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2013年9月

2013/09/29

SD手帳:B22バインダに好感触!

2013/09/29(日)

 システムダイアリー社の「B22ビニールバインダ」を1年間使用してみました。

○通常の使用方法(上着を着ない季節には、バインダをズボンの尻ポケットに入れて出掛けます)で試験しました。
○さすがに好感触です。
○「B2バインダを高級バージョン化し、防汚加工した新素材を採用」との宣伝に違わず、ビニール表面も端部も傷や波打ち変形などが全く出ていません。
○1年間持ち出さず机の引出に背をうえに立て挟んでおいたもう1冊のB22と比較しても、型くずれがありません。

○しいて言えば、1年使用したB22バインダには手脂で磨きがかかって照りが出ています。
○また、表紙ビニールの袋とじ部分が、中の空気が膨張するのか、わずかにふっくらした感じがします。膨張したとしてもこの程度であれば、違和感なく使える。
○裏表紙側には変形膨張もありません。

 B22バインダの1年間評価としては、ビニール素材の改善効果を実感できたので、すばらしい性能の手帳になったと感じました。
これからは長く使ってみて耐久性を評価していこう。

2013/09/27

万有資源活用への道筋2

2013/09/27(金)

(1)ビジネス・ノウハウ本の傾向

 最近、気づいたのだが、書店のビジネス書籍の棚には、「PDCA」関連のノウハウ本が各種並んでいる。
例えば
○「これだけ!PDCA」:川原慎也:kkすばる舎リンケージ:2012/7/25初版、2013/8/14第15刷。
○「これだけ!KPT」:天野勝:kkすばる舎リンケージ:2013/8/。
○「仕事が早くなる!CからはじめるPDCA」:日本能率協会マネジメントセンター(編集):2013/9/20初版第1刷。
などが目に付いた。

 PDCAについては、万有資源活用を説くなかで自分なりの解釈を述べていますから、馴染のある言葉です。
また、「CからはじめるPDCA」の意味は、「検証のC」から「CAPD」サイクルではじめるという考え方です。

 目新しいのは「KPT」です。
「KPT」とは、「Keep、Problem、Try」の頭文字を並べたもので、案件の推進段階で「ふりかえり」、積極的な検証をするため「よい:Keep、わるい:Problem、改善試し:Try」とチームで意見を出し合い、現場判断を明確化する手法です。
ちょうど、「PDCA」サイクルの「C:検証、A:改善」サイクルを抜き出したような方法です。

 これらの本を手にとり目次を立読みした段階ですから、詳しい論評はできませんが、やはりPDCA関連のノウハウが強く求められる社会情勢なのだと感じます。

(2)企業復活への道筋

 日本の製造業の空洞化が懸念されはじめたのは、経済成長の絶頂期を過ぎてから直ぐのことでした。
○企業から製造業が海外へ拠点を移し、団塊世代が退職して、「PDCA」技法の「PD」世代層が急激に減少したのだろう。
○暗黙知の形で継承されてきた現場の技(「PD」要素)がなくなり、必要性も薄くなったのか。
○代りにソフトウェア産業、IT産業、サービス産業に比重が移った。
○求められる技法は「CA:検証・改善」からの取組みになったわけだろう。
○「CA」要素は、新たに検証・創造するための「組織内で公開の議論と決定」が必要な技法である。
「新たに公開すべき形式知」を生み出していく。
○だから、「KPT」や「CAPD」が重用されることになる。

 この「KPT」技法や「CAPD」技法は、「職場のボトムアップ」に有効です。
○トップダウン型の「シックスシグマ」よりも格段に現場的で具体的です。
○万有資源活用の思考実験で想定する「創造資源の活用」にとって優れた具体手法になると思います。

(3)遵守すべき四理法則

 「KPT」技法や「CAPD」技法で検証する場合も、遵守すべき法則・判断基準が必要です。
○万有資源活用法では、
・人理法則:責任・応対・連携・思索・公平など。
・物理法則:物理法則への適合性。
・事理法則:資金・処遇適正性・公平。
・倫理法則:法人・社会的倫理への適合性。
の四つを想定しています。
○人・組織がこの四理法則を遵守して積極的に活動していけば、発展できるだろう。

 チームで仕事をしていても、個人が分担して受け持つ部分が必ずあります。
○それを「P:計画、D:実行」するには、自分の技量(暗黙知:自分が獲得した範囲の技)を発揮しなければなりません。
○つまり、チームで行う「KPT」だけで完結するのではなく、個人の分担「PD要素」の出番が来ます。
○人には「思索する力」があります。これを有効に使う習慣が重要です。

 話が脱線します。
○JR北海道および関連事業組織が、これだけの連続列車事故を起している背景には組織的な大きな欠陥があるでしょう。
その欠陥を長期に見過してきた経営陣にも重大な欠陥があるはずです。
○TVドラマ「半沢直樹」が高視聴率を出したようですが、わたし自身は全く見なかったのです。
 遵守すべき四理法則を破ることが売りの内容では、わたしの健康に悪影響があるのはわかりきっていたからです。
四理法則に違反する項目はどれだけあったか、数えながら見ていた視聴者の方はどれくらいだったのでしょうか。

2013/09/23

万有資源活用への道筋

2013/09/23(月)

万有資源の活用:俯瞰図

 今までの復習として、万有資源の活用について図解してみよう。
参照図:
Photo

○万有資源のとらえかた、活用の仕方が各企業、各団体組織で千差万別の違いがあるでしょう。
○日本では創業100年以上の長寿企業が世界一多い国である反面、
○長時間労働、労働生産性の低さなど労働実態には問題点が多い国だろう。
○経営の考え方一つで、「長寿企業」から「ブラック企業」まで出現してしまう。
○人・組織資源を大切に鍛え上げて、同時に社会価値を生み出す方策を考える経営が最高ですね。
 経営相談の才能はなく、順序立てた記述をできませんが、俯瞰図に思いを込めました。


2013/09/17

SD手帳:紐ストックバインダ工作

2013/09/16(月)

 自作のストックバインダを考案しました。

準備:つづりひも(とじひも):百均購入:長さ45cm20本セル先構造。

確認:保存したいリフィルを2か所の穴にひもを通してとじます。
○「ひもの結びかた」は基本の『本結び』です。
○肝心な点は、「とじひもの環」を閉めたり、開放したり調整できるようにすることです。
○両端のセル先部分での「結び目」を「本結び:引抜き形」にしてください。
参考に写真添付
Photo

工作:手順は簡単です。
①写真の「2か所の結び目」は、「本結び」の「引抜きモード」になっています。
②最初の穴にひもを通し、リフィルの厚さ分の環を作ります。
 ひも先端部を直線にして、中心側のひもで「引抜き形:2穴折れ」を作ります。
③ひもセル先端で「2穴折れ」を「縫い通し」ます。これで1か所の結びが完成です。
④残りのリフィル穴にもう一方のセル先端を通して環を作り、おおよその結び目位置を見つけます。
⑤中心側のひもで「引抜き形」を作り、セル先端ひもをそこに「縫い通し」て2か所目の結びが完成です。

使用感:
○180度見開きが確実にできる。
○記録済リフィルを追加する場合、ひも先端部を縫い戻すように引き抜けば、環を外せます。
○「本結び:引抜き形」を作り慣れると、リフィル追加が苦労なくできるでしょう。
○省スペースの保存収納ができる。

応用:
○卓上のメモ(A6反古紙片)を2穴バインドするのに流用して使い始めました。
○360度折返しでメモ記入も可能です。

追記:
○以前に投稿済のSDリフィル:すぐメモ第2版
 の「とじひも結び:本結び」の進化形になるのですね。
 今回の工作方法をお勧めします。

2013/09/03

日本語文法:使役・受動の「補述演算」

2013/09/03(火)

(1)使役・受動の「格助詞:~に」の補述演算(思考実験)

 受動文、使役文の補語と述語の整合性を思考実験して、小さな発見をしました。
○受動文例:
・雨に降られる。(←雨が降る)
・猫にサンマを食べられる。(←猫がサンマを食べる)
○使役文例:
・先生が学生に本を読ませる。(←学生が本を読む)
①親が子どもにお使いに行かせる。(意味←子どもがお使いに行く気になるようにさせる)
②親が子どもをお使いに行かせる。(←子どもがお使いに行く)

 注目点は、自動詞の使役構文の場合、
①の「子どもに」:~に格助詞付き構文と、
②の「子どもを」:~を格助詞付き構文の二通りがある。
・他動詞の使役、受動文では「~に格助詞」構文しかない。
○なぜ、自動詞の使役文では、~に格助詞と~を格助詞の二通りがあるのだろう。

(2)自動詞の使役=他動詞化の意味もある

 自動詞に使役接辞をつなげて他動詞をつくりだすことがある。
・行く→行かせる(自動詞使役)
(行かす→行かさせる:他動詞使役)
・行く(ik+u)→行かす(ik+asu)使役接辞で他動詞化できる。
そうすると、
①変:親が子どもにお使いに行かす。(少し変か?)
②改:親が子どもをお使いに行かす。
○他動詞「行かす」を使う場合には、「~に格助詞構文」よりも「~を格助詞構文」がひったりする。
○これが自動詞の使役文で、~にと~をの格助詞構文ができる理由だろう。
○使役・受動の構文における正統な格助詞は「~に格助詞」だと学習する方が、最少文法にかなう。

 ただし、行為動詞の自発性を考慮すると、自動詞使役文が醸し出す「やる気の表現」が残念なことに他動詞化するとなくなってしまう。
②改の受動形:子どもが親にお使いに行かされる。
①変の受動形:子どもが親からお使いに行かされる。
(親と子の補語入れ換り関係が少しゆるい感じがする)
○自動詞表現では、
①の使役受動形:子どもが親にお使いに行かせられる。
○①使役文も①使役受動文も味わいのある文章ですね。行為自動詞の効用が感じられる。

(3)無意志の相手には「~を格助詞」使役構文(他動詞化)になる

 反対の例文もある。
○馬の耳に念仏を聞かせる。(←馬の耳が念仏を聞く)
(ダメ→馬の耳を念仏を聞かせる)
・「聞かせる:誰に何を」の2つの補語を同時に要求するからでしょう。

 通常は、自動詞の使役形を他動詞のように使って、
○馬がたてがみをなびかせて走る。(ダメ→馬がたてがみになびかせて走る)
○青年が瞳を輝かせて入ってくる。(ダメ→青年が瞳に輝かせて入ってくる)
○つまり無意志物が受ける状態、情景を他動詞的に表現するのが順当なのだろう。
 「なびかす/輝かす」を文語形他動詞と見なして、「連用形+~て接辞」=連節形=連文形に活用させると、「なびかし+て/輝かし+て」の構文もありえるだろう。
○馬がたてがみを「なびかして」走る。
○青年が瞳を「輝かして」入ってくる。
別の見方として、「已然形+~て接辞」=已然連文形の活用を想定すると、
○馬がたてがみを「なびかせ+て」走る。
○青年が瞳を「輝かせ+て」入ってくる。となる。
○已然形の使い方の詳しい知識がないので、見当違いの思考かもしれません。
・文語体の係り結びや仮定法的な使い方ではありません。
・単なる順接連文形式です。
○ただ、文構造で「見比べれ+ば」、自動詞での使役形「なびか+せる/輝か+せる」に近似してくる。

 しかし、本来の他動詞の場合の
○猫が鈴を鳴らして入ってくる。
に対しては
○猫が鈴を「鳴らせ+て」入ってくる。という構文を好んだりしないだろう。
○この理由がはっきりできれば、解決に近づくのかも。

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