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2026年3月

2026/03/31

主要見出し一覧表:

◇主要記事への案内状:
2025/11〜:新日本語述語文法ー再始動を始めます。
2025/03〜『日本語の述語文法』(2024/06)の再入門で報告相の完成を目指します。
2024/06〜:新著を上梓しました:発展版『日本語の述語文法』
2024/01〜:日本語の文章作文に役立つ「基本構文型」を汎用的に
一行形式で明示した「新手法連載」を(1)〜(7)で提案・解説してあります。
 文法のしくみを可視化できるように工夫を盛り込んであります。
(文法を扱う現場での実践演習の原点に「新手法」を試してほしいです)

年表:主要記事一覧:
webnote:態文法: ◆『日本語の述語文法〜「新手法」で学び取れる〜』(新著PR)

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webnote:日本語文法: ◆日本語動詞 態文法を再生する

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図表一覧:
◇→表:日本語作文技術基本法
 →表:動詞活用形の概念哲学態の「双対環、マトリクス」図
 →態・用言派生流れ図(完成版)

2026/03/23

掲示版:新日本語述語文法ー再始動シリーズ

掲示版:新日本語述語文法ー再始動シリーズ
 各回の記事内容をキーワードで紹介します。

<再始動−1>
 再始動の方針−1
 :構文とは=文節+文節+…。
 :文節とは=自立語[+3種の膠着法]付属語(助詞/助動詞)。

 再始動の方針−2
 :文節を作る3種の膠着法=[+]複合/[×]縮約/[ / ]屈折派生の3種。

<再始動−2>
 再始動の方針−3
 :助動詞の3階層の使い方
 =態相(動詞:態三系四態)/構文相(体言・用言)/報告相(体言・用言)、の3階層あり。
 :【構文相】とは=①連用形/②連体形/③終止形。
 :【報告相】とは=文末の心情吐露の報告接辞であり、肯定/否定、
 意向/確定、推定/伝聞、などを聞き手/読み手に明示する。
 :階層の優先順=(((動詞:態相)構文相)報告相)構文相:カッコが深い
 階層から浅い階層へと活用形がつづく。
 つまり態相も報告相も構文の骨組み要素として活用するためには構文相の付加が必須条件です。(階層の優先順:2026/03追記)

<再始動−3>
 先行研究では「助動詞の3階層使い分け概念」に対してどの程度の考察範囲にあるのか、調べてみた。(失敗例が多い)
 :研究例1:動詞文節を詳しく調べ過ぎて、汎用的構文形式への絞り込みができないでいる。構文相への階層化に失敗している状態。
 :研究例2:体言文であっても述語要素になれることは公開知。
 動詞形態は自/他の区別が分かりやすい反面、【自/他を完遂する動作により他/自、自発動詞/可能動詞、の双子が誕生する】ことに対する態相変化への理解が不完全であり、「人為が及ばない動作扱い」が定着してしまっている。江戸時代前後から始まった「可能動詞」を四段/一段両活用に認める「新しい世間知の文法」を未だに正式認定できていない。
 :研究全般:近世、助動詞活用形の已然形を止め仮定形としたことは大きな失敗です。已然形の概念が可能動詞につながる機序を見逃してしまったのです。(已然を仮定専用にしたが、已然が果たす可能動詞への重要な役割を見抜けなかった)
(「新手法」での解決法が、【助動詞の3階層使い分け】であり、若干の可能動詞について解説した。そのあと、構文相の作成例を解説した)
【(動詞の/形容詞の/名詞・名容詞の)構文相】
【名詞述語文節の述語律】指定律/措定律/推定律/伝聞律/…

<再始動ー4>
 【日本語構文論】、
 【日本語構文の論理】実例文:人魚構文、端折り文。
 【基本構文の構造】内容:問答文=問掛け文+応答文。
 【日本語基本構文型の構造】:問答文=先行文+後続文。
 [先行文=T①(T②/Y②)T①−Y①/Y②…
 [後続文=S①(S②/Y②)[S①−S③/S①−Y③]。]

<再始動ー5>
 【文節活用】、
 【構文相とは】:構文構造の必須活用形(連用/連体/終止)3つに絞る。
 【構文実例】、【再始動のまとめ】:
 体言/用言文節活用と膠着度合いを体得すること。

<再始動−6>
 【報告相とは】:聞き手/読み手に向けて構文内容の肯定/否定、確定/推定、類推/伝聞などの判定意見を表明する接辞です。
 【報告相の識別表記法】:包括してH記号で明示すると…、
 【報告相文節のスタック型記述法】:試案のみ、

<再始動−7>
 【日本語文の作り方】
 【基本構文型】:先行文…後続文。
  対話の場で汎用的に使える文型。
 【基本構文型の応用検証】
 検証1:文末の選択:S+H③/S①−Y+H③=回答述語文節。
 検証2:T①(前提文脈)…S+H③/S①−Y+H③(回答述語)。
 検証3:T①…S+なりH③なら、コプラ繋辞。T①…S+であるH③はもっと柔軟な回答報告詞なのです。
 検証4:T①~疑問詞:ないのか?…回答詞:はい(ないです)/いいえ(~です)。対話の場の疑問文脈を捻じ曲げないように回答詞を選びます。
 検証5:人魚構文は問答形式を連想させない文脈であり、先行文=実況動詞文…後続文=言い換え措定的報告名詞文、のような文脈文型です。

以上

2026/03/08

新日本語述語文法ー再始動7

新日本語述語文法ー再始動7

【日本語文の作り方】の「新手法」を考案し、公開してきました。
・【日本語の基本構文型】:まず、構造を明示します。
【日常対話文の基本構造を問答形式と見立て、文節を選択演算する形式の汎用的構文型】です。

・【T①(T②/Y②)T① -Y①/-Y②…S①(S②/Y②)[S①-S③/S①-Y③]】
(記号注: 先行文…後続文で構成、( )要否選択、/ 択一選択、[ ] 範囲整理、- 述語標識)

 【基本構文型】は、汎用的に対話の場で使える形式にするため、
・先行文:対話の質問記述で、状況や行動に対する疑問/条件/目標を提示します。
(あるいは、発話の場に提示された質問の前提条件などを明示します。聞き手・読み手に会話の発端文脈を説明するためです)
・後続文:対話の場でその質問への回答/判断を発する文脈です。
(回答/判定の明示文節は【述語文節】と解釈することが肝要です)

・例文:僕は(何を注文しようかな)?…[ウナギ(だな/にしよう)]。
=対話:僕は…[ウナギです/ウナギにします/ウナギを注文します/ウナギがいいね]。
(発話の現場では質問部分を省略して、[述語部分]だけを活用し、体言補語文/用言文のどちらかを選択して回答可能です。質問事項=何を注文するか?は会話の場では全員の脳内に刻み込まれた質問ですから、省略しても混乱とはなりません)

 ここで対話例文を検証視点で考察してみましょう。
【後続文=回答文/判定文】の【述語文節】は、基本構文型では
 …・・・[S①-S③/S①-Y③]の選択構造で設定してあります。

・[(僕はS①)-ウナギですS③]、後続文の体言述語文による回答、
 僕はT①…[-ウナギですS③]:先行文体言と後続文の体言補語述語文、
・[ウナギにS①-しますY③/ーをS①-注文しますY③/ーがS①-いいねY③]:後続文の体言補語と用言文による回答です。どの構造を選択しても【述語文節として【小さな文構造】を持ちます。

 【検証1】:体言補語文[-S③]、用言文[S①-Y③]はどちらも単なる文節でなく、【それ自体で小さな述語文構造:回答文を形成】しています。
【報告相接辞:報告相助動詞群:H】の概念と組み合わせて、目で見て分かるように明示すると、補語述語文節=S③終止形=S+H③終止形、用言述語文節=S①-Y③=S①-Y[/+]H③終止形、という文章構造を想定できます。
・ウナギ[で(ありま)す/にします/を注文します/がいいね]=同等の回答文だと理解できます。このウナギ例文を見たら、述語文に必須な要素は【ウナギ補語だ】ということが分かります。主語ではありません。

 【検証2】:僕はT①…[-ウナギですS③]:この文を一見すると、単文構造と解釈できますが、実際には「僕(がT①注文したいY②の)は…[-ウナギですS③]。」、つまり先行文+後続文=汎用的(自問自答的)な複文構造なのです。発話の場での質問テーマが設定できると、質問事項は全員周知ですから省略可能です。(先行文には、発話の文脈を聞き手/読み手に開示する役目があります。論理的・情緒的な前準備の説明役です)
・僕はT①…、のはT①は格助詞ではなく、係助詞:これの関係性を開示するための助詞であり、省略された質問事項を越えて直接後続文の[-ウナギですS③]に連結できます。(助詞:は=の提題事項は、文の境を越えて次の文章へも関係性をまたがせる表現にも使える:この文法通説に適合した「先行文…後続文」構造を採用しています)
・僕が(T①注文したいY②のは)…[-ウナギですS③]=僕がT①…[-ウナギですS③]と省略してしまうと、意味が強くなりすぎて、排他的に自分の注文関係性を強く言い張る文章になります。

 【検証3】:もちろん、「僕は…/ 僕が…」どちらの文章も自分の素性を[-ウナギです]と言っているわけではありませんし、場面に応じてどちらの文もきちんと使い分けられています。
・です/だ/である/…を断定詞/判断詞などと限定的に呼ぶのは止めましょう。西欧語の繋辞:コプラとは役割が違います。
 奈良・平安時代には繋辞:コプラは、にあり、なり=n(i[×])ar[i]θ=n-ar-i、が現れました。指定律のコプラ「なり」です。
「僕はT①…-ウナギなりS③」というなら、素性がウナギだという意味での発言になります。
しかし、室町時代にはすでに繋辞を止めて、述語応用が広い肯定詞:にてある、が使われはじめたそうです。
これで措定律の判定詞にも使えるようになった、と解釈できます。
・にて=ni[i/-]te=ni-te=で:その場/時/に(何か動作s[i/-])て=にてある==ni(s[i/-)te[×]ar[-]u===である=de[×]ar[-]u=に(し)てあると含意している。(で:動作を含意してる:に決めて/に従って/に則って/…)
「僕はT①…-ウナギですS③」=-ウナギにします/ウナギに決めました…などが「-ウナギです」の回答文に内包されているのです。
日本語の基本構文型を自問自答形式であると理解していれば、誤解釈の心配は不要でしょう。

 【検証4】:発話の場での文脈把握にも暗黙の法則がある、と思われる。
【基本構文型】が示唆する問答形式がその法則に適合しているのではないか。
・「花子はT① 何がT①-弾けるY③のか?…-ピアノS③です」
 (疑問詞:何が、回答詞:ピアノです。疑問詞は文の先頭ではない)
「花子は…ピアノがS①-弾けますY③」

・「君はT① ピアノがS①-疑問詞:弾けないのか?…-回答詞:はい/いいえ」
「(私は)…はい(、弾けません)」/「…いいえ(、少しだけ弾けます)」

日本語の応答方法は、先行問掛け文(文脈提示文)の疑問詞(弾けない)に矛盾しないように回答詞の肯定/否定を選択して応答します。
(先行文脈文を丁寧に保持するための応答方法なのです。聞き手の文脈理解を途中で捻じ曲げないための配慮です)

 【検証5】:いわゆる「人魚構文」という構造は、問答文形式を連想させない「先行:実況動詞文…後続:言い換え報告名詞文」であることが原因なのです。
・「太郎はT①大阪にT①−行くY②…予定S③です」=「太郎は…予定S③です」=「太郎は①…予定③に(決め)てあります」のように、予定を動作名詞・述語名詞らしく解釈するのが正解です。
・「首相はT①(米の輸入をT①認めるY②)…見込みS③です」=「首相は…見込みS③です」などの【…予定S③です/…見込みS③です】はまさに報告相文節であり、構文の主語とは直接の規律関係がありません。

第三者の発話による包括的な言い換え報告文節の可能性が高いのです。
報告相文節にはそういう仕掛けがあります。よく吟味して解釈する必要があります。

…完

 

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