新日本語述語文法ー再始動6
新日本語述語文法ー再始動6
前回「新手法」の再始動5の導入まとめで、基礎的な【膠着方式:3種:[/],[+],[×]】と【構文相必須活用形:3種:連用/連体/終止】を必要最小限の範囲でそれらの表記法を開示しました。
本来なら江戸期や明治期の先行研究で公開されるべき考え方だったのではないかと悔やまれます。現代国語でも改善されていませんから、基礎部分であっても被害は甚大です。
【報告相とは】「新手法」が提起する助動詞活用の見方で区分すると、
国語辞書の巻末にある助動詞一覧表のうち、次の動詞態接辞を除いた残り全部が報告相助動詞類です。
・(除外)【動詞の態相接辞:態の[/]助動詞】=[-/r]e-:可能、[-/r]ar-:実現結果、[-/s]as-:強制、と+その組み合わせ:[-/r]ar[-]e-:受動、[-/s]as[-]e-:使役。(体言/用言の構文相①連用/②連体③終止も厳密には報告相ではありませんが、体言③終止形は構文相/報告相が同形・同義と考えます)
・【その他残り【報告相】とは、主に文末述語に付属し、【構文主体者/発話者】の判断状態(肯定/否定・意向/命令・完了/過去・回答/推定…)を【聞き手/読み手】に向けて表出する文節活用形です。
【報告相】は③終止形で使われることが多いのですが、報告相+報告相などの組み合わせのため、①連用形②連体形を持つものもあります。
【報告相の識別表記法】深い検討が未完ですが、仮表記法を提起する。
報告相付属語を一括して記号Hで示すこととします。(簡略例を示す)
・D+報告付属語H=D[/]H:D([a/-]na[k]0i、[-/y]ou、[i/-]mas[-]u、[i/-]mas[-]en、[0i=IQN]te/de、[-/r]u[+]n(i[×])ar[a]θ、[-/r]e/o、[i/-]ta[k]0i、[i/-]tag(e[×])ar[-]u、[-/r]u[+]rasi[k]0i、…)
・K+報告付属語H=K[k]H:K([k]u[-]na[k]0i、[k]ar[-]ou、[k]0i[+]des[-]u、[k]ar[0i=Q]ta、[k]0i[+]n(i[×])ar[a]θ、[+]g(e[×]ar[-]u、…)
・M/My+報告付属語H=M/My[+]H:M/My([+]dya[+]na[k]0i、[+]des[-]u、[+]de[+]goz-ar[0i=I]mas[-]u、[+]d(e[×])ar[0i=Q]ta、[+]n(i[×])ar[a]θ、[+]rasi[k]0i、…)
以上の報告相付属語Hの表記法は幾分強引なまとめ方を施しているが、
別途、何らかの補習説明を用意したい。
報告相の自立語D/K/M/My部分には、【重要な述語律】が内包されており、構文に対する意味内容を自立語が担っているので、報告相そのものは【聞き手/読み手】側への【構文の状態/前提・意向発出/構文形式仕上げの判断心情】を明示するための付言展開です。
・【報告相文節】:【自立語の【述語律】と【報告付属語Hの【判断表出の系統立て/優先順序立て】を合理的に整理できると文法の有効性が高まります。(【文節(=自立語+付属語)の定義】に則った文法の有効性)
文節部品の前者【自立語の述語律】の整理と公開はできたと思うが、これも定着を待つ必要がある。
文節部品後者の【報告付属語Hの【系統立て/優先順序立て】には多くの先行研究がありますが、【述語律との組み合わせ】で決定打になり得る文献図書に出会っていない。
現状では【構文相と報告相の切分け概念】も定着してない上に、【である/だ/です/ます/らしい/…付属語だけを【判定詞/断定詞】として解釈するという考えも根強く広がっている。
特に名詞文そのものを述語扱いすることに納得がいかないのかもしれない。自立語抜き【判定詞/断定詞】だけを分離し述語として解釈するのは、付属語が自立語扱いになってしまうので、反文法的なのです。
【日本語には、主語概念が不必要である】理由の根本は、名詞文が成立する用法があるからです。さらに同様に動詞文も形容詞文、名容詞文が日常的に成立します。主要四品詞の自立語はどれも述語の重要成分になりえるのです。
では【日本語の構文にはどんな概念が必要なのだろうか】、それが【新手法の再始動】で未完の報告相を探ることに繋がっています。
・体言文節:名詞/名容詞と、用言文節:動詞/形容詞とに区分けして、スタック形式記述するか、
主部要素:と述部要素とに区分けするスタック表現にするか、どちらが学習しやすいのだろうか?
…注釈付きで【体言スタック/用言スタック】対向形式が応用範囲が広いかもしれない。(【体言+報告相/用言+報告相】が【述語】になるのだ、という注釈付きで…体言留めの述語扱いにも備えたいし…)
つづく。次回【日本語文の作り方】のまとめ…

