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2025/11/21

新日本語述語文法ー再始動2

新日本語述語文法ー再始動2

・再始動の方針:(2025/8/〜/11/ ) つづき
 前回の「新手法の再始動1」で方針1、2を長考の末に解説しました。方針3は、さらに「抽象度が高い」考察になるでしょう。
 通常とは逆さまに「辞典巻末付録に載る助動詞一覧表:附属語」を俯瞰しながら構想しています。
・助動詞一覧表の助動詞は、第一義として「述語文節を生成する」接辞群であり、述語文節とは何かを腑に落とし込む必要があります。
・述語文節とは、「主張する事象/出来事/実体が、どうする/どうなる、どんな状態か/安全か、断定か/否定か/推定か/伝聞か、完了か/過去か、肯定意向か/否定意向か」という意識・心理判断を聞き手に向けて表出・報告する文節です。

・再始動の方針3:
3)助動詞の使い方には:3つの階層があります。
 まず、付録の助動詞一覧表を検証します。
通常より深く意識的に機能階層を明確にしておきます。
・態相、構文相、報告相、の3つに区分します。
(報告相は文字通り報告表明する機能であり、報告/連絡/相談の合成語:報連相ではありません)


①第1階層は、態相(動詞の態語幹を生成する接辞群):-e-、-ar-、-as-、の3つの接辞が動詞と連結します。(態相は動作やり取りの対向関係の明示に寄与するので、基本的には動詞活用だけに関与します)
・態相:態の三系四態(能動系D[-/r]u:能動態/可能態/結果態/受動態)、
(強制系D[-/s]as[-]u:強制態/強制可能態/強制結果態/強制受動態)、
(使役系D[-/s]as[-]e[r]u:使役態/使役可能態/使役結果態/使役受動態)、
態動詞システムは整然たる構造なのだと、新手法で提案してきました。
(古語時代には、-ay-:自然可能、-ak-:無律化、の態接辞も使われた:iw-ay-u[r]u;いわゆる、iw-ak-u:いわく。この接辞は[-/y],[-/k],の連結子音として[-/r],[-/s],と共に現代語の中でも潜在して活用されています )

②第2階層は、構文相:構文生成の順序を文節自体に目印を付ける役割の活用形で、①連用形/②連体形/③終止形の3種の活用群にしぼることを提案します。(それ以外の未然形/将然形/…/命令形は報告相階層です)
・主要4品詞:名詞/名容詞/形容詞/動詞、が構文相の文節活用形を作ります。(特に名詞は①連用形/②連体形では主部要素の機能ですが、名詞の③終止形になると述語文節:報告相として機能します)
・構文の基本構造を見つけ出すには、3つの構文相文節の並びを認識するのが早道です。

③第3階層は、報告相:文意判断を受け手に明示する述語文節群であり、この概念的区分を新たに設定することを提案してきました。(未完成でしたが)
・繰り返しになりますが、「述語文節とは何か」を腑に落とし込む必要があります。(述語文節とは、「主張する事象/出来事/実体が、どうする/どうなる、どんな状態か/安全か、その断定か/否定か/推定か/伝聞か、完了か/過去か、肯定意向か/否定意向か」という意識・心理判断を聞き手に表出・報告する文節です。構文の文章主体が表出する心理判断の場合もあるし、別人格:文章の記述者/発話者が唐突に自身の心理判断を表出してしまう場合もありえます。細心の注意が必要になります)

・再始動方針と「新手法」現状の到達成果の比較:
 「態相/構文相/報告相の「3つの階層」概念はどれだけの成果をあげたのか?各階層の現状を見ておこう。

【態相】:態の三系四態を提起した=現状の「五段/一段両方とも可能動詞を派生OKとの「世論動向を支持する根拠」を提示できた。

【構文相】:文章生成に関与する文節活用を①連用形/②連体形/③終止形の3つに絞って注目することを提起した=現状の「日本語口語での基本構文型を「一つの共通文型にして」提起できた。(対話の場の基本構文型=先行質問文−後続回答文=自問−自答文の形式が基本と想定できる)

【報告相】:報告相の接辞・助動詞も構文相活用形を持ちうるが、終止形しかない接辞もある。文末心情吐露の報告接辞なので終止形が似合います。報告相の概念は構文の読み手/聞き手に判断心情を報告することであり、構文構造にどんな関与をするかは、報告接辞の使い方(構文相活用)による=現状の「助動詞「3階層」の概念を提起するのは全くの少数派でしかありません。

つづく。
 次回は「助動詞を3階層に分けて分析する」先行研究を参考図書で調べた結果を記述します。

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