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2024/02/02

日本語基本構文型(2)選択演算式

日本語の基本構文型(2)選択演算式

再掲 【日本語基本構文型1】 選択演算式応答文形式

【 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③]. 】

注:(   ):要否選択、/ :択一選択(または両選択)、[ - ]/[ - ]:選択範囲整理と

択一/(両選択)、… :先行文終わり・後続文始め。

(択一選択を優先するが、言い回しで両選択も許される場合もある)

・主部要素-体言:T①連用形/T②連体形/T③終止形、

・述部要素-用言:Y①連用形/Y②連体形/Y③終止形、

・主部補語-体言:S①連用形/S②連体形/S③終止形で記号化。_

(四品詞三形:T/S-名詞名容詞、Y-動詞形容詞の活用形を総称する。

それ以外の自立語品詞はすべて主部要素のT'/S'記号化としてもよい。

・〜にT’①おいてY’①、〜とS'①いうY'②、しかしT’①+ですねT’①、

〜とS'①考えてY’①よいY③)

 

(2)基本構文型を整理して表形式(RPN逆ポーランド記法をスタック積込式)で考察してみよう。

主部要素スタックと述部スタックを並列化して構文構造を眺めてみる。

日本語の基本構文型1:応答文形式(選択演算式)

基本構文型1:T①(T②/Y②)T①-Y①/-Y②…S①(S②/Y②)[S①-S③/S①-Y③]. (応答文)
  主部要素 述部要素 :基本構文型1をRPNスタック表記で示す
先行文

T①[T②

/-Y②]↙  体言:T①連用形,T②連体形,T③終止形。
↘T① [-Y①/-Y②]…↙  体言補語:S①連用形,S②連体形,S③終止形
     用言:Y①連用形,Y②連体形,Y③終止形。
後続文 ↘…S①[S② /-Y②]↙  /:分岐選択,択一選択(順に両選択もあり)

↘[S①-S③

。(/↙)  (名詞文)  [/]:選択範囲、↙,↘:スタック渡し受け、
↘/S① -Y③]。 (用言文)  …↙,↘…:先行/後続スタック渡し受け。

・このように主部/述部を(順番に)区分けし発話しているのだと判ります。

 注意:後続文が名詞文・補語文で終わる部分:S③終止形には、周到で掘り下げた学習が必要です。

(名詞単語=Mで表すと)

・名詞文S③終止形=M[+]de[×]ar[-]u=M[+]d(e[×])a(r[-]u)=M[+]da、

M[+]である/M[+]だ、M[+]de[×]ar[i]mas[-]u=M[+]de([×]ar[i]ma)s[-]u=

M[+]des[-]u、M[+]であります/M[+]です、など[×]縮約記号で表す膠着が

働いてたくさんの変化形が生成されています。

・助詞[+]助動詞:で[+]ar[-]u なら、Mが[+]ar[-]uなどと同様にS①-Y③の用言文と解釈できますが…「である」は付属語です。

・助詞[×]接辞語幹[/]接辞語幹:d(e[×])a(r[-]u) /=da /de([×]ar[i]ma)s[-]u /=des[-]u /de[×]gozar[0i=N](ma)s[-]u /=degozaNs[-]u,などは[×]縮約膠着を経て簡略表現された名詞③終止形の百面相なのです。

・この百面相の③終止形部分を「判定詞(断定詞)」と呼びます。

・判定詞は、述語的な終止機能を果たし、構文の「肯定/否定」に関与しますが、それ以外は「述語律なし」です。

(M③判定詞=M③体言止め、でも意味は変わりません。つまり、M③が「述語律」を持ち、+判定詞は付属して文の終止役を果たすだけです)

 

(3)判定詞を考察する:<名詞文=補語③終止形=補語+判定詞>

 =自立語[+]付属語判定詞=自立語[+]de[×]接辞語幹[/]接辞語幹…

・付属語判定詞は付属語膠着ですから独立した文節と認めないのが国文法です。実態は各種の自立語に付属して判定詞(肯定/否定/推量)機能を付加する使い方もあります。

・動詞に判定詞がつく:→行くY②連体/③終止/③’不定形[+]のS③+です。

・形容詞に判定詞がつく::<うれしいY②/③/③’[+](の)S③+です。

(用言文に判定詞が付属しても「述語律」は用言にあります)

・名詞名容詞に判定詞がつく:=|駅長/:|はず/:|予定/;|そう/:|元気[+](なの)③+です。

(体言補語③終止形は補語が「述語律」を発揮します。判定詞には述語律を想定しません)

・主要自立語四品詞:名詞・名容詞・動詞・形容詞に対して「述語律」を想定しますが、その他自立語には述語律を想定しません。

(その他自立語に判定詞がつく:(しかし/まあ/その/少し/つまり)[+]です③ね、ことがありますが、どちらにも「述語律」を想定しません)

 

・用言Yの②連体修飾/③終止/③’不定形で文を終結せずに、形式名詞:の、普通名詞:措定・言い換え・当てはめ・事由:|(はず/予定/計画/親切/…などの名詞)[+]ですを付属させる使い方があります。

この使い方が②連体修飾の被修飾語:連体底を名詞文で受ける構文となります。重要な構文です。

 

 ここでお詫びです。「原稿」の最終段階で気づきました。

・このブログでは、今まで名詞③終止形の「述語律」表記を

否:「成果」:|です。などと迷記していました。が、

正:「:|成果」+です。と表記すべきだと気づきました。

・自立語の補語に「述語律」があり、判定詞には「述語律」がないのですから。

・動詞、形容詞もそれ自身が自立語としての「述語律」を持つので、述語の前に述語律記号を付ける原則でした。

・補語もそれに従うべきだと気づいたのです。(文法則にできます)

 

つづく。 付属語の活用/演習のすすめへ

 

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