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2019/08/12

態文法:国語文法を正す方法2

態文法:国語文法を正す方法2
2019/08/12(月)
 まず、国語文法(学校文法)の動詞活用形の基本法則を再確認します。
・「かな字単位」による語幹+活用語尾形の構成で、「未然形、連用形
 、終止形、連体形、已然形、命令形」の活用形体系を定める。
 (五段・四段活用/二段活用/一段活用/その他、など体系がある)
・助動詞・接辞を連結するとき、何型の活用語尾形に接続すべきか指定する
 文法則が必須だが、態接辞の接続に未然形を指定する国語文法は、不正確な
 概念を生み出すことになる。(「かな字単位」解析で一番の錯誤に陥る)
  
国語文法の恣意的規制:
②「ら抜き言葉」、「さ入れ言葉」の恣意的規制を正す。
・国語文法の態派生に関する解釈は最も弱点が顕著に表れる部分であり、
 それを象徴するように忍び込む恣意的なえこひいきの規制といえる。
 「ら抜き、さ入れ、れ足す」言葉など、正否入り乱れる恣意的規制の現状に
 は、態の動詞派生に対する基本的な見直し視点が必要である。
〇文法を正す視点:
 態派生は「動作事象、出来事を誰の立場に位置づけて描写するのか」を表現
 する役割だから、「動詞の基本形=終止形を起点に態接辞を接続する」との
 発想に立つべきである。この視点が文法界にまったく定着していない。
・当ブログで基本形に気づき始めたのが、5、6年前からで、一般形式表記を
 提示できるようになったのが、3年くらい前か。古語時代の先人達には「基
 本形に態接辞」が当然のことだったろう。 文法界に成り代れないが、古語
 先達に心から不明をお詫したい。
・動詞の基本形:D[-/r]は、時制なしの終止形:D[-/r]u、が担う役割である。
  
新文法による解決:
★動詞派生の基本文法則=動詞語幹[挿入音素]接辞語幹[挿入音素]接辞語
 幹・・・で、すべての動詞活用形、すべての態動詞派生などを解釈できる。
(恣意的、属人的なえこひいき解釈を挟み込む余地なしで、構造化できる)
〇新文法の切り札:態の三系四態、「態の双対環:四態」で簡単に整理する。
 能動系基本形(原形態-可能態-結果態-受動態)、
 強制系基本形(原形態-可能態-結果態-受動態)、
 使役系基本形(原形態-可能態-結果態-受動態)、
 の三系四態によりほとんどの態動詞が派生できる。
・三系四態の一般形式表記(共通項括り出して正規化):
 動詞語幹をDで表したので、すべての動詞語幹を代入して派生できる。
・能動系四態:D[-/r](-,(e,ar,ar[]e)[-/r])u,
・強制系四態:D[-/s]as[](-,(e,ar,ar[]e)[-/r])u,
・使役系四態:D[-/s]as[]e[r](-,(e,ar,ar[]e)[-/r])u,
〇態の三系四態の一般形式を学んでしまえば、態文法の規則性が単純明解であ
 ることに気づくはずです。
・一般形式表記の役割は、動詞語幹が子音末/母音末のどちらにも対応して接
 辞を連結できるように[挿入音素]を挟んでいます。つまり、五段活用動詞
 /一段活用動詞のどちらも同一形態の機能接辞と連結して、同一機能を派生
 できることを示している。
  
例:「ら抜き」問題意識、それ自体が無意味、文法学の思考停止中が問題。
 試し(書く、食べる)で能動系四態を演習する。
 kak[]u,kak[]e[r]u,kak[]ar[]u,kak[]ar[]e[r]u. (なんの問題もない)
 tabe[r]u,tabe[r]e[r]u,tabe[r]ar[]u,tabe[r]ar[]e[r]u.(なんの問題もない)
 書ける/食べれる、書かれる/食べられる、とまったく並行した派生であり
 なんの問題もない。(五段活用/一段活用での態派生に並行性があり、特異
 性はなにもない)
 「食べられる」から「ら」抜きで「食べれる」が派生すると考える恣意的な
 推測を早く卒業するほうがよい。それぞれの態動詞には独自の意味がある。
(別途、基本形+已然形=可能態、結果+已然・可能態=受動態について論証
 する予定です)
例:「さ入れ」問題意識、文法学者も恣意的えこひいきで助長する。
 試し(歌う、読む)で強制系四態を演習する。
 utaw[]as[]u,utaw[]as[]e[r]u,utaw[]as[]ar[]u,utaw[]as[]ar[]e[r]u.
 yom[]as[]u,yom[]as[]e[r]u,yom[]as[]ar[]u,yom[]as[]ar[]e[r]u.
 これがなんの問題もない通常の強制四態だが、「歌わさせて、読まさせて」
 という言い方を「さ入れ言葉」という。
・「歌わさせて:utaw[]as[]as[]e[]te,読まさせて:yom[]as[]as[]e[]te,」と音素
 表記すれば、「さ」入れでなくて接辞:-as-が重なっているのが判ります。
 二重強制態+已然・可能態の形態ですから、代読の代読、下請け・孫請け
 の事態を表現するものです。(代代読や孫請けをひけらかすのは疑問)
・(ばか)ていねいさ、へりくだりを表現する感じになる、と文法学者の一部
 では恣意的えこひいきを市販本などで記述してる。(二重強制態だと示唆も
 しないで恣意的好感を述べること自体が問題だろう)
例:「れ足す」問題、二重可能態の自覚がありか?
 試し(行く、食べる)で可能態、二重可能態を演習する。
 ik[]u→ik[]e[r]u:行ける(可能態:推奨)
  ik[]e[r]e[r]u:行けれる(二重可能態:推奨せず)「れ足す」言葉。
 tabe[r]u→tabe[r]e[r]u:食べれる(可能態:推奨)
  tabe[r]e[r]e[r]u:食べれれる(二重可能態:推奨せず)「れ足す」言葉。
・ire[r]u→ire[r]e[r]u:入れれる(可能態:推奨できる)
  ire[r]e[r]e[r]u:入れれれる(二重可能態:推奨せず)「れ足す」言葉。
・自覚しつつ、多重可能態を使う例がある。(ある地方の学校給食の場面)
 学童:「何度も食べきろうとしたけど、食べれれれれん!!!」
 食べようと挑戦をなんども(4回)したけれど嫌いな物が食べれない!と
 叫んだわけです。確信的多重不可能態を使う学童には今後の期待が持てるだ
 ろう。
  
つづく

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