超高速回転 PDCAサイクル:万有資源活用法
2012/09/24(月)
ドラッカー経営論の効用は?
(1)わたし自身は技術系で、現役時代に「経営」を意識して学んだことはない。
○職場研修などの折りに、
デミングの品質管理:Plan→Do→See/Study→Act→Planに戻る:
などの概念を教わった。
○個人的には、梅棹忠夫(情報産業論)を読んでいるが、A.トフラー(第三の波)には興味がなかった。ましてや、ドラッカー本にはまったく関心がなかった。
○現場の仕事を覚えるに従い、「組織人間」よりも「仕事人間」になっていった。
(2)そして今、自由人になってから久しぶりに、団地の大規模修繕事業の修繕委員会に一委員として関わった。(2年前の話)
○各組織(修繕委員会、建築設計社、施工元請、下請業者)などの仕事実施の流儀には思いの外に落胆させられた。
(質疑に対する真摯な確認応対がなく、形骸的な応答で済ませるから、後々に問題が生じるケースが多かった)
○一時期、流行した品質管理の国際規格:ISO9001も効力を発揮してきたとは思えないし、現時点の日本人の職業規範が地に落ちたように感じる。
○それがきっかけで、「万有資源活用」を考え始めたわけだ。
以下、重複しないように、新しい切口で、記述していこう。
(3)ドラッカー経営論の効用?
今秋、ネット上で「PDCAサイクル論」と「ドラッカー経営論ゼミ」関連の記事を見て驚いた。
○「Plan→Do→Check→Actサイクル」は製作現場にしか適さない、だから、マネージメント部門では「目標を立てる→組織する→動機付け・対話→評価測定→人材育成・フィードバック」というサイクルがよいという。(なにを今さらと感じる)
○本来「PDCA(PDSA)サイクル」は、現場部門でも管理部門でも、それぞれが自己の部門での目標を設定すればよいではないのか?(各ステップの語句内容を独自に設定するはずでしょう)
○「言葉の硬直化」をドラッカーは好まなかったらしいので、「サイクル形態」を示さなかった?
(Plan=計画ではなく、もろもろの準備、手配(部材、下請け)計画、段取り、工程見通しなどをすることであるはず。部門ごとに成すべきことを明確にし、適宜改訂するべきだろう。思考を硬直化させる必要はない)
○さらに「行動の硬直化」もすでに定着してしまった。
(4)超高速回転の PDCAサイクル (万有資源活用法)
ひとつの仕事で PDCAサイクルが一回転するわけではない。
○「Plan」の段階で、「PDCAサイクル」が10回転しても20回転してもよい。
○「Do」の段階で、「PDCAサイクル」が10回転しても20回転してもよい。
○「Check」の段階で、「PDCAサイクル」が10回転しても20回転してもよい。
○「Act」の段階で、「PDCAサイクル」が10回転しても20回転してもよい。
○思考実験なら何度やってもよい。
○責任をもって仕事をやるなら何度やってもよい。
○その代わり、超高速回転でやる必要がある。
○本当に責任ある仕事を心掛ける組織が共同していないと、超高速回転の「PDCAサイクル」に対応した返答や詳細説明を用意できないだろう。
○「思考の硬直化」、「責任の硬直化」がすべての硬直化を招いてしまう。
○超高速回転術を身につけるには、「思考し続けること」、「責任を果し続けること」が一番手っ取り早い。
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