新日本語述語文法ー再始動7
新日本語述語文法ー再始動7
【日本語文の作り方】の「新手法」を考案し、公開してきました。
・【日本語の基本構文型】:まず、構造を明示します。
【日常対話文の基本構造を問答形式と見立て、文節を選択演算する形式の汎用的構文型】です。
・【T①(T②/Y②)T① -Y①/-Y②…S①(S②/Y②)[S①-S③/S①-Y③]】
(記号注: 先行文…後続文で構成、( )要否選択、/ 択一選択、[ ] 範囲整理、- 述語標識)
【基本構文型】は、汎用的に対話の場で使える形式にするため、
・先行文:対話の質問記述で、状況や行動に対する疑問/条件/目標を提示します。
(あるいは、発話の場に提示された質問の前提条件などを明示します。聞き手・読み手に会話の発端文脈を説明するためです)
・後続文:対話の場でその質問への回答/判断を発する文脈です。
(回答/判定の明示文節は【述語文節】と解釈することが肝要です)
・例文:僕は(何を注文しようかな)?…[ウナギ(だな/にしよう)]。
=対話:僕は…[ウナギです/ウナギにします/ウナギを注文します/ウナギがいいね]。
(発話の現場では質問部分を省略して、[述語部分]だけを活用し、体言補語文/用言文のどちらかを選択して回答可能です。質問事項=何を注文するか?は会話の場では全員の脳内に刻み込まれた質問ですから、省略しても混乱とはなりません)
ここで対話例文を検証視点で考察してみましょう。
【後続文=回答文/判定文】の【述語文節】は、基本構文型では
…・・・[S①-S③/S①-Y③]の選択構造で設定してあります。
・[(僕はS①)-ウナギですS③]、後続文の体言述語文による回答、
僕はT①…[-ウナギですS③]:先行文体言と後続文の体言補語述語文、
・[ウナギにS①-しますY③/ーをS①-注文しますY③/ーがS①-いいねY③]:後続文の体言補語と用言文による回答です。どの構造を選択しても【述語文節として【小さな文構造】を持ちます。
【検証1】:体言補語文[-S③]、用言文[S①-Y③]はどちらも単なる文節でなく、【それ自体で小さな述語文構造:回答文を形成】しています。
【報告相接辞:報告相助動詞群:H】の概念と組み合わせて、目で見て分かるように明示すると、補語述語文節=S③終止形=S+H③終止形、用言述語文節=S①-Y③=S①-Y[/+]H③終止形、という文章構造を想定できます。
・ウナギ[で(ありま)す/にします/を注文します/がいいね]=同等の回答文だと理解できます。このウナギ例文を見たら、述語文に必須な要素は【ウナギ補語だ】ということが分かります。主語ではありません。
【検証2】:僕はT①…[-ウナギですS③]:この文を一見すると、単文構造と解釈できますが、実際には「僕(がT①注文したいY②の)は…[-ウナギですS③]。」、つまり先行文+後続文=汎用的(自問自答的)な複文構造なのです。発話の場での質問テーマが設定できると、質問事項は全員周知ですから省略可能です。(先行文には、発話の文脈を聞き手/読み手に開示する役目があります。論理的・情緒的な前準備の説明役です)
・僕はT①…、のはT①は格助詞ではなく、係助詞:これの関係性を開示するための助詞であり、省略された質問事項を越えて直接後続文の[-ウナギですS③]に連結できます。(助詞:は=の提題事項は、文の境を越えて次の文章へも関係性をまたがせる表現にも使える:この文法通説に適合した「先行文…後続文」構造を採用しています)
・僕が(T①注文したいY②のは)…[-ウナギですS③]=僕がT①…[-ウナギですS③]と省略してしまうと、意味が強くなりすぎて、排他的に自分の注文関係性を強く言い張る文章になります。
【検証3】:もちろん、「僕は…/ 僕が…」どちらの文章も自分の素性を[-ウナギです]と言っているわけではありませんし、場面に応じてどちらの文もきちんと使い分けられています。
・です/だ/である/…を断定詞/判断詞などと限定的に呼ぶのは止めましょう。西欧語の繋辞:コプラとは役割が違います。
奈良・平安時代には繋辞:コプラは、にあり、なり=n(i[×])ar[i]θ=n-ar-i、が現れました。指定律のコプラ「なり」です。
「僕はT①…-ウナギなりS③」というなら、素性がウナギだという意味での発言になります。
しかし、室町時代にはすでに繋辞を止めて、述語応用が広い肯定詞:にてある、が使われはじめたそうです。
これで措定律の判定詞にも使えるようになった、と解釈できます。
・にて=ni[i/-]te=ni-te=で:その場/時/に(何か動作s[i/-])て=にてある==ni(s[i/-)te[×]ar[-]u===である=de[×]ar[-]u=に(し)てあると含意している。(で:動作を含意してる:に決めて/に従って/に則って/…)
「僕はT①…-ウナギですS③」=-ウナギにします/ウナギに決めました…などが「-ウナギです」の回答文に内包されているのです。
日本語の基本構文型を自問自答形式であると理解していれば、誤解釈の心配は不要でしょう。
【検証4】:発話の場での文脈把握にも暗黙の法則がある、と思われる。
【基本構文型】が示唆する問答形式がその法則に適合しているのではないか。
・「花子はT① 何がT①-弾けるY③のか?…-ピアノS③です」
(疑問詞:何が、回答詞:ピアノです。疑問詞は文の先頭ではない)
「花子は…ピアノがS①-弾けますY③」
・「君はT① ピアノがS①-疑問詞:弾けないのか?…-回答詞:はい/いいえ」
「(私は)…はい(、弾けません)」/「…いいえ(、少しだけ弾けます)」
日本語の応答方法は、先行問掛け文(文脈提示文)の疑問詞(弾けない)に矛盾しないように回答詞の肯定/否定を選択して応答します。
(先行文脈文を丁寧に保持するための応答方法なのです。聞き手の文脈理解を途中で捻じ曲げないための配慮です)
【検証5】:いわゆる「人魚構文」という構造は、問答文形式を連想させない「先行:動詞文…後続:名詞文」であることが原因なのです。
・「太郎はT①大阪にT①−行くY②…予定S③です」=「太郎は…予定S③です」=「太郎は①…予定③に(決め)てあります」のように、予定を動作名詞・述語名詞らしく解釈するのが正解です。
…完

