カテゴリー「日本語文法」の366件の記事

2024/02/07

日本語の基本構文型(7)已然が構文相に登場する

日本語の基本構文型(7)已然が構文相に登場する

再掲 【日本語基本構文型1】 選択演算式応答文形式

【 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③]. 】

注:(   ):要否選択、/ :択一選択(または両選択)、[ - ]/[ - ]:選択範囲整理と

択一/(両選択)、… :先行文終わり・後続文始め。

(択一選択を優先するが、言い回しで両選択も許される場合もある)

・主部要素-体言:T①連用形/T②連体形/T③終止形、

・述部要素-用言:Y①連用形/Y②連体形/Y③終止形、

・主部補語-体言:S①連用形/S②連体形/S③終止形で記号化。_

 

(12)動詞の活用で重要な”完了状態”の表現に相当する”已然”が、構文相①連用/②連体/③終止の範囲外になってしまっては、基本構文型に手落ちがあるかと心配になる。
幸い近世になって、可能動詞の概念が発達したおかげで、可能動詞の①連用/②連体/③終止を繰り入れできるので、構文相でも”完了”状態を表現できることになりました。
 この結果、等価的に①連用/②連体/③終止/④完了(已然)の広い表現範囲が基本構文型1でも無理なく想定できるようになりました。
素晴らしいことです。

 

 とは言っても、全面的な安心完了をしないでください。

・日本語の正式文法は、この已然接辞-e-の意味を正しく説明しきれずに世紀を超えて混沌のままに対応策を立てられずいます。

・(4)回目の(7)態の三系四態で簡略的に述べたように、-e-は”已然の接辞”でもあり、動作完遂を表わす”態の接辞”でもあり、自動詞/他動詞交替接辞でもあります。見かけの役割が多く見えても、意味の真芯は一つであり、-e[r]uは”動作が/を完遂する”ことです。

 

 まず、自動詞/他動詞交替接辞について考察しよう。

・交替接辞には、-as-,  -ar-, -e-の接辞:態の接辞が機能を果たします。

例1:自他両用原動詞に-e[r]u…-ar[-]uの接辞対向(最多の対向形式)
決む:kim-e[r]u:他→自律…kim-ar[-]u;自→自律(結果を得る)
求む:motom-e[r]u:他→自律…motom-ar[-]u:自→自律(結果を得る)
あぐ:ag-e[r]u:他→自律…ag-ar[-]u:自→自律(結果を得る)
やすむ:yasum-e[r]u:他→自律…yasum-ar[-]u:自→自律(結果を得る)

例2:自他交替 -e[r]uを付けて交替させる両用?対向。
立つ:tat-u:自→自律…tat-e[r]u:(自↔互律可能/他→自律)
割る:war-u:他→自律…war-e[r]u:(他↔互律可能/自→自発)

 

(13)已然形を仮定法に使用するのは”無謀すぎる”

 現状の公式文法では、-e[r]uの用法に確定的な意味付けをできないでいます。
(にも関わらず、已然-e-を仮定法にも使い多重役割を暗黙理に与えています)

 まず、例2の-e[r]uは、交替せずに可能を表現し、また交替役なら自動詞から他動詞へ、他動詞から自動詞へ交差交替するのです。
交差的に働く接辞と分析すると沼から抜け出せません。抜け出せないまま可能と交差交替の三役を果たす接辞に対して、さらに仮定法を与え四役にしています。

・已然-e-は動作に取り掛かり、-e[r]e-なら動作完遂し実現できる描写相になります。-e[r]e[+]ba-:動作実現の仮定形は勢いがついて、-e[r]e[r]uと二重可能を誘発します。(意図がなくても態が進んでしまう危険があります)

㋐tat-e[r]u:(他→自律)…tate[r]-e[r]u:(他↔互律可能)OK。
(他動詞:建てるの可能態として現代では建てれる:OK派生です)

㋑自動詞tat-e[r]u:(自↔互律可能)…tat-e[r]-e[r]u:(立つの↑果律結果態)?
(自動詞:立てればが実現すると、論理的には「立てれる/立てれた」だが、
通常は「立つ/立った:tat[-]u/tat[0i=Q]ta=ta[Q]ta=ta[t]taの継続動詞の活用で済ませることが多い。
もし論理を貫くなら、立てれる/立てれた=立たる/立たった:tat[-]ar[-]u/tat[-]ar[0i=Q]ta=tata[t]taと表現することになるでしょう。
しかし立つは継続動詞なので、先史時代でも態変化を重ねないで、立つの結果態↑果律で表現したのです)

・つまり↔↔二重互律・二重可能態:-e[r]-e[r]uは、先史時代なら=-ar[-]u:↑果律・結果態で表わすことが正論になります。

・建てる、食べる→自律・動詞として最初から已然事象を含んでいる動詞に可能-e[r]uをつけるのは一重可能ですから正常派生として問題ありません。(建てれる、食べれる、見れる、来れる=正常可能派生です)

 

・ところが、書けれる、行けれる、読めれる、食べれれる=D[-/r]-e[r]-

e[r]u:は可能-e[r]-に可能-e[r]uが二重盛りされる現代形態であり、
先史時代には-e[r]の用法がまだまだ存在しなかったから、考えられもしなかった。

先史古語時代では、-e[r]e[r]uが描写する事象には、-ar[-]u:↑果律結果態で表現する通用文法があったのです。
つまり、D[-/r]ar[-]u=kak[-]ar,ik[-]ar-,yom[-]ar-,tabe[r]ar-を規則としたのです。(書かる、行かる、読まる、食べらる…)

 

(14)ある:-ar-は、やり遂げて:-e[r]-, 実現する:-e[r]-事象/状態のこと

 自他交替の例1に上げた”-e[r]-/-ar-”交替をよく見ると、この交替機序の認識方法が「ある=完遂して実現する事象/状態=動作結果」を端的に表現しているのだと感得できます。

(態の四態:原態ー可能態-e[r]ー結果態-ar-(-e[r]e[r])ー受動態:ar[-]e[r]u)

・決むー決める:kim[-]e[r]uー(決めれる:kim[-]e[r]e[r]u)=決まる:kim[-]ar

[-]uー決まれる:kim[-]ar[-]e[r]u。

・休むー休める:yasum[-]e[r]uー(休めれる:yasum[-]e[r]e[r]u)=休まる:yasum[-]ar[-]uー休まれる:yasum[-]ar[-]e[r]u。

・上ぐー上げる:ag[-]e[r]uー(上げれる:ag[-]e[r]e[r]u)=上がる:ag[-]ar[-]uー上がれる:ag[-]ar[-]e[r]u。

・つかむーつかめる:tukam[-]e[r]uー(つかめれる:tukam[-]e[r]e[r]u)=つかまる:tukam[-]ar[-]uーつかまれる:tukam[-]ar[-]e[r]u。

 可能態から結果態への態の進み方は、事象の遂行と連動しています。

また、結果態から受動態への態の進み方も事象結果の周囲への関与反応の広がりという受動状態に連動しています。

・休まる/上がる/つかまる:これらは単に自動詞交替した結果というより、自律・場合により受律の意図的な動作遂行を表わす動詞でもあります。自他交替で態も入れ替わります。ある:-ar-が内包する多様な意味はこういう機序によるのでしょう。
(残念ながら、-e[r]uの理解が不十分である現状では、-ar[-]uの理解にも届かない懸念があります。”ある”は人為の及ばぬ結果ではなく、尽力の結果で生まれる描写でもあるのです)

 

 以上、-e-/[-/r]e[-]ba,/-e[r]e[-]ba,/-e[r]-e[r]u, 仮定形を安易に使い回すと、態が進んでしまいます。だから、意識的に仮定形を変えます。

・仮定法=[+]なら、を使い、D[-/r]u[+]なら、K[k]0i[+]なら、M/My[+]なら、とすることを提案します。(なら、ばをつけない)

 

・流る/離るー流れる/離れるのように-e[r]uをつけると動態感覚が増してきます。

・書かす/読ます/任すー書かせる/読ませる/任せるなど強制態から強制可能態にすると、使役態とみなせます。
使役態は相手に”やらす”だけでなく、完遂できるように助言、手助けしての”やらせる動作”を想定しています。
現代では、任せれる:makas[-]e[r]-e[r]uは使役可能態の意図モードとして通用するし、
もちろん任せられる:makase[r]ar[-]e[r]u,と実績報告モードで表現することも並行してできます。

・書かせれる/任せれるは律他互律+互律(=律他互互律=使役互律=使役可能態)として通用し、
書かせらる/任せらるは律他互果律=使役果律として”態が進行”した状態も並行して通用する。

(先史時代は書かさる/任さる:強制果律(kak/mak)[-]as[-]ar[-]uのみで、as[-]e[r]-e[r]u表現が存在しなかった)

二重可能に相当する使役系の律他互互律の主客複合行動に対してだけ、二重可能が許容される現代の特例なのでしょう。

(→書かせる/→任せる=使役の→自律原動詞の語幹”D[-/s]as[-]e[r]”と見立てるから、これに可能をつけても二重可能ではありません)

 

 動詞が果たす「述語律」は態動詞としての規律力に対応した呼称ですから、まず態の変化や進行を敏感に感じとれるように学習する必要があります。-e[r]uは、すでに動作をしている/完遂することを目指した動詞です。完遂し完了した状態は態が進行したことになるのです。

 

 基本構文型の提案・概略説明はここで一区切りで(に-し-ま)す。

(「新文法「新手法」として原稿査読を進めます)



2024/02/06

日本語の基本文型型(6)名詞文の「述語律と「判定詞」

日本語の基本構文型(6)名詞文の「述語律と「判定詞」

再掲 【日本語基本構文型1】 選択演算式応答文形式

【 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③]. 】

注:(   ):要否選択、/ :択一選択(または両選択)、[ - ]/[ - ]:選択範囲整理と

択一/(両選択)、… :先行文終わり・後続文始め。

(択一選択を優先するが、言い回しで両選択も許される場合もある)

・主部要素-体言:T①連用形/T②連体形/T③終止形、

・述部要素-用言:Y①連用形/Y②連体形/Y③終止形、

・主部補語-体言:S①連用形/S②連体形/S③終止形で記号化。_

 

(10)名詞文の「述語律」=名詞・名容詞の「述語律」

 主部補語が内包する「述語律」は、活用形が”S③終止形”のときに発揮される。

前回に記述したように”自立語[#]構文相の活用膠着”で

・”補語も「述語律」を持ち”、構文相:[#]判定詞=[+]de[×]ar[-]u=で・ある=にて・ある=[+]ni[i/-]te[×]ar[-]u には「述語律」を見込まない。

(用言も自立語に「述語律」を割当て、構文相には「述語律」を見込まない)

 

 名詞・名容詞が持つ各個別の意味は辞書が教えてくれます。
それらの意味/用途を区分化して、文章中で果たす役割「述語律」を明示する文法的整理をしておきます。
大まかに3種:指定律・措定律・推量伝聞律に区分した。

・「述語律「律記号 (語例用途)」を並べて一覧しましょう。

1)「指定律(名付け律)「=| (固有名詞/役職名詞/分類名詞/呼称名詞…)」など、

「=| (固有名詞 [富士山/信濃川/個人名/…])、

「=| (役職名詞 [社長/理事/部長/幹事/…])、

「=| (分類名詞 [脊椎動物/トマト/肉類/…])、など名詞用途が分かりやすい。
(名前付けで関係付けする名称名詞なのであり、”主=補”同一の意味ではない)

 

2)「措定律(当てはめ律)「:| (事由名詞)/ :| (概念化名詞)/ :| (普通名詞)」の3用途。

「:| (事由名詞 [はず/わけ/つもり/ため/…])、(分かりやすい)

「:| (概念化名詞 [の/なの/こと/もの/…])、(日本人には形式名詞も分かりやすい)

「:| (普通名詞 [当てはめ措定名詞/連体底名詞/…])、(普通名詞は帰納結語の用途で使われ、
文脈依存性が高いので分かりにくいことがある)

 詳細は「判定詞の意味解析」の(11)節立てをして解釈の注意点・文法援用法を新規に提起します。

 

3)「推量伝聞律「;| (推量名詞)/ ;| (推量接辞)/ ;| (伝聞名詞)/ 」3用途。

「;| (推量名詞 [よう/そう/…])、

「;| (推量接辞 [らしい/べき/…])、

「;| (伝聞名詞 [そう/こう/どう/…])、(どれも用途は分かりやすい)

 

 名詞(補語)③終止形には、上記名詞単語に「判定詞」が連結する形態を想定します。
補語「述語律 =|/, :|, / ;|, 」のうち、「:| (普通名詞 [措定語])」の場合は、(名詞の意味用途が文脈依存することが多いので、
修飾句などが省略されると)一気に分かりにくくなります。これを解決するのも補語文の文法的責務です。

(11) 判定詞:で・ある=にて・ある=に(し)て・ある

 補語文のうち、「:|(普通名詞 [措定語/連体底/…])[+]判定詞」の形態は何気なく使っているが、文法的な説明には深慮の工夫が必要である。

・判定詞=[+]de[×]ar[-]u=で・ある=にて・ある=に(し)て・ある、これが”補語と判定詞”の根本的意味につながる形態なのだろう。

・”にて”ある=[+]ni[i/-]te[+]ar[-]u=[+]ni[×]s[i/-]te[+]ar[-]u=に(し)て・ある、先史、古代では、にて=に(し)て=で、が混在して使われる時期があったのではないか?

・現代でも、にて=[に-おい-て/に-対し-て/に-決め-て/に-なっ-て/に-関し-て/に-従っ-て/]…=汎用化:に(し)て=で、の形態で使い馴染んでいる。

・補語文=補語(帰結)+に(し)て・ある=帰結語-に(事象完結し)-て・ある(状態)…これを意味するだろうと分析しました。

・学校に:場所の明示、学校で/学校にて:学校に-おい-ての行動を示唆

することが多い。

つまり、「事象が完結し/定着し”補語”が示す状態・状況・結果」にあるのだ、と言明するのが ”補語文”のねらいなのだろう。

・「これは「:|お湯」+[で・ある/に-し-て・ある/に-沸かし-て・ある]。

(「水を→沸かして…「:|お湯」にして・ある)

・「太郎は…「:|予定」+[で・ある/に-し-て・ある/に-決め-て・ある]。

(「相手へ」→行くと決めて…「:|予定」にして・ある)

・「日本人は…「:|習慣」+[で・ある/に-し-て・ある/に-なっ-て・ある]。

(「正月を→祝うようになって…「:|習慣」にして・ある)

 

 上例で判るように、補語[:|お湯 /:|予定 /:|習慣]の単語としての用途分析をすると、
補語=「動作の「帰結状態を→明示する「:|名詞」+である。

つまり、”完遂行動+帰結語補語+結果状態”の意味内容が”帰結語・補語”に内包されている。
例文の応答文を(回答文+)即答文で確認すると、

・「太郎は(「大阪に→行く)…「:|予定」+です。ではなく、

「太郎は…(「大阪に←行く)「:|予定」+です。と、行くを不定詞扱いに、

・「日本人は(「正月を→祝う)…「:|習慣」+です。ではなく、

「日本人は…(「正月を←祝う)「:|習慣」+です。と、祝うを不定詞扱いにする感覚でよいだろう。

・「太郎は「(:|)予定で(「大阪に→/←行く…「:|の」+で)す。

・「日本人は「(:|)習慣で(「正月を→/←祝う…「:|の」+で)す。

(日本人は「動詞を自律→/受律←:不定詞的にどちらも」→使います)

(「人魚構文」と騒ぐより、「受律/不定詞」の文法化の提唱のほうが、はるかに日本人にも世界人にも役立つのではないか)

 

 もう一つの形式にも通じる即答文の解釈ができます。

補語=「疑問詞に対し「:|解答語を→明示する「:|名詞」+である。の用途もある。
疑問文脈が相互理解できていると”端折り”即答文が通用します。

・「僕は(「何?を→注文?)…「:|うなぎ」+で/(に-し-ま)す。

・「姉は(どこ?に→居る?)…「:|台所」+で(に-居-ま)す。

・「日本人は(「なぜ?正月を→祝う?)…「:|習慣」+で(に-なっ-てま)す。

・「太郎は(「なぜ?大阪に→行く?)…「:|予定」+で(に-決め-てま)す。

・「次の停車駅は(「どこ?に)…「:|石神井公園駅」+で(に-停まり-ま)す。

(帰結説明/経緯説明の疑問文脈に解答する場合に成立する形態です)

 

 命題文・包摂文の概念は「固有名/種類名/役名/…」を補語にした構文で、
「=| 指定律:名付け律」範囲の「述語律」構文に留まる。

・問答文・解答文の概念は「帰結語/経緯語/解答語/理由語/事由語/誘導語/…」などの普通名詞を補語にした構文で、
応答用途の「:| 措定律:当てはめ/言いくるめ/解決説明」で解答する規律を発揮します。

発話の場での「端折り解答文」は相互理解にまったく支障がないでしょう。

 普通名詞+判定詞の形式では、構文上の名詞用途が ”に-し-て・ある”に隠れてしまうが、
普通名詞の根源が動作事象名詞であるとまず解釈することが必須条件なのかもしれません。

(予定にする/習慣にする=予定する/習慣するよりも目標結果を明確に定めての動作完遂した状態を表現できる方法のようだ)

「人魚構文/人ウナギ文」と思う前に関連付随動作を思うとよい。
(”にしてある”を普通名詞が飲み込んでいるのだから、動作名詞の体言止めも一理ありか。
ar[-]=e[r]e[r]-の自律完遂力を内包してあるし、普通名詞部分が動作名詞の「述語律」を持ち、
汎用化した判定詞:”にしてある”には特定の述語律を想定しないのです)

つづく。 つぎは、動詞の已然が構文相に登場へ…




2024/02/05

日本語の基本構文型(5)品定め文・物語り文

日本語の基本構文型(5)品定め文・物語り文

再掲 【日本語基本構文型1】 選択演算式応答文形式

【 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③]. 】

注:(   ):要否選択、/ :択一選択(または両選択)、[ - ]/[ - ]:選択範囲整理と

択一/(両選択)、… :先行文終わり・後続文始め。

(択一選択を優先するが、言い回しで両選択も許される場合もある)

・主部要素-体言:T①連用形/T②連体形/T③終止形、

・述部要素-用言:Y①連用形/Y②連体形/Y③終止形、

・主部補語-体言:S①連用形/S②連体形/S③終止形で記号化。_

 

(8)品定め文/物語り文を識別する条件:

 構文が言わんとする真意を解釈するには何を手掛かりに判別したらよいのか。

基本的には少量の文章から「品定め文」なのか、「物語り文」なのか、を判別していくことからはじまるので、識別の全容を解説することはできないが、「手掛かりの「発見法」については、示唆しておきたい。

・「手掛かり」は単文の「主部+述部」、基本構文型の「先行文…後続文」のなかに探し出すことができます。

 原則的な識別には、述部の③終止形が用言か/体言かで見分けられる。

・述部要素:用言Y(動詞/形容詞)が③終止形で構文をしめくくる、と

 「物語り文」である可能性が高いのです。(…[S①-Y③].)

・主部要素:体言T/S(名詞/名容詞)が③終止形で構文をしめくくる、と

 「品定め文」である可能性が高いのです。(…[S①-S③].)

(主部要素が補語になって③終止形になると述語役も果たします)

・「物語り文の「末尾」に「補語要素③終止形」を連結して「状況説明文=品定め文」に転換させることもあります。

…[S①-Y③/②/①]+[S①-S③] =

:「大阪にS①→行くY②「:|のS③」+です。

:または…「予定でS①:>忙しいY②「:|はずS③」+だ。

 このように、述部③終止形が構文の意味に果たす役割は大きいです。

 

 もう一つ原則的な識別には、主部要素のT/S①連用形の「助詞の使い方」を見分けることで判断できます。

・主部要素:①連用形に、

 [+]は:(関)係助詞を使う構文は、「品定め文」である確率が高いです。

・主部要素:①連用形に、

  [+]が:格助詞を使う構文は、「物語り文」である確率が高いのです。

 

・主部要素:①連用形に、[+]は、[+]が、の両方が使われる場合、

 「品定め文①連用+「物語り文②連体+(品定め文③終止)」のように「入れ子型」になることが多いでしょう。

【基本構文型1】になぞらえながら分析してみましょう。

 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③].

=T①…S①-Y②-S③

:「象はT①…「鼻がS①:>長いY②「:|動物S③」+だ。

:「彼はT①…「財布がS①」↕盗まれたY②③「;|そうS③」+です。

=T①…S①-Y③

:「花子はT①…「ピアノがS①」↔弾けるY③。

 [+]は、[+]が:両方とも原意として、主語・主体を示す専用の助詞ではありません。

・[+]は:彼は/財布は/盗まれたのは/のように、主部要素のどれに注目して説明するのかを示す(関)係助詞です。

説明文に登場する人/物のどれに焦点光を当てるかを示す役割です。

動作主体ではなく、説明の前提条件に焦点光を当てて話し始める場合もあります。

 

・[+]が:(連体助詞、格助詞、接続助詞)のうち、[+]が①連用形:格助詞としての働きです。

:彼が/財布が/盗まれたのが/というと、焦点光を当てると同時に述語との結びつきを強調して”~[+]が”に引き当てるような効果でしょう。

:僕や君でなく”彼が”/カバンでなく”財布が”/失くしたのでなく”盗まれたのが”/…焦点光を当てた要素が排他的意図で主張される感じです。

:疑問文では”誰が”/”何が”/…盗まれたのか?に応答して”彼が”/”財布が”/…と排他的意図のもとに発話されます。

 

:[+]はの場合なら、”僕は”/”カバンは”/…関係ありません!と控えめな表現になります。

 ”[+]は要素”は選択的意図により発話されるが、対比的に見えても排他的意図を含まない。

:「僕はT①…「君がS①「:|好きS③」+だ。(”君がS①” 好きの根源③そのものなのだ、という意味です。好きの根源にあるのは君以外ないのだ、という排他的表現の意図が、”君[+]が”(に-潜在し-て=で)あります)

 

(9)「品定め要素」を確実に復習しておく

 原則的な「品定め文」の識別法は前述の通りですが、まずこれを整理しておきましょう。

 「品定め文」構造の条件:

・主部要素:”〜[+]は①連用形”…品定め文を誘導する。(T①は…)

・述部要素:体言(名詞/名容詞)③終止形…品定め文になる。(…-S③)

・述部要素:用言(動詞/形容詞)③終止形(②連体形変身)+体言③終止形が連結すると、品定め文になる。(T①-Y①/②/③…(S①)-S③)

(最後の体言③終止形が省略されることがあり、結果的に”主部[+]は”の誘導だけで品定めに決まる場合も多い)

 品定め要素として関与するのは、

・述語要素の体言”T③終止形”が補語”S③終止形”である。これが原則です。通常では主部要素であるのに、構文中で”補語③終止形”の役割を持つと、「述語律を発揮する」立場になるのです。

・「品定め要素」=補語③終止形=補語体言[+]判定詞(である/だ/です/)

(補語体言:補語であり、体言の性質に依存して「述語律:指定律/措定律/推量伝聞律の3種類」のどれかを内包すると規定する。判定詞には「述語律」を見込まない)

 

・用言:”自立語[(動詞語幹+態接辞)/(形容詞語幹)]+構文相”で活用し、

 自立語部分で「述語律」を発揮します。

・体言:”自立語[名詞単語・名容詞単語]+構文相”で活用しますから、

 同様に体言も自立語部分で「述語律」を発揮していると、解釈するのは合理的な考え方なのです。(特に、補語③文での「述語律」は大事です)

 

つづく。 次は、名詞文の「述語律と「判定詞」…へ。

2024/02/04

日本語の基本構文型(4)本旨構文・主部律・述語律

日本語の基本構文型(4)本旨構文・主部律・述語律

再掲 【日本語基本構文型1】 選択演算式応答文形式

【 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③]. 】

注:(   ):要否選択、/ :択一選択(または両選択)、[ - ]/[ - ]:選択範囲整理と

択一/(両選択)、… :先行文終わり・後続文始め。

(択一選択を優先するが、言い回しで両選択も許される場合もある)

・主部要素-体言:T①連用形/T②連体形/T③終止形、

・述部要素-用言:Y①連用形/Y②連体形/Y③終止形、

・主部補語-体言:S①連用形/S②連体形/S③終止形で記号化。_

 

(6)「本旨構文「主部律「述語律」とは

 【基本構文型1】は「本旨構文=主部要素+述語要素」を原点にした文章形式です。修飾句などのつかない”主部+述語”の骨組み構文を本旨構文だと想定します。

・「主部要素=「登場人・物」が 「述語要素=如何なる状況か/動作か」を表現するのが本旨構文の必須条件と考えます。

 「述語要素=如何なる状況か」を述べる文章は「品定め文」と呼び、

「述語要素=如何なる動作か」を述べる文章は「物語り文」と呼び分ける文法定義もあります。これも重要な識別視点です。

・文章に「登場する人・物=「主部要素」は、主体/客体/対象…など複数ありますが、すべてを登場させたり、毎回何度も登場させるのは煩雑になり不必要です。

 必要なときに登場させるだけで理解を妨げないかぎり自由に選択して文章を進めることが可能です。つまり「登場人・物」枠には「空枠」があっても「なにか「一枠」くらいに「主部要素」があるなら文章は成立する可能性が高いのです。成立するかどうかは「主部律「述語律」の規律関係によります。

(日本語は「主語必須主義でなく「主部あるなら主義」ですから、主語律でなく、「主部律」で規律します)

 

・【基本構文型1】は、先行の「主部要素に対して「前後に「修飾句が」付く場合の選択要素も見込んであり、同様に後続の「述語要素に対しても「前後に「修飾句が」付く場合の選択肢も見込んだ構造になっています。それでも文章の意味を把握するには「本旨構文の「骨組み構造を「脳内に」想像できる状態が望ましい。

 

・「主部律「述語律」

 「主部律」:「登場人・物=名詞的体言」=主/客/対象の相互規律の関係を「用途ごとの「(係)格助詞により明示すること」です。

・(係)格助詞=[+]は/が/を/で/に/と/…で主部相互の規律関係を明示するのです。

(新文法では、これと合わせて「述語律」を提起しました)

 「述語律」:原則、本旨構文は「一つの述語」で文章をまとめる上げる働きをします。

…動詞述語律:動詞語幹が持つ述語意味による規律力は動詞そのものに任せます。汎用的には[/]態接辞の膠着に対して「述語律」を設定し、

…"能動態" 自律・受律/"可能態" 互律/"結果態" (結)果律/"受動態" 果互律、の「四態「述語律」を基本に設定しました。

…”強制態” 律他自律(命じて他に服従的自律動作をやらす:[-/s]as[-]u)、

…”使役態” 律他互律(:[-/s]as[-]e[-]u:完遂に必要なら手助けする)、

 (”使役受動態” 使役果互律=律他互果互律(:[-/s]as[-]e[r]ar[-]e[r]u:使役完遂結果の関与者の誰彼に規律関係を示す:主/客/対象/他…に表現規律が及ぶ)のように、態接辞の機能による「述語律」を設定します。

 

・「述語律」の種類:

…動詞=態三系四態=3×4=12種類、

(態の律記号=能動四態(→,↔,↑,↕)、強制四態(・→,・↔,・↑,・↕)、

 使役四態( ;→, ;↔, ;↑, ;↕)、また四態一括記号(✜, ・✜, ;✜)を規定した)

(一括記号:上/下=原態/受動態、右/左=可能態/結果態の双対構造)

 

…形容詞=感情律/属性律/感属律の3種類、

(形容詞の律記号=体感的”感情律” :<, 発散的"属性律" :>, 評価的"感情属性律" :<>, 主/客の関わり方で規律を3種類に区分した)

 

…名詞/名容詞=指定律(名前付)/措定律(事由付け/当てはめ)/推量伝聞律の3種類、

(主部構文と補語述語との間の関係性/関係付けを規律します。

補語述語の律記号=固有名詞など ”指名律" =| ,

事由措定など ”措定律” :| ,(はず/つもり/わけ/ため/)、(の/こと/もの/とき/形式名詞、普通名詞も)

よう・そう・らしいなど "推量伝聞律" ;| 、 で示す)

を定義します。

 

・「律記号」の使い方:

 「述語の律記号」を使うのは、文章の解釈のために「主部要素と「述語の「規律関係を」説明する際の「概念の道具として」です。

例:「主部要素は「直列入れ子型カギカッコで」→括って→明示し、

…「述語は「律記号を」→付けて→明示します。

(律記号は自立語・述語文節の頭部に付けます)

・「門口で「大きな犬に」↕吠えられて…→びっくりした。

・「花子さんなら「ピアノが」↔弾けます。

・「源さんは「饅頭が」:<>こわい。

( :<「饅頭が」:>こわい、と感属律を分解する方法は便利なので、脳内暗算の技としてなら応用してもよいが、膠着法則を曲げるほどのことは避けておこう。 むしろ、:<>こわいの「述語律」が感情主体と属性主体の二項主部を規律する明確な標識だと考えるとよい)

・「この「問題は←解く…「のが「:|簡単」+です。

(問題は←解く:受律=無情物が動作を受けるだけの規律、不定詞を受ける解釈が可能。補語述語 ”:|簡単+です” は主部要素であり、かつ「述語律」を発揮します。

付属語である ”判定詞 +です” には述語律を見込んでいません)

・「コウモリは「=|鳥類」+でなく…「=|哺乳類」+です。

(類属名詞は用途として準固有名詞と見立てて、指定律扱いとする)

 

(7)態動詞の四態概念:(態の三系四態にたどり着く根源概念です)

・「書くから「書ける:可能態が→できて、「書けれる?:二重可能態=:|結果態’」+だが…「結果態は「書かる:が「:|正式形態」+です。

・「書かれる:は「受動態の「:|正式形態」です…が「書けれれる?::|三重可能態’は=受動態’もどき」+でもあります!?

(可能態は便利で、態の変化を反映します。しかし乱用にはご用心!)

(kak[-]e[r]動作完遂+e[r]実現?=kak[-]ar[-]u動作結果・結果態!

 kak[-]e[r]e[r]+e[r]u完遂実現結果が周りに影響する=つまり受動態’=

 kak[-]ar[-]e[r]u受動態!)

この「新文法の概念」を明確に記憶してください。 方便的な説明ではありますが、-e[r]-e[r]-e[r]-は-e-已然実現形であり、-e[r]-可能態であり、-ar-結果態であり、-ar[-]e[r]-受動態であり、-e[r]-が大活躍なのです。

 

 動詞が果たす「述語律」は態動詞としての規律力に対応した呼称ですから、態の変化を敏感に感じとれるように学習する必要があります。

「自律/受律、互律、果律、果互律」どれも主語専用の「述語律」ではなく、主部要素:主語主体と客語、対象とどれにも柔軟に関わります。

(つまり、動詞は主語だけに「述語律」を発揮するのではなく、主部要素の①連用形のどれに対しても「その述語律」を働かせるのです)

 

つづく。 品定め文・物語り文…などへ。

2024/02/03

日本語の基本構文型(3)付属語の活用

日本語の基本構文型(3)付属語の活用

再掲 【日本語基本構文型1】 選択演算式応答文形式

【 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③]. 】

注:(   ):要否選択、/ :択一選択(または両選択)、[ - ]/[ - ]:選択範囲整理と

択一/(両選択)、… :先行文終わり・後続文始め。

(択一選択を優先するが、言い回しで両選択も許される場合もある)

・主部要素-体言:T①連用形/T②連体形/T③終止形、

・述部要素-用言:Y①連用形/Y②連体形/Y③終止形、

・主部補語-体言:S①連用形/S②連体形/S③終止形で記号化。_

 

基本構文型1は応用範囲が広いです。

・もし問答構文を想定すると、「質問構文+「応答構文」の構造で基本構文型2も想定できますが、その場合も応答構文は基本構文型1(の後続文)と同型で済むはずです。

構文型1を習得できると応用力がつきます。

(4)付属語の活用について:

 文節の活用は付属語の膠着[#]で生起される。

・日本語の言葉の活用形式は「付属語の膠着[#]連結で実現する」という「深層の文法概念」が広く公開知識になるとよいのですが…

用言の活用:語幹固定[/]接辞語幹[/]接辞語幹…

体言の活用:単語固定[+]助詞([×]接辞語幹[/]接辞語幹…)

(付属語=助動詞(接辞)/助詞を使って、固定の語幹や単語に膠着させることで①連用形、②連体形、③終止形…その他すべてを生み出している)

・膠着[#]には3種類の方法があり、かつ文章生成に3種類の構文活用形①②③が必須要件だと勘案する基本概念を導入するなら、「用言は活用があり、体言は活用がない」などと区別する文法規則は不適当だと気づくはずです。

 自立語四品詞の活用範囲:(付属語が[#]膠着して活用形を作る)

・態相=態の三系四態(能動系/強制系/使役系,可能/結果/受動態)

 …動詞三系( - /[-/s]as /[-/s]as[-]e) 四態( - /[-/r]e /[-/r]ar /[-/r]ar[-]e)[-/r]u。

・動作相(然相)=未然/将然/正然/事然/係然/已然/命然

 …動詞(子音末/母音末)([a/-],[-/y]ou,[i/-],[-/r]u,[-/r]u,[-/r]e,[-/r]e(/y)o)

 …形容詞(シク/カリ)([k]u/[k]ar[a],- /[k]ar[-]ou,[k]u/[k]ar-,[k]0i/-,[k]0i/-,

 [k]ere/[k]ar[-]e,- /[k]ar[-]e。

・構文相=①連用/②連体/③終止

 …動詞①[i/-]-,①[0*i=IQN/-]te/de, ②[-/r]u-, ③[-/r]u、

 …形容詞①[k]u-,①[k]u[-]te,②[k]0i-, ③[k]0i、

 …名詞/名容詞①[+]は/が/を/に/で/と/…,②[+]の/な/なの,③[+]判定詞。

 

・継続相=て形①連用(イ音便に注意。次項で練習する)

 …動詞[0*i=IQN/-]te/de、…形容詞[k]u[-]te、

 …判定詞[+]de[×]ar[0i=Q]te, [+]d(e[×])a[Q]te/da[Q]te。

・打消し相 …動詞[a/-]na[k]0i、…形容詞[k]u[-]na[k]0i、

 …名詞[+]de[×]wa[+]na[k]0i。

 (de[×]wa=dya、[+]dya[+]na[k]0iも通用する)

・完了相=た形③終止(イ音便に注意。次項で練習する)

 …動詞[0*i=IQN/-]ta/da、…形容詞[k]ar[0i=Q]ta、

 …判定詞[+]de[×]ar[0i=Q]ta, [+]d(e[×])a[Q]ta/da[Q]ta。

・丁寧相=動作系[i/-]mas[-]u, 状態系[+]des[-]u、

 …動詞[i/-]mas[-]u, 打消し[i/-]mas[-]e[-]n([-]u)、

 …形容詞[k]0i[+]des[-]u, 打消し[k]u[-]na[k]0i[+]des[-]u、

 …名詞[+]des[-]u, 打消し[+]dya-na[k]0i[+]des[-]u。

 (des[-]e[-]n[-]u:”でせ”に意味なしですから通用しません)

 …判定詞:[+]de[×]ar[-]u /[+]de([×]ar[i]ma)s[-]u /[+]de[×]goz[-]ar-

 [0i=I]mas[-]u, /[+]de[×]gozar[0i=N](ma)s[-]u, 打消し~でござんせん。

 (gozar[0i=N](ma)s[-]e[-]n ござんせん:では丁寧でありません)

 

(5)イ音便の練習

 発話の際の唇/舌/口蓋の変形動作を軽快にするため、発音を簡略化します。
酒屋=sake[+0a]ya=sak
e[+0a]ya=sak-a-ya、小雨=ko[+s]ame=ko-s-ame

のように単純な[+]複合膠着の場合にも簡略音便のほうが明快で発音しやすいのです。
動詞活用のイ音便も平安時代から始まったようですから歴史が長いです。

 新文法で「ローマ字解析」する以上はイ音便を明快に記述したい。

・前音消音の記号 '0' zero記号。[k]0i=[k]'0'i=[-]i=i音を発音する。

(例:すいません、ごめんなさい。:sum[0i=I]mas[-]e[-]n, gomen+nas[-]ar[0i=I](mas[-]e)。)

・動詞①て形連用:原則は動詞語幹[ i/-]te の膠着であり、

 …動詞(-s,z/-母音末)[ i/-]te。例:( meiz-/makas-)[i]te, ( ne-/oki-)[-]te.

 ですが、それ以外の語幹末子音の場合、イ音便が働きます。

 …動詞(-k/-g)[0i=I]te/de。 例: kak[0i=I]te, oyog[0i=I]de=oyo[I]de.

 ( 例外 ik[0i=Q]te=i[Q]te=i-t-te.行って)

 …動詞(-r,t,w)[0i=Q]te。例:(ar-/tat-/utaw-)[0i=Q]te=(a-/ta-/uta-)[Q]te.

 …動詞(-b,n,m)[0i=N]de。 例:(asob-/yom-)[0i=N]de=(aso-/yo-)[N]de.

(イ音便記号の選択演算表記:[0*i=IQN/-]te/de:(-s,z)だけ音便なし。

 汎用記号としては難ありですから、個別使用時にご注意を。

 語幹末尾の-s,-zはそれだけ連音膠着で邪魔にならない音素なのか?

 [+]des[-/y]ou, [+]mas[-/y]ou は でそう/まそう ではなくて、でしょう

 /ましょう が選択されるので意味の明解さで常用化されるのだろう)

 

 演習でローマ字つづり+[#]膠着記号付きによる文章を作り出してみると、
日本語の活用が、用言も体言も付属語接辞や助詞との連結[#]膠着により実現されることを実感できます。
これは[#]膠着記号を選択演算式:汎用形式にしたことによる確実な効果です。

日本語を話しているときの瞬間瞬間に無意識にこの選択を不都合なくやり遂げられるのが、理想でしょう。

 

つづく。 本旨構文・主部律・述語律…などへ

 

2024/02/02

日本語基本構文型(2)選択演算式

日本語の基本構文型(2)選択演算式

再掲 【日本語基本構文型1】 選択演算式応答文形式

【 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③]. 】

注:(   ):要否選択、/ :択一選択(または両選択)、[ - ]/[ - ]:選択範囲整理と

択一/(両選択)、… :先行文終わり・後続文始め。

(択一選択を優先するが、言い回しで両選択も許される場合もある)

・主部要素-体言:T①連用形/T②連体形/T③終止形、

・述部要素-用言:Y①連用形/Y②連体形/Y③終止形、

・主部補語-体言:S①連用形/S②連体形/S③終止形で記号化。_

(四品詞三形:T/S-名詞名容詞、Y-動詞形容詞の活用形を総称する。

それ以外の自立語品詞はすべて主部要素のT'/S'記号化としてもよい。

・〜にT’①おいてY’①、〜とS'①いうY'②、しかしT’①+ですねT’①、

〜とS'①考えてY’①よいY③)

 

(2)基本構文型を整理して表形式(RPN逆ポーランド記法をスタック積込式)で考察してみよう。

主部要素スタックと述部スタックを並列化して構文構造を眺めてみる。

日本語の基本構文型1:応答文形式(選択演算式)

基本構文型1:T①(T②/Y②)T①-Y①/-Y②…S①(S②/Y②)[S①-S③/S①-Y③]. (応答文)
  主部要素 述部要素 :基本構文型1をRPNスタック表記で示す
先行文

T①[T②

/-Y②]↙  体言:T①連用形,T②連体形,T③終止形。
↘T① [-Y①/-Y②]…↙  体言補語:S①連用形,S②連体形,S③終止形
     用言:Y①連用形,Y②連体形,Y③終止形。
後続文 ↘…S①[S② /-Y②]↙  /:分岐選択,択一選択(順に両選択もあり)

↘[S①-S③

。(/↙)  (名詞文)  [/]:選択範囲、↙,↘:スタック渡し受け、
↘/S① -Y③]。 (用言文)  …↙,↘…:先行/後続スタック渡し受け。

・このように主部/述部を(順番に)区分けし発話しているのだと判ります。

 注意:後続文が名詞文・補語文で終わる部分:S③終止形には、周到で掘り下げた学習が必要です。

(名詞単語=Mで表すと)

・名詞文S③終止形=M[+]de[×]ar[-]u=M[+]d(e[×])a(r[-]u)=M[+]da、

M[+]である/M[+]だ、M[+]de[×]ar[i]mas[-]u=M[+]de([×]ar[i]ma)s[-]u=

M[+]des[-]u、M[+]であります/M[+]です、など[×]縮約記号で表す膠着が

働いてたくさんの変化形が生成されています。

・助詞[+]助動詞:で[+]ar[-]u なら、Mが[+]ar[-]uなどと同様にS①-Y③の用言文と解釈できますが…「である」は付属語です。

・助詞[×]接辞語幹[/]接辞語幹:d(e[×])a(r[-]u) /=da /de([×]ar[i]ma)s[-]u /=des[-]u /de[×]gozar[0i=N](ma)s[-]u /=degozaNs[-]u,などは[×]縮約膠着を経て簡略表現された名詞③終止形の百面相なのです。

・この百面相の③終止形部分を「判定詞(断定詞)」と呼びます。

・判定詞は、述語的な終止機能を果たし、構文の「肯定/否定」に関与しますが、それ以外は「述語律なし」です。

(M③判定詞=M③体言止め、でも意味は変わりません。つまり、M③が「述語律」を持ち、+判定詞は付属して文の終止役を果たすだけです)

 

(3)判定詞を考察する:<名詞文=補語③終止形=補語+判定詞>

 =自立語[+]付属語判定詞=自立語[+]de[×]接辞語幹[/]接辞語幹…

・付属語判定詞は付属語膠着ですから独立した文節と認めないのが国文法です。実態は各種の自立語に付属して判定詞(肯定/否定/推量)機能を付加する使い方もあります。

・動詞に判定詞がつく:→行くY②連体/③終止/③’不定形[+]のS③+です。

・形容詞に判定詞がつく::<うれしいY②/③/③’[+](の)S③+です。

(用言文に判定詞が付属しても「述語律」は用言にあります)

・名詞名容詞に判定詞がつく:=|駅長/:|はず/:|予定/;|そう/:|元気[+](なの)③+です。

(体言補語③終止形は補語が「述語律」を発揮します。判定詞には述語律を想定しません)

・主要自立語四品詞:名詞・名容詞・動詞・形容詞に対して「述語律」を想定しますが、その他自立語には述語律を想定しません。

(その他自立語に判定詞がつく:(しかし/まあ/その/少し/つまり)[+]です③ね、ことがありますが、どちらにも「述語律」を想定しません)

 

・用言Yの②連体修飾/③終止/③’不定形で文を終結せずに、形式名詞:の、普通名詞:措定・言い換え・当てはめ・事由:|(はず/予定/計画/親切/…などの名詞)[+]ですを付属させる使い方があります。

この使い方が②連体修飾の被修飾語:連体底を名詞文で受ける構文となります。重要な構文です。

 

 ここでお詫びです。「原稿」の最終段階で気づきました。

・このブログでは、今まで名詞③終止形の「述語律」表記を

否:「成果」:|です。などと迷記していました。が、

正:「:|成果」+です。と表記すべきだと気づきました。

・自立語の補語に「述語律」があり、判定詞には「述語律」がないのですから。

・動詞、形容詞もそれ自身が自立語としての「述語律」を持つので、述語の前に述語律記号を付ける原則でした。

・補語もそれに従うべきだと気づいたのです。(文法則にできます)

 

つづく。 付属語の活用/演習のすすめへ

 

2024/01/30

日本語基本構文型(1)提案

日本語の基本構文型(1)提案
 現在、日本語述語文法の「発展版」を準備中です。
その成果を少しブログにも反映させたいと思います。
「まず、大きな「:|成果」+です。
(1)基本構文型1:選択演算式応答文形式
 質問文脈に対応する応答文形式で、即答文/回答文/陳述文の3種をまとめて一行構造にした汎用一般形式の構文型です。
必要要素を取捨選択して思い通りの応答文が生成できます。
 選択演算式基本構文型の使い方の基本概念を前もって説明します。
・条件があります:3種類の応答形式を1行にまとめるので、構文型から答えに必要な要素を選択(不要な要素は消去)して自身が望む構文を作文する文法知識が求められます。
・条件の2番目は:徐々に新しい文法知識を吸収してほしいのですが、
まず最初に文の構成の一般的な文法常識を整理します。
文=文節+文節+文節…(文の構成概念)
文節=自立語節[#膠着強度]活用節[#]活用節…=①連用形/②連体形/③終止形の「3つ活用形=構文相」活用節を持って文節相互の切れ・続きを規制しあいます。
(文節の活用形を一般概念化。学校文法はここまで、この先は提案の新文法になります)
[#]記号は、膠着語の膠着強度:3種の膠着概念を記号化したものです。動詞D/形容詞Kの語幹による[密膠着]と、名詞M/名容詞My(形容動詞)の単語による[疎膠着]を区別しながらも[#疎密]の膠着概念ですべての自立語を文章の中で活用膠着させるのです。
(膠着3記号:[/]=派生、[+]=複合、[×]=縮約)
(試しに膠着を無視して、文節や単語ごとに「空白」を入れた文章を手渡すと、相手は「なんだ、脅迫文か!」といって怒り出すでしょう。また、ひらがなばかりのぶんしょうでもよみにくい)

[密膠着]=D語幹([a,i,/-]/[-/r,s,y,k])接辞語幹…[母音/-],[-/子音]挿入音素により母母子子の連続を回避する。
例:D[i/-]mas[-]u=書きますkak[i]mas[-]u,食べますtabe[-]mas[-]u.
・D[-/s]as[-]e[r]u=書かせるkak[-]as[-]e[r]u,食べさせるtabe[s]as-
[-]e[r]u.(D語幹:子音末/母音末語幹の区別に対応する手段です)

[密膠着]=K語幹[k]接辞語幹[/]接辞語幹…[-/k],[/]の2種を使う。
例:K[k]0i=暑いatu[k]0i,欲しいhosi[k]0i,(記号'0'=前音消音)
・K[k]u[-]te=早くてhaya[k]u[-]te,楽しくてtanosi[k]u[-]te
・K[k]ar[0i=Q]ta=暑-/楽し-かったatu-/tanosi-[k]ar[0i=Q]ta,
(K語幹:すべて母音末語幹。イ音便[0i=IQN/-]te/ta/de/da:
前音消音’I’残り/促音Q/撥音Nを一括表記する記号)

[疎膠着]=M/My単語[+]助詞([×]接辞語幹[/]接辞語幹…)
構文の中では名詞も①連用形②連体形③終止形の活用をする。
例:M/My単語[+]助詞=M[+](は/が/を/に/で/…):①連用形
・M[+](の/なの)/My[+](な/なの):②連体形
・M/My[+]d(e[×])a(r[-]u):+である/だ/で(ありま)す…③終止形

補語は主部要素であり、かつ③終止形では述語役も併せ持つ。
・補語③終止形になるM/My単語は名詞の種類用途による「述語役割」が重要で、大まかに3区分して覚えましょう。
・名詞述語役割=「述語律」:指定律 =|記号 名付け用途:=|固有名詞、類属名詞、役職名詞などで名付ける述語役。
・措定律 :|記号 ::|事由名詞(はず/つもり/ため/…):|形式名詞(の/こと/もの/とき/…):|普通名詞(当てはめ/言い換え/結論語/連体修飾底/…)
・推量・伝聞律 ;|記号:;|推量名詞(よう・そう);|推量接辞(らしい/べき);|伝聞名詞(そう/こう/どう/…)など、 補語名詞が「述語律」機能を果たします。つまり、補語役と述語役の二役、二刀流なのです。(これに後続付属する +である/+だ…は:③判定詞とも呼び、文の「肯定/否定」の役割以外は文の述語規律に関わらないのです)述語の述語律については後続回で追加説明します。
以上の新文法の基礎知識をもとにして日本語の基本構文型を提案する。
(記号説明:体言=T:名詞/名容詞、用言=Y:動詞/形容詞、他、体言(の役割)補語=S、を明示する。①=連用形、②=連体形、③=終止形を意味する)
・主部要素:T①連用形、T②連体形、T③終止形、
・主部補語要素:S①連用形、S②連体形、S③終止形、
・用言要素:Y①連用形、Y②連体形、Y③終止形、
俗に唄われる日本語の基本文型:
先行文「何がT①「何T①→してY①…後続文 [「:|何とS③」+やら/「何とS①」→するY③ ]。これに近い文型に結局落ち着くのです。

提案:【日本語基本構文型1】 選択演算式応答文形式
 【 T①(T②/Y②)T①-(Y①/Y②)…S①(S②/Y②)[S①-S③]/[S①-Y③]. 】
注:( ):要否選択、/ :択一選択(または両選択)、[ - ]/[ - ]:選択範囲整理と
択一/(両選択)、… :先行文終わり・後続文始め。
(択一選択を優先するが、言い回しで両選択も許される場合もある)

演習例1:ウナギ屋で:「ご注文は「:|何」+でしょうか?
・即答文「僕はT①…「:|ウナギS③ 」+です。(T①…S③)
・回答文「僕がT①→注文したいY②…「のはS①「:|ウナギS③」+です。
(T①-Y②…S①-S③)
・陳述文「僕はT①…「(:|)ウナギをS①」→注文しますY③。
 /「僕はT①…「(:|)ウナギにS①」→しますY③。(T①…S①-Y③)

演習例2:詳細な解説文
・「象はT①「鼻がT①「腕のT②「ようにT①→使えるY②…「くらいにS① :>長いY②「:|動物S③」+です。(T①,T①T②T①-Y②…S①Y②-S③.)

即席例1:「即答文はT①(「端折り文ともT①↕呼ばれY①…)「質問事項のT②「疑問詞・何にT①→対応するY②…「解答語だけをS①→返答するY②「:|形式S③」+です。(または)→返答しますY③。
(T①(T①-Y①…)T②T①-Y②…S①Y②-S③. /…S①-Y③.)

即席例2:「回答文はT①→問い掛けY②「述語内容をT①→反復してY①…「からS①「解答語をS①→返答するY②「:|形式S③」+です。
(T①-Y②T①-Y①…S①S①-Y②S③.)

即席例3:「陳述文はT①「解答語をT①→どうするY②…「のかS①」→陳述しますY③。
(T①T①-Y②…S①-Y③.) 

つづく。 選択演算式構文型/判定詞/…など順次解説します。

 

 

2021/05/09

述語律を記号で表す-3

述語律を記号で表す-3
2021年5月9日(日)
 名詞文は「名詞+判定詞」と解析しました。その名詞部分は「構文
主部に属する補語成分である」と分析したので、「述語律」の仕上げ
として対極にある「主部律(主語律より広義)記号」を規定しよう。
・西欧語の「主語律」は日本語には不向きな法則であり、日本語には
 もっと広い範囲の「主部律」がよいと思う。
 
<「主部律」の記号化>
・「主部律」=「主題「主語「客語「対象「補語「など、」の登場人
 ・物の相互関係を規律する文法則を意味するもので、記号は上記の
 ように、直列入れ子型のカギ括弧で主部範囲を表す方法です。
(うまく直列入れ子型カギ括弧を使える手順が規律です)
注:2023/11/11修正記入:名詞文の律記号の配置は補語体言の前にです。
例:「この問題を→解く「+ のは」 : > たやすい「(:|の)」+です。:
・「太郎は「明日「大阪に→行く「:|予定」+です。:
・「太郎は「明日「大阪に→行く「予定が「:|変更」+です。:
・「太郎は「明日「大阪に→行く「+予定に「:|復活」+です。:
「この問題を→解く「+コト」、「太郎が大阪に→行く「+コト」の
コト事象に対して「措定律」を利かせた「+のは」、「+予定」が当
てはめられ、「事象文「+措定名詞」が天秤の両側で平衡するような
名詞概念になります。
例:「国境の長いトンネルを」→抜けると、「(そこは)+:|雪国」+であ
 った。:小説「雪国」冒頭文。
 抜けるの「述語律」は「主部:国境の長いトンネル:場所情報」が
 あるので意味を果たすことができる。つづく名詞文は(そこは)省略
 を含む「:|雪国」措定でしょう。
例:「女は↕なぐられた「男に」→復讐した。:正順文ではあるが、
 意味が揺らぐ。「女は「男に」↕なぐられて→復讐した、因果順。
・「女は→なぐった*「男に」→復讐した。:逆順文。「男が」→な
 ぐった場合なら、「女は「男が→なぐった「+ので」→復讐した、
 と正順文、因果順、にして発話するのがよいだろう。
 
 このように主客が対等な人間どうしの場合には、「主部1+述部1+
主部2」正順か、「主部1+述部2+主部2」逆順かが解釈に大きく影響
する。一方、主客が人間対無情物の場合には状況が変わる。
例:「昨日→買った「本は」もう一気に→読んだ。:「本」に対して
 買ったも読んだも「受律」を働かせた人間側の動作です。
 (買われた本とか、読まれた本とか言いません)
・「この記事の原稿は「2日前に」→書いた「:|もの」+です。:
 (記者の発話なら、書かれたものと言わず、書いたもの=「受律」
  を働かせて言うのが普通です) 
 事象文では「原稿が「2日前に」→書かれた「+コト」と客観的な
 表現となりうるが、記者本人ならば「原稿を「2日前に」→書いた
 「+コト」が「主部律」「述語律」に適合するからです。
_。

 

2021/02/14

述語律を記号で表す-2

  • 述語律を記号で表す-2
    2021年2月14日(日)
     名詞文述語のはたらきを「3種類の述語律」で明らかにしましたが、
    名詞述語の構造、構成については明確な文法が利いていない実態が見
    えています。また、判定詞「です、だ」などは助動詞として独立的に
    使用する傾向もあります。これにも文法が明確でありません。
    <判定詞の性質>
     新手法でも意図的に3つの述語律に共通して多種判定詞を付属させ
    ています。共通した文法則があると感じるからです。独立させるにも
    文法則をしっかり定めてからのことにすべきです。
    判定詞は付属語であり独立文節の成立条件に適合しないので、付属語
    の定義に適合させる必要があります。
    1)判定詞は「助詞始まりの助動詞連結」ですから「先行語句が名詞
     もしくは名詞相当語句である」のが自然な膠着規則になります。
    2)「指定律:名付けする規律」では先行名詞が固有名詞、普通名詞、
     抽象名詞などに限定されるし、「推量・伝聞律」では「そう、よう、
     らしい」など限定的な形式名詞が使われるから、問題は生じないだ
     ろう。
    3)「措定律:当てはめ規律」では判定詞が付属する先行名詞、名詞相
     当語句が構文主部に補語として「当てはめられる」ことで構文の意味
     を確定させて報告文形式で判定表明します。
  • 注:2023/11/11 修正記入:名詞の律記号は補語述語の先頭に置きます。
    例1:この問題を→解く + のは : > たやすい(:|の)+です:形容詞文当て。
    例2:この問題を→解く + のは :| 簡単(なの)+です:先行名容詞。
    例3:この問題を→解く + 鍵は  最初の :|補助線+です:先行普通名詞。
    例4:これで問題が↔解ける :|の+です:動詞文当て形式名詞。
    例5:これが問題を→解く :|鍵 +です:連体当て普通名詞。
    例6:明日大阪に→行く:|予定 +です:連体当て普通名詞。
    例7:僕は :|うなぎ+だ:注文選びの当てはめ法、先行普通名詞。
    例8:あっしも うなぎを→頼みます( :|の)+ぢゃ:先行動詞文当て。
    例9:太郎と二郎と三郎が :|うなぎ+です:先行普通名詞。
    例10::|春雨+ぢゃ、→濡れて→参ろう:カラ当て普通名詞。
     
    「措定律:当てはめ律」は「甲は乙と何らかの関係性がある」と表現
    する判定法です。「当てはめ」文脈では「関係性」が潜在するので、
    発話の状況が限定されるなら、「僕」と「うなぎ」の名詞項目だけで
    関係性の説明になりますから判断表現できます。
    これが「指定律:名付け律」の「甲は乙と等価、同等である」の表現
    とは大きく異なります。両者の文型は似ていますが、関係性の裏付け
    を成す言明が有るかないかが識別要素です。この違いを明確に文法則
    に載せるべきです。
     
     判定詞だけ独立させる使い方は「事象報告型構文の結句」という
    用法になるが、「補述構文」のほうが広い応用範囲を想定できる。
    多様な判定詞を統合し続ける文法則としても「補述構文」が論理的
    です。日本語では主語だけでなく、主題も補語もあってもなくても
    「意味の関係性」と「述語律」に支えられて会話が成り立つ傾向が
    あります。
    _

 

2021/02/06

述語律を記号で表す-1

述語律を記号で表す-1
2021年2月6日(土)
 動詞述語のはたらきを態動詞のはたらきで説明してきました。
態の接辞:-ar-, -as-, -e-, を派生させて、「態の三系四態」ができます。
態動詞の数=3✕4=12通りの述語律が働きます。
「態」:「述語律」:「律記号」を一覧表示すると、
1)能動系・基本四態
①能動態:D[-/r]u:「自律/受律」動作:「→」
②可能態:D[-/r]e[r]u:「互律」:「 ↔ 」
③結果態:D[-/r]ar[-]u:「果律」:「↑」
④受動態:D[-/r]ar[-]e[r]u:「果互律」:「 ↕ 」
2)強制系四態:「・」+基本四態
⑤強制態:D[-/s]as[-]u:「律他」:「・→」
⑥強制可能態:D[-/s]as[-]e[r]u:「律他互律」:「・↔ 」
⑦強制結果態:D[-/s]as[-]ar[-]u:「律他果律」:「・↑」
⑧強制受動態:D[-/s]as[-]ar[-]e[r]u:「律他果互律」:「・↕」
3)使役系四態:「;」+基本四態
⑨使役態:D[-/s]as[-]e[r]u:「律他互律」:「;→ 」(=⑥「・↔ 」)
⑩使役可能態:D[-/s]as[-]e[r]e[r]u:「使役互律」:「;↔ 」
⑪使役結果態:D[-/s]as[-]e[r]ar[-]u:「使役果律」:「;↑」
⑫使役受動態:D[-/s]as[-]e[r]ar[-]e[r]u:「使役果互律」: 「;↕」
以上が動詞述語の「律記号」です。
例:昨日→買った+本は一気に→読んで→しまった:本は動作を受け
 るだけ、買った、読んだは「受律」として本と規制関係にある。
(連体修飾を受ける体言を「+体言」で識別する)
 
 次に形容詞述語の「律記号」を決める必要があります。
形容詞は一般形式で表記すると、形容詞語幹:K、挿入音素:[k]、を
使って、終止形:K[k]0i が表せます。述語律は2+1=3通り。
4)形容詞述語の「述語律」:「律記号」
①「感情律」:K[k]0i:「 :< 」実体が感情誘発させる規律。
②「属性律」:K[k]0i:「 :> 」実体の属性が示す規律。
③「感情属性律」:K[k]0i:「 :<> 」実体の属性と感情誘発の規律。
例:源さんは饅頭が :<> こわい:源さん=怖さを感じる、饅頭=怖い。
例:私はこの工具が :> 危ないと→思う:私=思う、工具=危ない。
 
 つぎに名詞・名容詞述語の「律記号」を決める。
名詞・名容詞の述語は一般形式で表記すると、名詞・名容詞単語:
M,My、複合膠着:[+]、(判定詞=)助詞[x]接辞語幹[ / ]接辞語幹・・・
を使って、M,My [+] 助詞 [X] 接辞語幹 [ / ]接辞語幹・・・で生成でき
る。新手法として提起する重要な点は、M、Myの単語部分は構文の
主部成分に加えて、後半の判定詞=助詞 [X] 接辞語幹 [ / ]接辞語幹、
が述部に相当することである。判定詞の述語律は3通り。
5)判定詞述語の「述語律」:「律記号」
①「指定律」:d(e[x])a(r[-]u), de([x]ar[i]ma)s[-]u, :「 = | 」
 M=固有名詞、普通名詞、などに判定詞を付加する。
②「措定律」:d(e[x])a(r[-]u), de([x]ar[i]ma)s[-]u, :「 : | 」
 連体節+no, +M(普通名詞、形式名詞),+My+na[+]no, +no, の主部に
 後続して付属する。
③「推量・伝聞律」: d(e[x])a(r[-]u), de([x]ar[i]ma)s[-]u, :「 ; | 」
 終止節、M(形式名詞、よう、そう)、らしい、の主部に後続して
 付属する。
(注:2023/11/11 修正追記:「律記号」は補語体言の前に置く)
例:これは =| ペン +です。あれが=|富士山 +だね。
例:太郎は明日大阪に→行く:|予定 +です。
例:太郎は明日大阪に→行く+(のが) :|予定(なの) +です。
例:太郎は明日大阪に→行く;|そう +です。
例:この問題は→解く+ のが :| 簡単(なの) +です。
例:本は→座って→読む+(のが) :| 規則 +です。
 
 名詞述語の構造を再確認しておくと、
・+ 名詞類(固有名詞、普通名詞、形式名詞、名容詞、の、なの、
 らしい、よう、そう、はず、つもり、など構文主部に入る)+判定詞
 ( である、だ、であります、です、でございます、ではありません、
 でない、ぢゃない、ぢゃありません、ぢゃんか、など構文述部を構
 成する ) のように配置されます。
例文に示すように、名詞類述語の構成はその前半が主部要素に含まれ
て、後半が判定詞に相当し、それで主部構成を成否判定する。
逆に言うと判定詞「です類」がなくても文章の構造(登場人物の勢揃
い)設定は済んでることになります。問題は文法的に確立できていな
いことです。言語学者も学校文法の範囲に縛られていると、突飛な
解釈法を持ち出すことがあります。
例:太郎は明日大阪に行く予定です:「太郎は予定です」文型にしか
 解釈しないで、文の前半は動詞文、後半が名詞文の構造:人魚構文
 と名付けて世界の言語に類例を調べる大規模な研究をした人がいる
 ほどです。たしかに世界では20言語ほど人魚構文に類似する文型
 があるそうで、東南アジア地域に多いことが分かったそうです。
問題は人魚構文「太郎は予定です」の解釈方法の適否です。
新述語文法の新解釈では、「律記号」入り例文の通り
「半人半魚の構造が構文全体で起きるのではない」、
「名詞類述語の構造は前半の名詞類が主部所属の補語であり、
 後半の判定詞が述部所属の述語なのである」と解釈します。
つまり、「半補半述構文」=「補述構文」形式なのです。
つづく

 

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