日本語基本構文型(1)提案
日本語の基本構文型(1)提案
現在、日本語述語文法の「発展版」を準備中です。
その成果を少しブログにも反映させたいと思います。
「まず、大きな「:|成果」+です。
(1)基本構文型1:選択演算式応答文形式
質問文脈に対応する応答文形式で、即答文/回答文/陳述文の3種をまとめて一行構造にした汎用一般形式の構文型です。
必要要素を取捨選択して思い通りの応答文が生成できます。
選択演算式基本構文型の使い方の基本概念を前もって説明します。
・条件があります:3種類の応答形式を1行にまとめるので、構文型から答えに必要な要素を選択(不要な要素は消去)して自身が望む構文を作文する文法知識が求められます。
・条件の2番目は:徐々に新しい文法知識を吸収してほしいのですが、
まず最初に文の構成の一般的な文法常識を整理します。
文=文節+文節+文節…(文の構成概念)
文節=自立語節[#膠着強度]活用節[#]活用節…=①連用形/②連体形/③終止形の「3つ活用形=構文相」活用節を持って文節相互の切れ・続きを規制しあいます。
(文節の活用形を一般概念化。学校文法はここまで、この先は提案の新文法になります)
[#]記号は、膠着語の膠着強度:3種の膠着概念を記号化したものです。動詞D/形容詞Kの語幹による[密膠着]と、名詞M/名容詞My(形容動詞)の単語による[疎膠着]を区別しながらも[#疎密]の膠着概念ですべての自立語を文章の中で活用膠着させるのです。
(膠着3記号:[/]=派生、[+]=複合、[×]=縮約)
(試しに膠着を無視して、文節や単語ごとに「空白」を入れた文章を手渡すと、相手は「なんだ、脅迫文か!」といって怒り出すでしょう。また、ひらがなばかりのぶんしょうでもよみにくい)
[密膠着]=D語幹([a,i,/-]/[-/r,s,y,k])接辞語幹…[母音/-],[-/子音]挿入音素により母母子子の連続を回避する。
例:D[i/-]mas[-]u=書きますkak[i]mas[-]u,食べますtabe[-]mas[-]u.
・D[-/s]as[-]e[r]u=書かせるkak[-]as[-]e[r]u,食べさせるtabe[s]as-
[-]e[r]u.(D語幹:子音末/母音末語幹の区別に対応する手段です)
[密膠着]=K語幹[k]接辞語幹[/]接辞語幹…[-/k],[/]の2種を使う。
例:K[k]0i=暑いatu[k]0i,欲しいhosi[k]0i,(記号'0'=前音消音)
・K[k]u[-]te=早くてhaya[k]u[-]te,楽しくてtanosi[k]u[-]te
・K[k]ar[0i=Q]ta=暑-/楽し-かったatu-/tanosi-[k]ar[0i=Q]ta,
(K語幹:すべて母音末語幹。イ音便[0i=IQN/-]te/ta/de/da:
前音消音’I’残り/促音Q/撥音Nを一括表記する記号)
[疎膠着]=M/My単語[+]助詞([×]接辞語幹[/]接辞語幹…)
構文の中では名詞も①連用形②連体形③終止形の活用をする。
例:M/My単語[+]助詞=M[+](は/が/を/に/で/…):①連用形
・M[+](の/なの)/My[+](な/なの):②連体形
・M/My[+]d(e[×])a(r[-]u):+である/だ/で(ありま)す…③終止形
補語は主部要素であり、かつ③終止形では述語役も併せ持つ。
・補語③終止形になるM/My単語は名詞の種類用途による「述語役割」が重要で、大まかに3区分して覚えましょう。
・名詞述語役割=「述語律」:指定律 =|記号 名付け用途:=|固有名詞、類属名詞、役職名詞などで名付ける述語役。
・措定律 :|記号 ::|事由名詞(はず/つもり/ため/…):|形式名詞(の/こと/もの/とき/…):|普通名詞(当てはめ/言い換え/結論語/連体修飾底/…)
・推量・伝聞律 ;|記号:;|推量名詞(よう・そう);|推量接辞(らしい/べき);|伝聞名詞(そう/こう/どう/…)など、 補語名詞が「述語律」機能を果たします。つまり、補語役と述語役の二役、二刀流なのです。(これに後続付属する +である/+だ…は:③判定詞とも呼び、文の「肯定/否定」の役割以外は文の述語規律に関わらないのです)述語の述語律については後続回で追加説明します。
以上の新文法の基礎知識をもとにして日本語の基本構文型を提案する。
(記号説明:体言=T:名詞/名容詞、用言=Y:動詞/形容詞、他、体言(の役割)補語=S、を明示する。①=連用形、②=連体形、③=終止形を意味する)
・主部要素:T①連用形、T②連体形、T③終止形、
・主部補語要素:S①連用形、S②連体形、S③終止形、
・用言要素:Y①連用形、Y②連体形、Y③終止形、
俗に唄われる日本語の基本文型:
先行文「何がT①「何T①→してY①…後続文 [「:|何とS③」+やら/「何とS①」→するY③ ]。これに近い文型に結局落ち着くのです。
提案:【日本語基本構文型1】 選択演算式応答文形式
【 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③]. 】
注:( ):要否選択、/ :択一選択(または両選択)、[ - ]/[ - ]:選択範囲整理と
択一/(両選択)、… :先行文終わり・後続文始め。
(択一選択を優先するが、言い回しで両選択も許される場合もある)
演習例1:ウナギ屋で:「ご注文は「:|何」+でしょうか?
・即答文「僕はT①…「:|ウナギS③ 」+です。(T①…S③)
・回答文「僕がT①→注文したいY②…「のはS①「:|ウナギS③」+です。
(T①-Y②…S①-S③)
・陳述文「僕はT①…「(:|)ウナギをS①」→注文しますY③。
/「僕はT①…「(:|)ウナギにS①」→しますY③。(T①…S①-Y③)
演習例2:詳細な解説文
・「象はT①「鼻がT①「腕のT②「ようにT①→使えるY②…「くらいにS① :>長いY②「:|動物S③」+です。(T①,T①T②T①-Y②…S①Y②-S③.)
即席例1:「即答文はT①(「端折り文ともT①↕呼ばれY①…)「質問事項のT②「疑問詞・何にT①→対応するY②…「解答語だけをS①→返答するY②「:|形式S③」+です。(または)→返答しますY③。
(T①(T①-Y①…)T②T①-Y②…S①Y②-S③. /…S①-Y③.)
即席例2:「回答文はT①→問い掛けY②「述語内容をT①→反復してY①…「からS①「解答語をS①→返答するY②「:|形式S③」+です。
(T①-Y②T①-Y①…S①S①-Y②S③.)
即席例3:「陳述文はT①「解答語をT①→どうするY②…「のかS①」→陳述しますY③。
(T①T①-Y②…S①-Y③.)
つづく。 選択演算式構文型/判定詞/…など順次解説します。
« 2022年主要記事一覧表 | トップページ | 日本語基本構文型(2)選択演算式 »
「日本語文法」カテゴリの記事
- 「またく心」とは「待ち焦がれる心」のこと(2024.09.15)
- 「新手法」の用語(4):活用節=(体言/用言)[連用/連体/終止](2024.08.29)
- 「新手法」の用語(3):-e[r]と-ar[-]uを分かる知恵(2024.08.28)
- 「新手法」の用語(2):主部律と述語律(2024.08.27)
- 「新手法」の用語(1):膠着方式(2024.08.26)
「態文法」カテゴリの記事
- 「またく心」とは「待ち焦がれる心」のこと(2024.09.15)
- 「新手法」の用語(4):活用節=(体言/用言)[連用/連体/終止](2024.08.29)
- 「新手法」の用語(3):-e[r]と-ar[-]uを分かる知恵(2024.08.28)
- 「新手法」の用語(2):主部律と述語律(2024.08.27)
- 「新手法」の用語(1):膠着方式(2024.08.26)
コメント