日本語の述語文法−3
日本語の述語文法−3
2020年8月16日(日)
名詞述語文の「述語律」について2回目の追記です。
研究分野で名詞+判定詞、準詞文という概念を掘り下げてみました。
準詞文が付属語の助詞・助動詞の活用であっても名詞や用言の関係
句に付属して述語機能を発揮する事実を拾い上げたい。
〇仮説:名詞述語文は「名詞部分を構文主部に繰り込み、準詞文
が構文述部の機能を果たす」と定義する。
・名詞部分:固有名詞、一般名詞、名容詞、形式名詞など、
(~の、~なの、~そう、~よう、~こと、なども形式名詞に相当)
・準詞文:d(e[x])a(r[-]u), de[x]gozar[0i]mas[-]u, de([x]ar[i]ma)s[-]u,
など。(である、だ、でございます、であります、です、併存)
例文:これはペン・です(動詞文:これはペンと・呼びます)
これは仮説なの・です(動詞文:これは仮説なのに・信じたい)
僕はウナギ・だ(動詞文:僕はウナギを・頼みます)
春はあけぼの・(形容詞文:春はあけぼのが・最高~!)
彼は一家の大黒柱なの・です(:大黒柱に・ふさわしい)
太郎は明日大阪に行く予定・です(:行く予定が・ある)
また雨・だ(:また雨が・降りだした)
〇仮説の二段目:準詞文(である、だ、でございます、であります、
です、併存)、(にあり、なり、とあり、たり)は、助詞[x]助動
詞の組み合わせによる付属語述語文であるが、比較的自由に先行
構文の主部、述部に付属連結して、発話者の判断を付加する機能
を持つ。
例文:これはペン・です(:これはペン・なり)
これは仮説なの・です(:これは仮説・なり)
僕はウナギ・だ(:僕はウナギを頼む・なり)
春はあけぼの・(:春はあけぼのが最高・なり)
彼は一家の大黒柱なの・です(:大黒柱・なり)
太郎は明日大阪に行く予定・です(:行く予定・とある)
また雨・だ(:また雨・なり)
追記終わり。