態文法:態・用言の派生を流れ図で一覧する
2017/06/22(木)
日本語の用言:動詞、形状動詞、名詞・形容名詞の活用派生の方法を全体的に
一覧できるように「流れ図」形式で表現してみました。
〇「態の双対環」文法では、動詞語幹+[挿入音素]+機能接辞という基本から、さ
らに一歩進める考え方で、
・汎用一般式=動詞語幹+[挿入音素]+機能接辞語幹+[挿入音素]+機能接辞
語幹+・・・を提起するところまで来ました。
〇「流れ図」形式で動詞派生を説明しようと最初に試みたのは、
国広哲弥:『日本語学を斬る』:研究社:2015年1月30日初版の後尾、あとがき前
に、ささやかな流れ図:「tabe」一語のみの「動詞語尾の屈折体系」が載っている。
これに興味を持ち、いつか全体の派生構造が一覧できる「流れ図」を作りたいと
思っていたので、御覧いただきたい。少しばかりくどい表現形式ですから、慣れ
るまでには、時間がかかるかもしれません。
日本語学習者にとってこの「流れ図」に親しみながら、動詞の基本4構文:辞書形、
マス形、テ形、ナイ形を覚えていくと理解が早いのではないだろうか。
〇態動詞の派生については、初級でなくて中級程度での教程となるでしょう。
「流れ図」により、原動詞からの派生順序の第一が態派生であると分かります。
それ以降の動詞派生は、原動詞と派生態動詞が併存します。
〇つまり、態接辞の優先順位が高く、動作構造に関与する機能が高いことが「流
れ図」の最初の部分ではっきりと表現されてあります。
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