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2026/02/01

新日本語述語文法ー再始動5

新日本語述語文法ー再始動5

 再度【日本語構文論】を段階的に構築するために如何に考察するべきかを明確にしておきたい。

・構文は文節活用の連続で成り立つ。「主部文節と述語文節が文法的な機能を果たしながら順番に並んでいる」その規則を明示することが肝要です。

 先行研究では、述語文節として「名詞文・形容動詞文、動詞文、形容詞文」などに注目して構文の分析を進めることが定着しています。
 しかし、構文全体として主部文節並びの中でも「名詞文・名容詞文、動詞文、形容詞文」要素が配置されて構文機能を発揮する、という視点に立つ研究が育ってこなかった。文節活用形の生成が三種類の膠着方式により、「体言Tの活用と「用言Yの活用」が区別して生成されることには、薄々気づいて説明されてはいますが、真芯をついた説明からは遠いものです。それ故に【構文のなかでは、体言T/用言Yともに文節活用形】として形が違っても、【①連用形、②連体形、③終止形】の共通・類似の構文相機能を果たすことを明示できないでいます。


【構文相】とは、「新手法」が提起する文節活用形の名称です。
・構文形成に限定した必須活用形を①連用形、②連体形、③終止形にしぼります。基本的には用言Yの連用形/連体形/終止形の概念と同様に、体言主部要素Tにも体言述語要素Sにも連用形/連体形/終止形の概念を適用します。終止形は一つの構文述語の終結を意味し、連用形は後続の述語文節への連携を託し、連体形は後続の体言T/Sへの直結を意味します。つまり、文章の骨組みを構成する必須活用形は呼び名どおり①連用形/②連体形/③終止形の3つです。

 構文実例:文節単位に構文相を想起する。
1)「象は(T①連用形)…鼻が(S①連用形) 長い(Y③終止形)。」通常解釈。(「象(の特徴)は…鼻が長い(ことです)。」
 意味的には、「象は(T①連文形?)…鼻が長い(S文③終止形?)」として解釈するのが分かりやすいが、「一足飛びに「連文形」を定義するのは、応用面では混乱を起こして収拾できないだろう。
 残念ながら、この形態での連文形や文終止形、関係詞形(前文掛かり形/前向き連体形)などは、日本語の安定的な構文相になり得ないだろう。

2)「僕は(T①連用形)…ウナギだ(S③述語終止形)。」通常解釈。
 意味的には、「僕は(T①連用形)(何が(S①連用形 注文したい(Y②連体形)のか(S③疑問文終止形)と、いうと(Y①連用形))…ウナギだ(S③回答語終止形)。」回答文解釈/自問自答文解釈/発話文脈解釈。
・この「僕は…ウナギだ」を【端折り構文】と解釈しないで、発話の場での通常表現と認める文脈解釈が重要です。
2’)「僕は(T①連用)…ウナギに(S①連用)します(Y③終止)。」や、

 「僕は(T①連用)…ウナギを(S①連用)注文します(Y③終止)。」なども通常解釈できますが、発話の場では、それらを(暗黙の合意で)自然に報告相「ウナギだ(S③回答語終止形」だけで返答する2)構文でやりとりされるのでしょう。基本構文には2)例文や、2’)例文を包含できるような柔軟性が必要です。
(名詞述語文③終止形は【構文相と報告相が】同形/同体/同義で使われることが多いのでしょう)


 再始動のまとめ:

【日本語の膠着性の度合い】
・動詞は、自立語の語幹(末尾音:子音/母音の別あり)に短い助動詞語幹:接辞(語頭音:母音/子音の別あり)が【屈折[/]膠着】して活用形を作ります。
 動詞D【屈折[/]膠着】の表記法:子音/子音、母音/母音の衝突を回避選択するため、[/]=挿入音素:[連結母音/無音]2種、[無音/連結子音]4種あり、接辞の前に選択して挿入・挟み込みます。
例:①連用形(中止形)D[i/-]θ=書きkak[i]θ、=起きoki[-]θ、=食べtabe[-]θ、②連体形D[-/r]u=書くkak[-]u、=起きるoki[r]u、=食べるtabe[r]u。

・形容詞は、自立語の語幹(末尾音:母音)に短い助動詞語幹:接辞(語頭音:母音/子音の別あり)が【屈折[/]膠着】して活用形を作ります。
 形容詞K【屈折[/]膠着】の表記法:K母音語幹[-/k]=K[k]、にほぼ固定。
例:①連用形K[k]u=うれしくuresi[k]u、=のぞましくnozomasi[k]u、
②連体形K[k]0i=K[-]i=うれしいuresi[-]i、=さむいsamu[-]i、
③完了連体形K[k]ar[0i=Q]ta=うれしかったuresi[k]a[T]ta、寒かったsamu[k]a[T]ta、(イ音便:消音便/促音便/撥音便/など、助動詞活用では多数現れます…)

・名詞・名容詞は、自立語単語に短い助詞が【複合[+]膠着】して①連用形、②連体形を生成したり、助詞のあとに短い接辞が後続して【縮約[×]接辞[/]接辞…】の膠着をして③終止形(報告相)、①連用形、②連体形を生成します。
 名詞M・名容詞My【複合[+]助詞[×]接辞[/]接辞+…】の表記法:

例:①連用形M[+](格助詞)が/に/を/で…/(係助詞)は/も/…、
②連体形M[+]の/…、②連体形My[+]n(i[×])a(ru)=My[×]な/…、
③終止形M/My[+]d(e[×])a(r[-]u)=[+]である/だ、[+]de([×]ar[i/-]ma)s[-]u=[+]であります/です、[+]de[×]wa[+]na[k]0i[+]des[-]u=[+]de[+θy0]wa=[+]dyaぢゃないです、[+]de[×]goz-ar[0i=I]mas[-]u/[×]goz-ar[0i=N](ma)s[-]u=でございます/でござんす。(名詞③終止形は報告相の側面があります。縮約[×]の範囲は各個恣意的な選択によります。発話者の心情吐露を含む意向表明を明示するのが報告相の所以です)


つづく:次回は、【報告相とは】、【日本語文の作り方】のまとめ…を予定。

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