態、命令形を生み出した」と、前回
 の項目でも、
③「已然形は仮定形に名称変更になって消えたのか?」で重複す
 る説明があったので、(已然形が消えたのではなく、可能や命
 令へ発展した)
〇「已然形の可能態、可能動詞」への変化に追従できない歴史を
 遡ってみる。
  
〇文法を正す視点:
 二段活用の始まりと終り・一段活用へ移行の始まりに対する文
 法解釈をしてみると、疑問に感じる部分がある。
・四段活用形が多かったが、二段活用形やその他もあり、活用形
 の法則性をどのように感じていたのだろうか。
歴史的に鳥瞰する意味で活用形一般形式で四段・二段・一段(の
連用-終止-連体-已然)を並べてみる。
〇四段:D([i]te,[]u,[]u,[]e,). D= D(-),子音末語幹:
 二段:D([i]te,[]u,[]u[r]u,[]u[r]e,) ,
   :D([e]te,[]u,[]u[r]u,[]u[r]e,).
 一段:D(i)([]te,[r]u,[r]u,[r]e,) ,
   :D(e)([]te,[r]u,[r]u,[r]e,).
 四段/一段:D([i/-]te,[-/r]u,[-/r]u,[-/r]e,).
  上段↑DはD(-),D(i),D(e),の子音末、母音末語幹を含む。
・新文法のローマ字表記なので、これだけで広範囲の動詞を見渡
 す手掛りになるが、当時の国語文法はどうだったのか?
・新文法の視点で二段活用の終止・連体を推測し、終止:D[]u,
 連体:D[]u[r]u, と解釈した。つまり、連体形に対して特別あ
 つらえの接辞:-ur-を想定する方法を取らず、終止形:D[]u,に
 、再度事象独立化させるため:-[r]u-を付加したのではないか
 と推定したのです。(-ur-接辞に固有の意味を望めないから)
・勘ぐると、已然形:D[]u[r]e,を生成するために、連体形を:D[]
 u[r]u,とした。
 終止形:D[]u,を直接:D[]e型にしても已然形の単語になれない
 語幹:D,なのですから。とりあえず窮余の策で:D[]u[r]u,を選
 んだものが、何世紀も続いてしまったのだろう。(落つ[r]u、
 受く[r]uは現在の、さぼ[r]u、ぐぐ[r]uのような用法と同類の
 法則によるとみる)
・江戸期になり、-[]u[r]u-を使った用法で、意識的に-[]e[r]u-
 の意味付け(可能)をする事例がでてきた。
(古語辞典:読む[r]u、知る[r]uなどの動詞で短期間の試用例ら
 しい)
  
新文法による解決:
★動詞派生の基本文法則=動詞語幹[挿入音素]接辞語幹[挿入
 音素]接辞語幹・・・で、すべての動詞活用形、すべての態動
 詞派生などを解釈できる。
(恣意的、属人的なえこひいき解釈を挟み込む余地なしで、構造
 化できる)
〇二段活用の時代が下って、鎌倉・室町時代になると、終止=連
 体になり
 二段:D([i]te,[]u,[]u[r]u,[]u[r]e,)→ D([i]te,[]u[r]u,[]
 u[r]u,[]u[r]e,),
 二段:D([e]te,[]u,[]u[r]u,[]u[r]e,)→ D([e]te,[]u[r]u,[]
 u[r]u,[]u[r]e,),
 となったが、これでもまだ二段活用形式です。
・原初、D[]u+[r]u,で二段活用を開始した「る足しの知恵」が、
 D[i]+[r]u,や D[e]+[r]u,さらに、(D+i)[r]u,(D+e)[r]u,の母
音末語幹化に踏み込んだ上で、「る足し」を認める形態へと適用
されのは、時は江戸期になっており、これにより長かった二段時
代が終り一段活用形に収れんしていく。
  
 新文法の切り札:子音末/母音末どちらの語幹末であっても、
共通的に動詞活用形を一般形式で表記することができる。
(連用、終止、連体、已然を表示)
〇四段活用/一段活用:D([i/-]te,[-/r]u,[-/r]u,[-/r]e,).
例:書く/見る:kak/mi([i/-]te,[-/r]u,[-/r]u,[-/r]e,)→書い
 て/見て、書く/見る、書く/見る、書け/見れ、と共通形式
 で表示できる。
〇已然形:D[-/r]e,は、完遂仮定:D[-/r]e[+]ba,完遂動詞:D[-/r]
 e[r]u,完遂命令:D(子音末)[-]e(yo)!/D(母音末)[r](ey)o!,
 などに派生される。
・国語文法では、完遂動詞のうち片側通行的に、
 D(子音末)[-]e[r]u,:書ける、読める、渡せる、などを可能動
 詞と認め、D(母音末)[r]e[r]u,:見れる、見せれる、食べれる
 、入れれる、などには可能動詞と認めずに、D(母音末)[r]ar[]
 e[r]u:受動態の結果可能表現で流用するよう規定し続ける。
 (ら抜きではなく、-ar-接辞入れを強要してるのだ)
(強要してる:は、て接辞自身の活用形:-te[r]u-です。い抜き
 ではない。強要の事象があることを表現したいので、て・いる
 :te[+]i[r]uの進行形描写ではなく、てる:-te[r]u-の事象形態
 を使います)
<接辞には固有の意味があり、連結して特有の用法、単語になる
のだから、意味を感得する、意味を明確にすることが必要です。
恣意的えこひいきや、優雅さ・丁寧さ・清雅さなどで取捨選別す
る前に、接辞の有る無しによる意味の違いを明確にすべきです>
  
・新文法の視点では、語幹末の子音/母音の区別があっても必要
 な機能接辞は、どちらの動詞語幹にも連結できるような文法則
 を立てて発展してきたのだから、根源的な理由もなく派生法則
 を片側通行に制御するのは、時代錯誤、恣意的文法無視としか
 言いようがない。
  
 完遂動詞は、動作可能表現であり、尽力表現であり、周囲条件
折り合わせ表現であり、相互協力の表現であり、動作成就の表現
である。これらをすべて複合した意味を含んでいると、感じてい
る。
  
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