経営資源=「万有資源」と「創造資源」
2012/10/05(金)
今回参考にしている藤屋本:
『20代から身につけたいドラッカーの思考法』:中経出版:2010年7月17日
の第1章まとめの前ページには、
(1)『ドラッカー思考の全体像』解説図
著者力作の解説が図解法で載っています。
○(失礼ながら)それを文字で現すと、
**********************
『ドラッカー思考の全体像』
↓:↓
『経営理念・使命』
↓
『経営方針』:
(市場細分化、市場位置付)
↓
『経営戦略』:
(前提:目的、経営環境、自社の強み)
(戦略型選択:)、
(範囲:市場、商品、流通ルート)
↓
『目標の8領域』:
・マーケティング・イノベーション・生産性
・人的資源・物的資源・資金・社会的責任
・売上、利益(必要最小限がよい)
**********************
と略記できます。
○残念ながら全体像の提示がこの範囲で終っています。
第2章から、順次各項目に付いてドラッカーの思考法が解説されていきます。
(2)『目標の8領域』止りでは、思考停止と言われてしまう。
経営管理者レベルの読者には、この全体像の図解でも困ることはないかもしれません。
でも、20代の若者が企業現場で力強く働き、将来に向けて育っていくための指針とするにはもの足りません。
だから、『目標』だけに終始する企業体に未来はないでしょう。
○ドラッカー自身は膨大な著書のなかで、目標を具体行動へ落し込む思考法を述べていて、藤屋本に盛り込まれていないだけかもしれません。
○あえて、私見思案を以下に記します。
(3)『万有資源活用の思考法』
箇条書形式で『目標』以降を思考してみましょう。
(私案の万有資源活用法を当てはめてみます)
***********************
(『経営戦略』の次へ)
↓
『目標の9領域』:(現在の目標と将来の目標)
(現在の目標:『万有資源』)
・人的資源・物的資源・資金資源・組織資源(自己組織、協業する他社組織・チーム)
(将来の目標:『創造資源』)
・マーケティング・イノベーション・生産性・社会的責任
・売上、利益(必要最小限がよい)
↓
『具体行動サイクル』:
(行動規範:人理、物理、事理、倫理の4理法則を体得する)
・「Plan」:
万有資源の手配準備、工程策定
・「Do」:
現物現場調査、契約確認、部材、人材手配、協業連係、製作、監理
(行動規範:万有資源4理法則に照応して反省、新たに創造する)
・「Check」:
失敗、錯誤を謝罪、反省。
不具合や改善を思考、提案する。
・「Act」:
企業コンプライアンス向上。
各種の研究、改善の実行。
万有資源4理法則の洗練化。
***********************
以上で『全体像』が把握できるのではないかと思う。
(万有資源の4理法則:後日詳述したい)
(4)『万有資源』と『創造資源』
具体行動サイクルの位置づけ:
・Plan/Do=表舞台
(暗黙知が必要:4理法則を暗記、無意識に活用できる)
・Check/Act=舞台裏
(形式知が必要:新たに掘り起す創作物。提案文、周知文が必要)
○小さなチームで『具体行動サイクル』を超高速回転させる方式の一つが、『稲盛式アメーバ経営』だと最近になって感じました。
○20代から『万有資源/創造資源』に気づき、『具体行動サイクル』の考え方を始めてみようという人が輩出してくることを望みます。
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