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2025/06/08

「日本語の基本構文型」再入門(3)

「日本語の基本構文型」再入門(3)


・連載初回記事の末尾に述べたように、補語述語文:S③終止形=S[+]判定詞などに対しての文法解釈は一筋縄ではいきません。構文相の認識だけでは文意解釈を補強できないことが分かります。

=これを解決するには、(汎用性を考慮した文法規律として、)
【構文の意味構造】:先行:質問・前提文…後続:回答・応答文、の複文形式構造、
【構文相の規律性】:【主部律】:主客対象の相互規律関係…【述語律】:主客対象に対する描写規律、
この【2項を文法化する】ことが必須条件になります。


 特に「人魚構文」などの解釈問題を起こす【補語名詞文】については、述語・述語律の概念が充分な浸透を果たしていません。正直に言うと私自身の述語律の認識は100%だが、述語形式の記号化には70%程度です。今回は述語記号化に一歩進めて100%を目指したい。(名詞文の述語概念を明示するため、述語要素スタックに積み込むのが最適か)

 


主部/述部スタック表記例:


2025/06/06

 

主部要素スタック


述語要素スタック


【述語】に注釈付記


1-


「太郎は「大阪に


【→行く【「予定」+です。】


D②M③:|補語述語文


1-


即答文……「太郎は


【:|「予定」+です。】=
=【「予定」に(決め)てます。】


M③=
=M①(D①)判定詞③


2-


「日本人は「正月を


【→祝う【「習慣」+です。】


D②M③:|補語述語文


2-


即答文……「日本人は


【:|「習慣」+です。】=
=【「習慣」に(し)てます。】


M③=
=M①(D①)判定詞③






『雪国』……「国境の
↘「トンネルを
↘「と


【:>長い】↙(左次欄へ)
【→抜ける】…↙
【:|「雪国」+であった。】=
=【「雪国」に(入っ)てた。】


K②
D③
M③=
=M①(D①判定詞③)

       






・答


解説:「アミラーゼと
↘「酵素は①
「グルコースが①’
↘「デンプンを①
↘「グルコースから
↘「形が①’
↘「セルロースは」


問題:「セルロースは
何と形が違う?」

答え:……


【→いう】②↙

【→つながってできた】②↙
【→分解するが③’, :>同じ】②↙
【→できていても、】①’↙
【→違う】②↙
【→分解できない。】③


選択肢:①デンプン②アミラーゼ
 ③グルコース④酵素。

【:|「デンプン」+です。】③


新井紀子『AI vs. 教科
書が読めない子どもた
ち』:アミラーゼ問
題。

注:主スタックの-は/
-を①句=把握容易、
-が①’句=細部解説で
難しい、重要だが。





注:構文相:①連用、②連体、③終止、D:動詞、K:形容詞、M:名詞、My:名容詞。

 「新手法」では名詞述語文節を含め、すべての述語を「述語要素スタック」に積み込むことにしたい。
(名詞+判定詞=M①D①判定詞③の意味を内包する)


主部/述部スタック表記例:芥川龍之介『蜘蛛の糸』冒頭部分


2025/06/06



主部要素スタック


述語要素スタック


【述語】に注釈付記


1-


「ある日の


【:|「事」+で[×]ございます。】


M③:|補語の述語文。


2-




「お釈迦様は「極楽の
「蓮池の「ふちを
「独りで「ぶらぶら」




【→お歩きに[+]なっていらっ
しゃいました。】



D,M①〜+nar[0i=Q]te+ir[-]as[×]
ar[0i=I]mas[i/-]ta.③


3-


3’-




「池の中に
↘「蓮の花は「みんな
「玉のように」
↘「その「まん中に
↘「金色の芯からは
↘「匂いが
↘「あたりへ」


【→咲いている】↙(左次欄へ)

【:>まっ白で、】③’↙
【→ある】↙
【何とも→云えない【:>好い】↙
【:>絶間なく】↙
【→溢れております。】


D②連体形

M③,K③終止中断形
D②→
D②→K②:>
K①:>
D③終止形


4-



「極楽は「丁度


【;|朝なの+でございましょう。】


My②〜
+nano[+]de[×]goz-ar-
[0i=I]mas[y]ou.③

 スタック分析に慣れたなら、一行表記方式にして
・「池の中に【咲いている】「蓮の花は「みんな「玉のように」【まっ白で、③’】
 「その「真ん中に【ある】「金色の芯からは【何とも云えない【好い】「匂いが【絶間なく】「あたりへ」【溢れております。③】
…というように、
「主部括弧「主部括弧」と【述語括弧【述語括弧】で識別区分けすることで、スタック意識を反映させるのもよいでしょう。

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