カテゴリー「日本語文法」の349件の記事

2020/08/16

日本語の述語文法−3

日本語の述語文法−3
2020年8月16日(日)
 名詞述語文の「述語律」について2回目の追記です。
研究分野で名詞+判定詞、準詞文という概念を掘り下げてみました。
準詞文が付属語の助詞・助動詞の活用であっても名詞や用言の関係
句に付属して述語機能を発揮する事実を拾い上げたい。
 
〇仮説:名詞述語文は「名詞部分を構文主部に繰り込み、準詞文
 が構文述部の機能を果たす」と定義する。
・名詞部分:固有名詞、一般名詞、名容詞、形式名詞など、
 (~の、~なの、~そう、~よう、~こと、なども形式名詞に相当)
・準詞文:d(e[x])a(r[-]u), de[x]gozar[0i]mas[-]u, de([x]ar[i]ma)s[-]u,
 など。(である、だ、でございます、であります、です、併存)
例文:これはペン・です(動詞文:これはペンと・呼びます)
 これは仮説なの・です(動詞文:これは仮説なのに・信じたい)
 僕はウナギ・だ(動詞文:僕はウナギを・頼みます)
 春はあけぼの・(形容詞文:春はあけぼのが・最高~!)
 彼は一家の大黒柱なの・です(:大黒柱に・ふさわしい)
 太郎は明日大阪に行く予定・です(:行く予定が・ある)
 また雨・だ(:また雨が・降りだした)
 
〇仮説の二段目:準詞文(である、だ、でございます、であります、
 です、併存)、(にあり、なり、とあり、たり)は、助詞[x]助動
 詞の組み合わせによる付属語述語文であるが、比較的自由に先行
 構文の主部、述部に付属連結して、発話者の判断を付加する機能
 を持つ。
例文:これはペン・です(:これはペン・なり)
 これは仮説なの・です(:これは仮説・なり)
 僕はウナギ・だ(:僕はウナギを頼む・なり)
 春はあけぼの・(:春はあけぼのが最高・なり)
 彼は一家の大黒柱なの・です(:大黒柱・なり)
 太郎は明日大阪に行く予定・です(:行く予定・とある)
 また雨・だ(:また雨・なり)
 
追記終わり。

2020/06/13

日本語の述語文法−2

日本語の述語文法−2
2020年6月13日(土)
 名詞述語文の「述語律」について追記します。
研究分野では、名詞+判定詞、準詞文などの呼び方で名詞・名容
詞文節を取り扱う学説もある。判定詞が付属語であっても名詞と
離れて、外見的にも用言の関係句に付属するとの解釈方法を明言
してほしいのだが、確証を得られない。
 準詞文では、「である、だ、です、、、」が付属する文節を、
①措定、②指定、③端折り、の3種類に識別を設けるらしいが、
新文法の①名付け律→②指定、②措定律→①措定、③端折り、に
相当するような感触である。
 
 新文法では名詞述語文を解釈する際には、「名付け」なのか、
「措定」なのかをはっきり明示する述語文節の形態はないものか
と思案した。(頭の片隅に思い浮かべる)
例:これは鉛筆で、子どもの頃は短くなるまで使っていたものだ:
 →これは〈鉛筆であり〉、:名付けを〈明示する文節〉表現。
・使っていたものだ:→使っていた〈もの〈だ〉〉:措定を表現
 するため〈二重〈かっこ〉〉形式にした。
・太郎は明日大阪に行く予定です:→大阪に行く〈予定〈です〉〉
 これも措定形式で示すと判りやすい。
〇名付け、措定もこの段階の文節形態は〈名詞述語文節〉で解釈
 できるが、問題なのは二重かっこ〈名詞〈だ、です〉〉の解釈
 を大胆に踏み外すことができるかどうかにかかります。
例:まず、端折り構文を調べてみよう。
・僕はウナギ(を注文する、食べるの)だ:→僕はウナギ〈だ〉
・姉は台所(にいるはず)だ:→姉は台所〈だ〉
 (を注文する、食べるの)、(にいるはず)などは会話情景の
 文脈にある人々ならば当然端折っても誤解しない。日本語では
 こういう情景設定に慣れているから、端折り文でなく必然文に
 なっている。
〇これを文法化する大前提は、日本語の述語は文章の最後にあり
 問答に応答する場合、「補語の:誰が何」情報だけで述語は端
 折って〈だ、です〉で締めくくることができます。述語は既に
 質問文を聞いた周囲の人たちの頭の中に入っているからです。
・文法で明文化すべき肝心なことは、「述語は既に頭に入ってい
 るから、〈だ、です〉で締めくくれる」です。
 
〇文法化の大前提はもう一つ、「補語の:誰が何」情報文を総括
 して包み込む形式が、〈名詞・形式名詞〈です、だ〉〉の二重
 かっこ用法であり、それが措定律を働かせる〈形態〈です〉〉。
 特に「補語の:誰が何」情報文が動詞文、形容詞文など連体修
 飾句である場合、情報句全体を総括するような慣用形式名詞を
 立てて〈です、だ〉で締めくくる。
例:太郎は明日大阪に行く〈予定〈です〉〉:→「太郎は明日
 大阪に行く」〈=予定〈です〉〉:→「〜行く」=予定〈です〉
・「太郎は明日大阪に行く」=「予定」〈です、だ〉のように、
 「補語」と「形式名詞」を同定事項とみなして、〈です、だ〉
 で締めくくる構文なのです。名付け律ほどの一般名詞でなく、
 同定判断できる程度の形式名詞で措定する構文と見なせるのが
 肝心なところであろう。
・日本語の統語法則としてこの措定律の形態を明文化するほうが、
 (太郎は予定です:人魚構文だと騒ぐよりも)はるかに生産的
 文法則になるだろう。
・措定の形式名詞が段々軽くなると、〈はず、つもり、の、ん〉
 〜行く〈ん〉〈です〉、〜行く〈〉〈だ〉となるでしょう。
 〜行く〈でしょう、だろう〉は通常使用の段階にある。
 付属語述語文節は原形保持のほか、縮約・簡略化の傾向が強い
 からです。

2020/06/06

日本語の述語文法

日本語の述語文法
2020年6月6日(土)
 日本語の構文を理解するうえで重要なことは「述部」の意味を
しっかりと把握して「主部」との関係性を解釈できるようにする
ことです。このブログの新文法では「述語律」と言う新概念を使
い、「主体」と「述語」との関係律(関係の規律)を定義しまし
た。
例:動詞述語の述語律:「態の三系四態」3*4=12律−1
 態派生で12態(一つ重複あるので11態)なので11律。
 能動の自動詞・他動詞ともに主体の「自律」動作と見なすので
 律の数は11律のままです。
・ただし、対象物が受ける動作を「受律」動作と見なします。
例:「受律」:きのう買った本は一晩で読んでしまった:
  買った→本←読んだ:買った、読んだ、ともに「本」の受律
 動作と見なします。つまり、「自律」と「受律」は表裏関係律
 である。(文法書で「自律/受律」の相補関係を明文化すべき)
〇動詞の「述語律」は「態の三系四態の律」に「受律」を加えて
 、12律があります。
例:彼は財布が盗まれた:彼・財布(所有)←盗まれ「果互律」で、
 動作結果が複主体(彼・財布:所有関係)両者に関与し律する。
例:タラちゃんはライオンの絵が描ける:タラちゃん・絵←描け
 る「互律」で、複主体(タラちゃん・絵)が描き上げる間の相互
 動作が美の法則に適う完遂完成度に向かっていること。
 
〇形容詞の「述語律」は人が感じる「感情律」と実体の性質・状
 態が呼び起こす「属性律」の2律に大別できる。
例:源さんは饅頭がこわい:源さん←こわい「感情律」、饅頭←
 こわい「属性律」で、こわいが複主体(源さん・饅頭)の両方に
 関係律を発揮する。
例:私は工具があぶないと思います:私←思う「自律」、工具←
 あぶない「属性律」で、あぶないは「感情律」が弱いので「と
 思う」を人称主体に追加する構文のほうが安定します。
例:象は鼻が長い:象(鼻:部分)←長い「属性律」で、複主体に対
 して長い一つで特長づけれる。
 
〇名詞・名容詞の「述語律」は新規に2種を追加し3律とする。
①「名付け律」:国語文法で言う「名詞述語文節」定義による
 「名詞+助詞+接辞+接辞・・」を単位とする文節構造。
例:お、雨だ:「雨だ」を文節としてあつかう。融通が利かない
 形式であり、将来的には使用が落ちるだろう。
②「措定律」:新文法で「補助述語文節」と新規定義したい。
 「[+]助詞[x]接辞語幹[/]接辞語幹・・」の形態で、
 「である、だ、です、であります、のだ、なのだ、」の断定・
 措定の補助文節を付属語文節としてあつかう。
 用言の連用、連体句にも連結できる。
③「推定律」:新文法で「補助述語文節」と新規定義したい。
 「[+]助詞[x]接辞語幹[/]接辞語幹・・」の形態で、
 「らしい、(だ)そうだ、(の)ようだ、」の推定の補助文節
 を付属語文節としてあつかう。
 用言の連用、連体句にも連結できる。
例:お、雨だ:雨←だ「措定律」で、雨と「だ」が対峙する。
・僕はウナギだ:「僕はウナギ」←だ「措定律」と解釈する。
 ウナギは僕だ:「ウナギは僕」←だ「措定律」と解釈する。
 僕・ウナギの相互関係は文脈情景に依存するが、それ全体を総
 括的に肯定し断定・措定する形式です。
・太郎は明日大阪に行く予定です:①名付け律では「予定です」
 と行動のレッテル貼りを想定させる。②措定律では「〜予定」
 ←です、行動予定の簡潔報告を想定させる。
・あっちのほうがちょっと安いらしい:〜安い←らしい「推定律」
 と解釈する。
 
 自立語でなく付属語を先頭に持つ「付属語文節」を新たに定義
し直して述語律を確立することが大事です。言語運用実態はすで
にそれを暗黙理に認めているはずです。
また、動詞の受律動作概念も運用実態がすでに定着しているので
文法化して明文化すると、文法論理に抜けがなくなり、日本語教
育も円滑になるでしょう。    *
 

2020/04/03

日本語の述語活用分岐表:追記

日本語の述語活用分岐表:追記
2020/4/3(金)
 前回の分岐表の最初:T態動詞派生表を差し替えたいと思います。
態動詞の派生構造の規則性がより明確にわかる一覧表だからです。
*差し替え用  
T態動詞語幹派生表:動詞語幹=D, ko, s、態接辞語幹=ar, as, e、
態の三系四態:新たな態動詞語幹としてD動詞活用分岐表④へ連結。
 態名称 \ 能動系   強制系    使役系 :
 ①原系態: D-、   D[-/s]as-、  D[-/s]as[-]e-、
 ②可能態:D[-/r]e、  D[-/s]as[-]e、 D[-/s]as[-]e[r]e、
 ③結果態:D[-/r]ar、  D[-/s]as[-]ar、 D[-/s]as[-]e[r]ar、
 ④受動態:D[-/r]ar[-]e、 D[-/s]as[-]ar[-]e、D[-/s]as[-]e[r]ar[-]e、
来る:三系四態:態語幹としてD分岐④へ連結。ku[r]uは不規則④へ。
  態名称 \能動系    強制系    使役系 :
 ①原系態:ku[r]u、   ko[s]as-、   ko[s]as[-]e-、
 ②可能態:ko[r]e、   ko[s]as[-]e、  ko[s]as[-]e[r]e、
 ③結果態:ko[r]ar、    ko[s]as[-]ar、   ko[s]as[-]e[r]ar、
 ④受動態:ko[r]ar[-]e、  ko[s]as[-]ar[-]e、ko[s]as[-]e[r]ar[-]e、
する:三系四態:態語幹としてD分岐④へ連結。su[r]uは不規則④へ。
  態名称 \能動系   強制系    使役系 :
 ①原系態:su[r]u、   s[-]as-、    s[-]as[-]e-、
 ②可能態:s[-]e、   s[-]as[-]e、  s[-]as[-]e[r]e、
 ③結果態:s[-]ar、    s[-]as[-]ar、   s[-]as[-]e[r]ar、
 ④受動態:s[-]ar[-]e、  s[-]as[-]ar[-]e、 s[-]as[-]e[r]ar[-]e、
(注:②-e 、④-are 語幹は已然(完遂)の意味を持つので、
 D分岐⑥⑦での二重已然を避けること。D分岐⑥仮定形にはOK。
 ③-ar 語幹は結果事象の意味を持つのでD分岐①〜③の活用は不
 自然になる。D分岐④⑤なら無難でしょう)
* 

 

2020/04/02

日本語の述語活用分岐表

日本語の述語活用分岐表
2020/4/2(木)
 [挿入音素]とローマ字つづりを使って、動詞活用、形容詞活用、
措定辞活用の分岐を全体的に一覧できるようまとめてみました。
・動詞活用は、最初にT→D/HD→D①⑥/D③⑥・・・、
・形容詞活用は、K/Kt ・・・、
・(名詞)措定活用は、M/My ・・・、で述語文節をはじめますが、
実際の文章では途中で修飾、補助動詞などの付加で別種文節へ移る
ことも多くあります。ぜひ一度おためしください。
 T態分岐表の追記
T態動詞語幹派生表:動詞語幹=D, ko, s、態接辞語幹=ar, as, e、
態の三系四態:新たな態動詞語幹としてD動詞活用分岐表④へ連結。
 ①能動系:D(-、[-/r]e、[-/r]ar、[-/r]ar[-]e):能動系の新態四語幹。
 ②強制系:D[-/s]as(-、[-]e、[-]ar、[-]ar[-]e):強制系四態語幹。
 ③使役系:D[-/s]as[-]e(-、[r]e、[r]ar、[r]ar[-]e):使役系四態語幹。
来る:三系四態:態語幹としてD分岐④へ連結。ku[r]uは不規則④へ。
 ①能動系:ku[r]u、ko ([r]e、[r]ar、[r]ar[-]e):来るの能動態語幹。
 ②強制系:ko[s]as (-、[-]e、[-]ar、[-]ar[-]e):来るの強制態語幹。
 ③使役系:ko[s]as[-]e (-、[r]e、[r]ar、[r]ar[-]e):来るの使役態語幹。
する:三系四態:態語幹としてD分岐④へ連結。su[r]uは不規則④へ。
 ①能動系:su[r]u、s ([-]e、[-]ar、[-]ar[-]e):するの能動態語幹。
 ②強制系:s[-]as (-、[-]e、[-]ar、[-]ar[-]e):するの強制態語幹。
 ③使役系:s[-]as[-]e (-、[r]e、[r]ar、[r]ar[-]e):するの使役態語幹。
(注:-e 、-are 語幹は已然(完遂)の意味を持つので、D分岐⑥、
 ⑦での二重已然を避けること。D分岐⑥仮定形にはOK。
 -ar 語幹は結果事象の意味を持つのでD分岐①〜③の活用は不自
 然になる。D分岐④⑤なら無難でしょう)
 
D動詞活用分岐表(大局的動作相で分岐):動詞語幹=D、
 ①未然:D[a/-]、*3・・・・na[k]0i、zu、na[k]ar、mai、
 ②将然:D[-/y] ou、
 ③正然:D[i/-] 、*1、・ta[k]0i, mas[-]u, te/de,ta/da, [+]sou-da、
 ④事然:D[-/r] u、・・・
 ⑤係然:D[-/r] u、*2、・・・[+](sou-da, you-da, rasi[k]0i, mai)
 ⑥已然:D[-/r] e、*1、・[i/-](mas[-]u,te/de,ta/da)、[+](ba,sou-da)
 ⑦命然:D[-/r] e(yo)/(ey)o、
 (注:*1 連用修飾、*2 連体修飾により別文節へ分岐あり。*3 は
  否定、打消接辞が連結する。態は態動詞語幹:Dとして連結する)
 
HD不規則動詞活用分岐表:ku[r]u、su[r]u、
 ①否定:ko[-]na[k]0i、  si[-]na[k]0i、se[-]zu、se[-]n(u)、
 ②推量:ko[y]ou、   si[y]ou、
 ③連続:ki、ki[-]te、  si、si[-]te、
 ④終止:ku([r]u)、   su([r]u)、
 ⑤修飾:ku[r]u、    su[r]u、
 ⑥完遂:ku[r]e、ko[r]e、 su[r]e、
 ⑦命令:koi、     si[r]o、se-yo、sei、
  
D③⑥連結接辞活用分岐表:接辞語幹=mas, te/de, ta/da, ta[k]0i
 ①否定:mas[-]e[-]n、te[-]na[k]0i、 ー、  ta[k]u[-]na[k]0i
 ②推量:mas[y]ou、 te[y]ou、 tar[-]ou、 ta[k]ar[-]ou、
 ③連続:mas[i]te、 te([+]i[-]te)、 ー、  ta[k]u[-]te、
 ④終止:mas[-]u.  te[r]u.     ta.   ta[k]0i. 
 ⑤修飾:mas[-]u、  te[r]u、   ta、  ta[k]0i、
 ⑥完遂:mas[-]e、 te[r]e、  (tar[-]e)、 ta[k]ere[+]ba、
 ⑦命令:mas[-]e、 te[r]o、  (tar[-]e) 、 ー、
 
D①⑥連結接辞活用分岐表:na[k]0i, zu, n(u),na[k]ar,mai,
 ①否定: ー、 ー、 ー、 na[k]ar[a]zu、 ー、
 ②推量: ー、 ー、 ー、 na[k]ar[-]ou、 mai[+]ka、
 ③連続:na[k]u、zu、 ー、 na[k]ar[0i=Q]te、ー、
 ④終止:na[k]0i、zu、 n(u)、na[k]a(r[i])、  mai、
 ⑤修飾:na[k](0)i、zu、n(u)、 ー、     ー、
 ⑥完遂:na[k]ere、ー、 ー、 na[k]ar[-]e、 ー、
 ⑦命令: ー、 ー、 ー、 na[k]ar[-]e、  ー、
 
K形容詞(シク・カリ)活用分岐表:形容詞語幹=K, K[k]ar
 ①否定:K[k]u[-]na[k]0i、   K[k]ar[a]zu、
 ②推量:K([+sa])sou、    K[k]ar[-]ou、
 ③連続:K[k]u[+]te、     K[k]ar[0i=Q]te、
 ④終止:K[k]0i、       (K[k]a(r[i]))、
 ⑤修飾:K[k]0i-、       (K[k]a(r[i]))、
 ⑥仮定:K[k]ere[+]ba、    K[k]ar[-]e[+]ba、
 ⑦命令: ー、       K[k]ar[-]e、
 
KT形容詞型接辞分岐表:接辞=na[k]0i, ta[k]0i,rasi[k]0i,
 ①否定: ー、       (na,ta,rasi)[k]ar[a]zu、
 ②推量:(na,ta)[+sa]sou、  (na,ta,rasi)[k]ar[-]ou、
 ③連続:(na,ta,rasi)[k]u[-]te、 (na,ta,rasi)[k]ar[0i=Q]te、
 ④終止:(na,ta,rasi)[k]0i、   ((na,ta,rasi)[k]a(r[i]))、
 ⑤修飾:(na,ta,rasi)[k]0i-、   ((na,ta,rasi)[k]a(r[i]))、
 ⑥仮定:(na,ta,rasi)[k]ere[+]ba、((na,rasi)[k]ar[-]e[+]ba)、
 ⑦命令: ー、        (na,rasi)[k]ar[-]e、
 
M措定接辞活用分岐表:[+}接辞語幹=des, de[x]ar, da,
 ①否定:dewa[+]na[k]0i、 de[x]ar[i]mas[]e[]n、 ー、
 ②推量:des[y]ou、  de[x]ar[-]ou、   d(e[x])ar[-]ou、
 ③連続:des[i]te、   de[x]ar[0i=Q]te、  ー、
 ④措定:des[-]u.    d(e[x])a(r[-]u).   da.
 ⑤修飾: ー、  de[x]ar[-]u([+]you-da)、 da([+]sou-da)、
 ⑥仮定:des[i]tar[a]、de[x]ar[-]e-ba、d(e[x])ar[0i=Q]tar[a]、
 ⑦命令: ー、   de[x]ar[-]e、  ー、
 
My接辞活用分岐表:[+]接辞=no[+]da, na[+]no[+]da,
 ①否定:no[+]dewa[+]na[k]0i、 na[+]no+dewa+na[k]0i、
 ②推量:no[+]dar[-]ou、    na[+]no+d(e[x])ar[-]ou、
 ③連続:no[+]de、       na[+]no+d(e[x])ar[0i=Q]te、
 ④措定:no[+]da.       na[+]no+d(e[x])a(r[-]u).
 ⑤修飾:ー, (no+youda)  na[+]no+de[x]ar[-]u,  (na+youda)
 ⑥仮定:no[+]de[x]ar[-]e-ba、 na[+]no+de[x]ar[-]e-ba、
 ⑦命令:ー、         ー、
 

 

2020/03/05

「僕はウナギだ」の述語文法

「僕はウナギだ」の述語文法
2020/3/5(木)
 日本語の述語文形式は非常に簡単で、次のように4種類ある。
①動詞文:「(もう)寝る(よ)」 (副詞)動詞(終助詞)
②形容詞文:「(ずいぶん)寒い(ね)」 (副詞)形容詞(終助詞)
③形容名詞文:「(ずいぶん)静かだ(ね)」(副詞)形容名詞+だ(終助詞)
④名詞文:「(また)雨だ(ね)」(副詞)名詞+だ(終助詞)
(注:中島文雄著「日本語の構造」ー英語との対比ー:岩波新書)
(なお、形容名詞を本ブログでは名容詞と命名して以下記述する)
 
 表題の「僕はウナギだ」の文は名詞文に相当し、連れ立って鰻
屋に入ってうな重を注文するときには必ず誰かが口にするだろう。
日本人なら構文の説明を外国人にも理解できるように工夫したい。
〇「僕に(は)ウナギ(を)!」:格助詞を使って各名詞の態関係を
 明確にするのがよい。(「猫に小判、豚に真珠」と同型!?)
・「僕はウナギだ」、「僕にウナギ(を)」の構文は注文に必要な
 名詞単語を並べたもので①動詞文の書式が場の文脈にある。
・つまり、「誰が、何を、注文(食べる)する」かの動詞文がある
 場の状況で「僕はウナギだ」と名詞を並べる文なのです。
 
 日本語学者でも④名詞文、③名容詞文を珍妙に解釈すること
がある。
例:「太郎は明日大阪に行く予定です」→「太郎は予定です」と
 簡約して人魚構文(半人半魚の構文)と命名した研究もある。
日本人なら人魚構文と見ずに、形式名詞である「予定・つもり・
はず」などは名容詞あつかいするのが手っ取り早い。
〇「太郎は明日大阪に行く予定(つもり・はず)なのです」と解釈
 し、説明文型の③名容詞文と見抜ければ最高です。
(本来「AはBだ」が「A=B」の等価構造を意味するのは極めて
 稀なこと。実際は「A(の状態・立場・様子)はBなのだ」を説明
 するのが大半であろう。つまり「Aだ」は④名詞文だが「Bだ」
 になると③名容詞文に相当するのだということです)
〇「彼は中学教師(なの)です」、「彼は一家の大黒柱(なの)だ」、
 両文ともに「彼の状態、立場」を形容する名容詞が述語になっ
 ているのです。(このような構文を「なのだ構文」として使い
 こなせるとよい)
・「吾輩は猫である」程度に「猫」が内包的に絞り込まれた名詞
 概念であれば、「A=B」の④名詞文と見なせるだろう。
 もちろん猫自身でなければ、「吾輩は猫なのである」を意味す
 るわけだが、、、
 
 ①動詞文の形式にも変わりものがある。反文法だと即断しない
で、余裕で解釈できるようになってほしい。
例:「イチゴが売っている」「自販機が置いてある」「コンニャ
 クは(食べても)太らない」、など動作を受けるはずの対象物が
 動詞文の主役になる形式:
・本来なら受動態や使役態で、「売られて」「置かれて」「食べ
 られても太らせない」の動詞文とするのが文法的である。
〇「イチゴを売る」「自販機を置く」のが日常的な光景であれば、
 イチゴが売る動作を受ける、自販機が置く動作を受けることは
 日常的に成立する。イチゴや自販機は「受律」動作をするのだ
 と解釈すれば文法化できる。イチゴや自販機が自発的に「受律
 動作」をする風情が、上例の(受律)動詞文で表せる。
 特に「〜ている」存続状態を叙述するなら、受律的描写も違和
 感が少なくなる。また、イチゴ農家にとっては「イチゴは売る
 ものだ」との思いがひときわ強いはず。
・「コンニャクは太らない」動詞文も「食べても太らない」のは
 人間の動作である。コンニャクを主格に立てるには、二段階の
 受律化が必要になってしまうから、
〇「コンニャクで(は)太らない」のほうが簡易な動詞文となる。
 
 もう一つ、日本語の特徴的な文型に「象は鼻が長い」がある。
例:「この問題は解くのが簡単だ」:応用的な文です。
 問題を解くのは人間の動作であり、問題は解く動作を受ける。
 受けるには自律動作と受律動作が併存して成り立つ。
〇「この問題は簡単に解ける」→「解ける」は人間の自律動作
 と問題の受律動作が顕著になり、完遂段階まで続く。
 これを可能態の互律動作と命名した。(自律動作と受律動作
 のほかに自然・物理・数理法則などにも相互合致して可能に
 なる。それを互律動作と呼ぶ)
〇「この問題は簡単に解かれる」→「解かれる」は動作結果が
 出た状態が関与人物、対象物に如何なる動作反応をするのか
 を表現する。これを受動態の(結)果互律動作と命名した。
・結果事象が動作主、(被動作主)、対象物にとって如何に動作
 効力が生じるのかを叙述する。
〇動作主:実績可能、他者からの尊敬表現、
 被動作主:受け身、自発、
 対象物:受け身、実行可能、自発、
 など、立場ごとに結果対応を表現することができる。
 

 

2020/01/31

二分合体思考法の由来と発展

二分合体思考法の由来と発展
2020/01/31(金)
 新文法を考える時に常に判断の過不足を内省する方法を探って
きました。その一つが二分合体思考法と仮称する方法です。
 今から40年以上前に半導体のデジタル論理回路を扱うことに
なり、MIL記号を使って回路設計するようになったのがきっか
けでした。
・正論理のAND回路は負論理のOR回路機能を相補・双対的に内
 包します。裏表の機能関係であり同時に存在します。両方合わ
 せて回路の全性能を表します。AND条件に適う事態でないもの
 は、必ず負のOR条件に適合する。
・排他的OR回路は裏機能に負論理の包括的一致回路:inclusive
 AND回路の働きをします。当時(現在も)排他的OR回路の記
 号図だけが描かれ、一致回路の記号図を描く人は見当たらなか
 った。(2入力1出力の論理回路図を想定)
・排他的OR:=))>ー、包括NAND:=|| )○ー(絵文字略図)
 のような包括NAND回路図を考案して技術雑誌へ投稿したり
 しました。(2入力1出力の不一致/一致論理を作図)
〇排他論理「2入力のどちらかが他者と異なる場合→出力”1”」
 回路は、2者が不一致であることを検出し”1”を出力するが、
 同様に「2入力が相互に一致する場合→出力”0”」検出の回路
 機能を併せ持つと見なすことができる。
・本来、MIL記号は正負共存する論理機能のどちらの条件を設
 計意図にするのか、を明確に図示するための米軍規則であった。
〇二分法で判断して適/不適に分けた2つを合体すると、元の全
 体を包含できているかどうか、を判断思考の基本とする。
 これが二分合体思考法なのです。つまり、不一致検出が判断で
 きるなら、その判断から漏れる事態は一致状態なのです。
 (たとえば、”=))>ー”と”=|| )○ー”の論理図が同時に脳裏に浮
 かぶように思考することです。あるいは一晩寝てから思いつい
 ても構わない。思いつかない人のほうが圧倒的に多いので)
 
 新文法で二分合体思考法を使い込んできて、不規則動詞の活用
形を解析するのに役立てることができた。
〇する:語幹が4つ混在する。si[r]u、se[r]u、su[r]u、s、の4種。
・シ形:si[]na[k0]i,si[y]ou,si[]te,si[r]u,si[r]e,si[r]o.
・セ形:se[]nu,se[y]ou,se[]te,se[r]u,se[r]e,se[+]yo,se[+]i.
・セ態形(古語):se[r]ar[]u,se[r]ar[]e,se[s]as[]u,se[s]as[]e,
→混在形(現代):si[]na[k0]i,si[y]ou,si[]te,su[r]u,su[r]e,si[r]o.
→S態形(現代):su[r]u,s[]e[r]u,s[]ar[]e[r]u,s[]as[]u,s[]as[]e[r]u.
〇「する」動詞の全体を広く眺めて法則性を見付けることが大事。
 正然・連用には「i、e」音のどちらかが使われるから、シ形
 セ形が生じる。文語ではセ形が優勢であったが、口語ではシ形、
 ジ形が強くなっている。態ではS態形が優勢になったようだ。
(サ形:s[a]ru,s[a]r[]e[r]u,s[a]s[]u,s[a]s[]e[r]uは国語文法の錯誤で
 あり、S態形:s[]e[r]u,s[]ar[]u,s[]ar[]e[r]u,s[]as[]u,s[]as[]e[r]u.が
 他の規則動詞と同様に二分合体思考法の法則性に適う)
・国語文法の弱点は態表現にあり、「読まさせていただきます」
 を不思議に思わず、逆に丁寧度が上がる表現だと吐露する向き
 が(高名な学者、教育者にもその風潮あり)ある。
・新文法の表記では:yom[]as[]as[]e[]te[+]itadak[i]mas[]uとなり、
 二重強制の表現だと確認できます。意図した二重強制表現であ
 れば卑屈な表現だと言えるから、正常人なら「読ませて」:
 yom[]as[]e[]te の一回使役形が充分によい表現です。
 
〇くる:語幹が3つ混在する。ki[r]u、ko[r]u、ku[r]u、の3種。
・キ形:ki[]na[k0]i,ki[y]ou,ki[]te,ki[r]u,ki[r]e,ki[+]yo.
・コ形:ko[]na[k0]i,ko[y]ou,ko[]te,ko[r]u,ko[r]e,ko[+]yo,ko[+]i.
・コ態形(古語):ku[r]u,ko[r]ar[]u,ko[r]ar[]e,ko[s]as[]u,ko[s]as[]e,
→混在形(現代):ko[]na[k0]i,ko[y]ou,ki[]te,ku[r]u,ku[r]e,ko[r]e,
 ko[+]i.
→コ態形(現代):ku[r]u,ko[r]e[r]u,ko[r]ar[]u,ko[r]ar[]e[r]u,ko[s]-
 as[]u,ko[s]as[]e[r]u.
〇「くる」動詞の活用を全体に広げて確認することが大事。
 正然・連用にi音は使い、e音は蹴るに被るので古語時代に
 避けられたのだろう。
・きる形:出発点からくる:視点での移動動詞。「きらっせ:
 ki[r]as[]e[]mas[]e! 遠路きていただきありがとう」の意味か。
・こる形:到達点にくる:視点での到達動詞。「こらっせ:
 ko[r]as[]e[]mas[]e! 訪ねていただきありがとう」の意味か。
・「来なさい」が、きなさい・こなさい、とか、きなはれ・
 こなはれ、のどちらにも発話される地方がありうるという
 こと。意味由来が合理的なら排除する根拠はない。それが
 全体を余さない二分合体思考法に適合する。
(国語文法で「きる/こる」動詞の説明を見たことがないので
 新文法で記事にしておこう。2度目の言及かもしれない)
  
 規則動詞の場合には、動詞語幹が子音末:五段(四段)活用の
条件と、動詞語幹が母音末:一段活用の条件の2種類なので、ま
さに二分合体思考法に当てはまる。
〇(規則)動詞語幹をDで、接辞語幹・助動詞語幹をSnで一般
 化した形式により表記すると、すべての動詞活用は次の構造形
 式で表現できる。
・動詞活用=D[挿入音素]S1[挿入音素]S2[挿入音素]S3・・・。
・[挿入音素]=[連結母音/無音]→[a/-]、[i/-]、の2つと、
(Sが子音語頭の場合に適合する)
・[挿入音素]=[無音/連結子音]→[-/r]、[-/s]、[-/y]、[-/k]、の4つ、
(Sが母音語頭の場合に適合する)の全6種ですべてである。
〇動詞基本活用形:(五段活用/一段活用を一般形式表記)
・D([a/-]na[k0]i,[-/y]ou,[i/-]te,[-/r]u,[-/r]u,[-/r]e,[-/r]e(+yo)/[-/r](ey)o)
 書く:kak[a]na[k0]i,kak[]ou,kak[0i=i]te,kak[]u,kak[]e,kak[]e.
 見る:mi[]na[k0]i,mi[y]ou,mi[]te,mi[r]u,mi[r]e,mi[r]o.
 食べる:tabe[]na[k0]i,tabe[y]ou,tabe[]te,tabe[r]u,tabe[r]e,tabe[r]o.
〇態動詞基本形:態の三系四態
・能動系四態:能動態原形−可能態ー結果態ー受動態
・D[-/r](−,e[r],ar[],ar[]e[r])u. (共通項をくくり出してある)
 書くー書けるー書かるー書かれる、
 見るー見れるー見らるー見られる、
 食べるー食べれるー食べらるー食べられる。
・強制系四態:強制態原形ー可能態ー結果態ー受動態
・D[-/s]as[](−,e[r],ar[],ar[]e[r])u. (共通項をくくり出してある)
 書かすー書かせるー書かさるー書かされる、
 見さすー見させるー見ささるー見さされる、
 食べさすー食べさせるー食べささるー食べさされる。
・使役系四態:使役態原形ー可能態ー結果態ー受動態
・D[-/s]as[]e[r](−,e[r],ar[],ar[]e[r])u.(共通項をくくり出してある)
 書かせるー書かせれるー書かせらるー書かせられる、
 見させるー見させれるー見させらるー見させられる、
 食べさせるー食べさせれるー食べさせらるー食べさせられる。
(注:態の接辞(-ar-,-as-,-e-,-are-,-ase-,)は未然形に連結するので
 は決してない。原則通り動詞原形語幹[挿入音素]接辞語幹で連
 結すると気付けば、正確な接辞形態が読み取れる)
 

 

2020/01/17

述語形式と[挿入音素]9

述語形式と[挿入音素]9
2020/01/17(金)
 日本語の述語派生の基本的な法則は古語時代から現代にわたり
断絶なく連綿とつながりを持って変遷してきた。動詞の四段活用
の構成は現代でも基本枠組みとして通用するし、二段活用が一段
活用へ大量変化しても破綻なく収れんした。その変遷収れんの根
底には動詞派生の基本法則が有効に働いたからである。
 
仮説5:仮説1〜4を総合して変遷を読み解く
①動詞派生の基本法則は古代から変わらず一貫して
・動詞語幹[挿入音素]接辞語幹[挿入音素]接辞語幹・・・
 である。
②四段/二段活用でも終止形の動詞語幹は子音末であった。
・古代動詞語幹は子音末が大多数で、母音末動詞は極めて少数で
 あった。(母音末一段活用:見る、着る、似る、蹴る、など)
・四段活用:連用-[i]-・終止-[]u・已然-[]e、が派生語尾であり
 二段活用:連用-[i]-/-[e]-・終止-[]u・已然-[]u[r]e、が派生語
 尾であった。(動き陳述には[i]音、または[e]音を選び連結でき
 るが、已然に-[]e-が使えず、-[]u[r]e-とする必要があった。
 これで子音末語幹に拘る動詞を二段活用形式にして運用した)
③古代では一つの動詞語幹により自動詞、他動詞に両用していた
 が、やがて「態接辞」を応用膠着させて区別しはじめた。
・自動詞化の接辞には、-ar-(-or-,)→動作結果が生る、有るの意味
 (始 hazim[]u:hazim[]ar-:hazim[]e-, 起 ok[]u:ok[]or-:ok[]os-,)
・他動詞化の接辞には、-as-(-os-,)→動作を他に向ける、の意味、
 (動 ugok[]u:ugok[]as-, 落 ot[]u:ot[]os-,)
・動作完遂の接辞には、-e-(已然の接辞)→完遂の様相陳述で態が
 代わると自他反転の意味を帯びてくる。
 (割る→:割れ→自動詞、進む→:進め→他動詞)
④しかし、割れ:war[]e-[r]u、進め:susum[]e-[r]uのように「る」
 付加して母音末語幹の独立動詞との位置づけに発展するまでに
 千有余年の時の流れが必要だった。(二段活用が長く続いた)
②それに比べて、二段活用の終止形:-[]uは、再度-[r]uを連結し
 て連体形:-[]u[r]u、を作り出した。これは古代の文字記録も
 ない時代に「る足し」言葉の操作で独立事象化ができ、なお
 かつ他の語彙と重複競合しないと分かっていたことを示唆して
 いるので、すごいことです。
⑤二段活用動詞の連用形:[i],[e]が語幹に取り込まれ、-[r]uが直結
 の「る足し」操作で独立動詞になる。また④の已然形:-e[r]uも
 一段活用動詞化にようやく花開いたのが江戸期であった。
・起 ok[i]-[r]u, 落 ot[i]-[r]u, 投 nag[e]-[r]u, 寄 yos[e]-[r]u などが
 [i],[e]を語幹組入れして、oki[r]u, oti[r]u, nage[r]u, yose[r]u,
 という一段活用動詞になれた。
・また、同時に書:kak[]e[r]u, 読:yom[]e[r]u,などの已然形態の独
 立で「動作完遂の可能」を表現する意味合いで使われ始めて半
 分成功した。本来は一段動詞の見:mi[r]e[r]uや、来:ko[r]e[r]u,
 食:tabe[r]e[r]u, 調:sirabe[r]e[r]u,なども正当に可能態動詞と認:
 mitome[r]ar[]e[r]uべきものです。(認:mitome[r]e[r]u は動作
 が可能だという表現であり、受動態:mitome[r]ar[]e[r]uは認定さ
 れた実績の可能事象を陳述する)一段動詞の完遂可能形式を認
 めて、四段活用の可能動詞ともども文法則が公平になる時代が
 早く来ることを期待する。
・已然形態の動作完遂可能動詞:D[-/r]e[r]u が意味する動作相の
 範囲は広く、将然(これから)〜已然(すでに完遂)までを含
 んでいる。
 

 

2019/12/13

述語形式と[挿入音素]8

述語形式と[挿入音素]8
2019/12/13(金)
 述語用語として未然形の呼び方を今後、打消形または否定形と
するほうがよいと提言したい。(仮説1と3を補足的に説明する)
古語辞典から未然形につながる助動詞・接辞を書き抜くと次のよ
うになる。(表記を新文法による[挿入音素]付きで示した)
〇古語時代から未然形接続すると誤解される接辞グループ:
・態接辞:-ar-,-as-,-as[]e-,-ar[]e-,-ay-,-as[i]m-,-ak-,
・否定接辞:-na[k0]i,-zi-,-zu-,-zar[k0]i,-nu-,
・推量勧奨接辞:-m[]u-,-m[]as[i]-,-m[]as[]e-,-m[a]+hosi[k]i-,
 
〇現代では、3つのグループのうち、否定形だけが未然である。
・否定接辞:-na[k0]i,-zu-,-nu-,が残り、D[a/-](否定接辞)の形式で
 未然形[a/-]接続する。
 
→推量勧奨接辞:-m-を核にする接辞は、古語時代では未然形[a/-]
 m[]u,(kak[a]mu,mi[-]mu,tabe[-]mu,)形式だったが、いつしか接辞
 が積極性のある-ah-(合う、やり合う、意図に合う)に変化した。
 将然形[-/y]ah[]u,(kak[-/y]ah,mi[-/y]ah,tabe[-/y]ah,)から、現代口語
 では、将然形[-/y]ou,(kak[-]ou,mi[y]ou,tabe[y]ou,)に変化している。
(将然接辞:-ou-としたのは-o[]u-の意味で動詞統語接辞-u-を最後
 に付けるほうが文法的だからです)
→態接辞:-ar-,-as-,-e-,-ay-,-ak-,の形態素で古語時代から使われて
 きた。D[-/r](能動系態接辞)、D[-/s](使役系態接辞)の形式で古代
 人も活用させていたのだろう。江戸期以降の解釈が「かな解釈」
 の弱点にはまり込んでしまった。(未然形連結ではないのだ)
・-ay-は古語でD[-/r]ay[]u「ゆ/らゆ」接辞に見立てられたが、
 かな文字以後には消えてしまった。可能接辞には已然形D[-/r]e-
 の-e-(動作完遂)が江戸期以降に広まったからです。
 つまり、已然形D[-/r]e-が、已然連用形からようやく脱皮して、
 直接D[-/r]e[r]u→独立可能動詞化へ大変化できたからです。
・-ak-は外に向かう態機能を封鎖し、動作概念の外延化を助ける
 接辞で特定の動詞で慣用語句を作る。(古くはク語法と呼ぶ)
 iw[]ak-,negaw[]ak-,obiy[]ak[]as-,tir[]ak[]ar-,zur[]ak[]ar-,yar[]ak[]as-,
 動詞語幹の直後につながるのは態封じ優先の原理による。
 
〇態封じを具体的に説明する。
・obie[r]u,obiy[]u,は自動詞で自律動作である。obie[s]as[]u,obiy[]
 as[]u,は主体・強制、客体・服従自律動作を意味する。
 主体が客体のおびえ自律動作の程度を制限できないことを回避
 したい、その回避意図を表現するのに態封じが有効です。
 obiy[]ak-:おびえること、と概念化し自律を無律にしたうえで、
 obiy[]ak[]as-:おびやかす、単純他動詞化し客体の自律動作の余
 地を与えない意味に仕立てた単語に変身させるのです。
(古語時代から相手の動きを忖度した先手必勝の動詞運用をして
 いたのです。残念ながら、現代の国語文法は-ak-接辞を理解す
 るレベルに達していない)
 
〇[挿入音素]の意味するところは、
・[挿入音素]=[a/-]、[i/-]、[-/r]、[-/s]、[-/y]、[-/k]、のうち、
 [a/-]は否定用に限定するほうが現代口語に適している。
・[i/-]([e/-])は正然、已然の動作進行・完遂の表現で動きの描写
 に使う。母音末語幹は語幹自身が動きを表現できる。
・[-/r]、[-/s]、[-/y]、[-/k]:連結子音は母音末語幹動詞の動きを止め
 て事象概念・行為概念の描写に切り替える。一方、子音末語幹
 動詞は語幹自身が事象概念・行為概念を表現するので無音挿入
 で乗り切れる。(乗り切る感覚を大切に)
 
〇事象・行為概念を表すとしたら、どんな概念区別が示されるの
 だろうか。
・[挿入音素]:[-/r]、[-/s]、[-/y]、[-/k]、の4つと、
 態の接辞:-ar-、-as-、-ay-、-ak-、の4つとの音素の関係性を
 新文法では重要に捉らえている。
・態接辞は、-ar-:動作結果ある、-as-:動作させる、-ay-:なりゆく、
 -ak-:動作意図を封じる、という概念を含んでいるから、これを
 [挿入音素]に適用してみよう。
・[挿入音素]は、[-/r]:事象ある=自律動作、[-/s]:強制・律他
 動作、[-/y]:勧奨・互律(相互に力を合わせ)、[-/k]:意図封じ・
 無律(動詞を概念化=外延化・内包化)という根源の意味を持っ
 ている。母音末語幹の動詞は連結子音と組み合わさって明確な
 動作律(動作意図の方向性)が鮮明になる。
 もっとも、[挿入音素]と態接辞は直結するので、両者の動作律
 の一致/不一致は相応の意味がある。(子音末語幹動詞は態接
 辞だけで動作律を表すから、態接辞の動作律を正しく理解して
 おく必要がある)
 
〇動作律とは、その動作を誰が、誰に向けて制御・規制・関与し
 ているのか、を表現する概念です。
・自律動作:自・他動詞など動作主体の自律制御。=能動系動詞。
・律他動作:主体は自律で命令、指示、許容し、客体に自律動作
 (服従・要請)を行わす。=強制系動詞。(例:任す)
・使役(律他互律)動作:主体は自律で命令、客体は服従自律動作
 で動作完遂に向けて相互に尽力、助言、相談し合う。
 =使役系動詞。(例:任せる。強制に互律・可能を付加)
・互律動作:主体と客体とが条件を合わせ、力を合わせ、動作を
 完遂、成就する。相互に律し合い完遂する。
 =可能動詞。(例:読める、歌える、来れる:条件、道理合致)
・果律動作:動作の結果が事象を律する。
 =結果事象の描写。(例:読まる、歌わる、来らる)
・果互律動作:動作結果と関与者との双方向の反応を律する。
 =受動動詞。受動態(受け身、実績可能、習慣、尊敬)
 (例:読まれる、歌われる、来られる:結果への対しかた)

 

2019/11/24

述語形式と[挿入音素]7

述語形式と[挿入音素]7
2019/11/24(日)
 新文法では、形容詞を用言と認めて動詞活用と同様な活用形式
を適用する。(第1回に提起した。再掲すると、)
 形容詞語幹:Kで代表すると、Kはすべて母音末語幹なので、
[挿入音素]には、[-/k]→[k]を使って表記できます。
〇形容詞基本活用形式=K[k]接辞語幹[挿入音素]接辞語幹・・・、
 で表せる。
 古語時代の活用と現代の活用形式を比べてみよう。
・(シ)ク活用:K(-,[k]u,([s]i),[k]i,[k]ere,-,):→K[k](-,u,[0]i,ere,-,)
 →例:(haya,tanosi)[k]u:早く、楽しく、(連用は副詞的)
 ・(haya,tanosi)[k0]i:早い、楽しい、
 ・(haya,tanosi)[k]ere[+]ba:早ければ、楽しければ。
〇副詞的用法と-ar-接辞が連結してカリ活用が発生した。
・カリ活用:K[k]u[x]ar([a]zu,[i]te,-,[]u,-,[]e):縮約が進み、
 →K[k]ar([a]zu,[(0)i=Q]te,([]u/[0]),[]e)、が優勢になっている。
 →例:(haya,tanosi)[k]ar[0i=Q]te:早かって、楽しかって、
 ・(haya,tanosi)[k]ar([]u/[0]):早かる/早か、楽しかる/楽しか
 ・(haya,tanosi)[k]ar[]e:早かれ、楽しかれ。
〇k[k]ar([]ou,[]u/[0],[0i=Q]ta):早かろう、早か(る)、早かった、
  楽しかろう、楽しか(る)、楽しかった。(形容詞の現在時制
 表現が客観的にならないのは、早い、楽しいの感覚表現が代用
 するからです。早いです=早かる、楽しいです=楽しかる)
 
仮説4:形容詞の述語活用で(シ)ク活用やカリ活用が並行して用い
 られる。古語時代から現代まで変遷や由来があり継承されて来
 たはずだ。併存する活用形式を文法書に両方併記することが必
 要だと感じる。(形容詞活用は併記が多いが、不規則動詞の場
 合、その由来の併存形式があるはずだ。見たことがない)
例:不規則動詞の活用形式:併記がほしい。
・する:正然連用に「i/e」音を配置して活用する2形式。
 シ形:si([]nai,[y]ou,[]te,[r]u,[r]e,[r]o),
 セ形:se([]nu,[y]ou,[]te,[r]u,[r]e,[+]yo),
 →混在型:si[]nai,si[y]ou,si[]te,su[r]u,su[r]e,si[r]o,se[+]yo,
 態三系:s(u[r],as[],as[]e[r])u,
 能動四態:su[r]u,s(e[r],ar[],ar[]e[r])u,
・くる:出発点からくる=「きる」視点と、到達点にくる
 =「こる」視点で活用形が併記できるはずだ。
 キ形:ki([]nai,[y]ou,[]te,[r]u,[r]e,[r]o),
 コ形:ko([]nai,[y]ou,[]te,[r]u,[r]e,[+]i),
 →混在型:ko[]nai,ko[y]ou,ki[]te,ku[r]u,ku[r]e,ko[r]e,ko[+]i,
 態三系:ku[r]u,ko[s](as[],as[]e[r])u,
 能動四態:ku[r]u,ko[r](e[r],ar[],ar[]e[r])u,
例:文語から変遷・変化して現代口語で残っている接辞活用形式。
 特に完了、進行、継続の接辞の変化を明確に一覧したい。
・ツ形:-te[]nai,te[]te,tu,tu[r]u,tu[r]e,te[+]yo,→一段活用化でテ形へ
→テ形:-te([]nai,[]te,[r]u,[r]e,[r]o,)、デ形:-de(nai,[]te,[r]u,[r]e,[r]o,)
 〜てる:して「いる、ある」を超えて確実な実行済み事象や
 習慣的行動を表現する接辞である。「分かってる、知ってる」
・タリ形:te[x]ar[]i→tar([a]zu,[]i,[]i,[]u,[]e,[]e,)→tar([a]zu,[]i,[]u,[]e)
 完了の言い切り形は、ta(r[]u)→ta:た:タ形/ダ形になった。
→タ形:[i/-]tar([]ou,0([]u),[0i=Q]ta):〜(たろう、た(る)、たった)
→ダ形:[i/-]dar([]ou,0([]u),[0i=Q]ta):〜(だろう、だ(る)、だった)
 書いた:kak[0i=i]ta(r[]u)、書いたった:kak[0i=i]tar[0i=Q]ta、
 読んだ:yom[0i=N]da、読んだった:yom[0i=N]dar[0i=Q]ta、
 たった/だった:並行する事象の発生前に完了させている。
 「どうしたらいいか、対処法だって教えたったろ?!」
例:継続尽力して完遂させる意味の言葉で大きな進展があっ
 たのは可能表現です。
・二段活用時代には、起き・る、投げ・るが言えなかったが、
 一段活用化でoki[r]u,nage[r]u,が言えるようになった。
(原初、二段活用で起く・る、投ぐ・るの連体形を発明した
 見本があったのに、起き・る、投げ・るを発明するのに何
 世紀もかかってしまった)江戸期前後でようやく動き出す。 
→そこで、已然D[-/r]eにも、書け・る:kak[-/r]e[r]u,読め・る:
 yom[-/r]e[r]u,のように直接「る」を付加する用法が浸透した。
(見れ・る、来れ・る、食べれ・る、覚えれ・るも正規に使
 えるのに国語学の停滞でまたも世紀を費やしている)
・已然は動作完遂に尽力することを意味する。已然に「る」が
  連結すると、時制は現在・未来を表すから、これから完遂す
 ることにも言い当てることができる。これが可能動詞にピッ
 タリの言葉となる理由でもあります。
・将来へ向けた可能表現は、将然:D[-/y]ouとも近似する。
 ou→ahu:合う、ahe:敢え(已然)の古語が意味する将然の心意
 気と呼応して、D[-/r]e[r]uを可能態として使いはじめたので
 はと推測する。

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